強く遠くにキックができるようになる練習方法

鈴木陽二郎 講師

こんにちは。YJRです

今回は、2021年ラスト掲載です!

今回は、前回に紹介した「だけ」にならない為にも!の練習メニューの解説です!

前回の記事

全方向に動きやすくなるトラップ&パスの練習方法

紹介した動画↓↓↓

この練習は、トラップ→キックの時に、トラップが足元に入った場合、そのまま蹴ると失敗するぜ!という練習です(笑)

足元にボールが入った場合は何故失敗するのか?というと、頭が下がり、窮屈な状態で蹴ることになるからです。

そうなると、遠くにキックがしづらいですし、強いキックは出来ません。

キックだけでなくキックフェイントやドリブルにプレーを変えることも難しくなります。

そうならない為には、どんな振る舞いをしたらいいの?というのが今回の解説です。

分けて考える、分断していると覚えることが多くて大変。

キックの成功とトラップの成功する基準は共通していると考えています。(キック、トラップだけでなく全てのプレー)

逆に言うと、キックの失敗とトラップの失敗する基準は共通しているとも言えます。

成功する基準は認識の中心が目的地であろうことで起きた行動(最適なスキマ、いい立ちどころ、体が目的地に向かう形になる、リラックスするetc)で、

失敗する基準は認識の中心がボールであろうことで起きた行動(窮屈な状態、スキマがない、体がボールに向かう形になる、力むetc)です。

トラップ→キックの時に、トラップが足元に入った場合、窮屈な状態になり、その状態のまま蹴るのは、認識の中心がボールであろうことで起きた行動になりますので、失敗する基準ということになります。

特に「○○だけ」の行動は、認識の中心がボールであろうことで起きた行動ですので、失敗するの基準です。

ですので「○○だけ」にならないようにするためには!?とここ数回記事を書いてます!のでよろしくお願いします(笑)

トラップ→キックがスムーズにいかない方は、トラップとキックの成功する基準を別に考えていて、「○○だから」と分断してしまう傾向があります。

この「○○だから」も認識の中心がボールであろうことで起きた行動であると考えています。

強烈に!認識の中心がボールにセットされやすいからこそ!

トラップが足元に入ってしまう時に、強烈に!認識の中心がボールにセットされやすいです。

認識の中心がボールにセットされると、頭が下がり窮屈な状態(スキマが取れず、悪い立ちどころ)でキック(プレー)することが増えます。

ですので、窮屈な状態でプレーするのでなく、いい立ちどころに戻る為の動作が重要だと考えています。

それを「立ち直し」と呼んでいます。

言い換えれば、立ち直しが認識の中心がボール⇒認識の中心が目的地に引き戻してくれるアクションだと思ってます。

窮屈になってそのままに蹴りにいったら、そこに返すだけは出来ても、遠くに強いパスは届かない/キックフェイントができない/方向転換ができない/プレーを変えられない/などのデメリットの方が大きいと思います。

前回も書きましたが、いい姿勢の定義は「何でもできる姿勢」としてます。

何でも出来るというのは、前後左右に歩く走る飛ぶ止まる蹴る投げるなどの基本的な動作が滞りなくスタートできる状態としています。

頭が下がって窮屈な状態でも、もちろん基本的な動作はできます。

ただ、「何でもできる姿勢」と比べたらパフォーマンスは確実に落ちます。

だからこそ、いい立ちどころに戻る為の立ち直しです。

トラップが足元に入ると強烈に!認識の中心がボールにセットされやすいので、失敗する確率も上がります。

だからこそ、強烈に認識の中心がボールにセットされたらどうなるのか?の理解は非常に重要ですし、

理解の上、その状況になっても、ボールに吸い込まれない強い意志も大事です!

それは、過去記事で縦インステップの説明の際にも書いたことなので是非!

立ち直しは伸びるだけ!

↑のエクササイズをご覧ください。

低い姿勢から伸びる事で自然と立つ姿勢になります。

このエクササイズは簡単ですので是非やってください!

さてさて、ここまでの説明を踏まえ、↑動画でのトラップ→キックの時に私はどのような振舞いをしているか詳しく見ていきましょう。

トラップの際は、スキマを作る為に軸足から動き、最適なスキマを確保できる場所に立ちます。

トラップした後に、キックへの移行ですが、キックの際に最適なスキマを確保できる場所に立ちなおします。

キックの際の、立ちどころは、ボールの後ろ側(目的地-ボール‐自分)です。

よく見るとトラップとキックでは立っている場所は違います。

ですが、最適なスキマを保ち、いい立ちどころを作る行為は同じです。

結果として、自然に立っている「何でもできる姿勢」が作られます。

そして、「何でもできる姿勢」になっているので、プレーを変えるなど動作の変更もスムーズになります。

ちなみに、ボールを触る足はほぼほぼ意識しておりません。

スキマを保ち立てば最適な距離感になるからです。

ですので、トラップもキックもボールに触れる足は自然な形で伸びているわけです。

ボールの軌道(パートナーへの軌道)がわかれば、その軌道に立ちに行くだけです。

ボールを追わずにボールの目的地や自分の目的地が自分の立つ場所を決めてくれます。

この行動は、認識の中心が目的地である行動と言えるので成功するの基準となるというわけです。

窮屈な状態になったら、窮屈な状態から逃げるために、伸びて後ろ側に立ちます(立ち直し)

そうすることで、キック(プレー)が成功する基準を保つことができるわけです。

まとめ

1年間読んでいただきましてありがとうございました!

書いている題材は変わっても、内容は変わらないように気を付けてます

伝えたい事はひたすらに!

成功する基準は、認識の中心が目的地であろうことで起きた行動(最適なスキマ、いい立ちどころ、体が目的地に向かう形になる、リラックスするetc)

失敗する基準は認識の中心がボールであろうことで起きた行動(窮屈な状態、スキマがない、体がボールに向かう形になる、力むetc)です!

人間が認識した形になる性質がある。と言われています。

自分の認識(捉え方)が成功/失敗を作ります。

上手くいかない方は、ご自身に捉え方(何を中心にしてる認識か?)に気づき、捉え方(認識を)を変えない限り、同じミスを繰り返します。

残酷に言うと、自分の今までの考え方が、自分自身を上手くいかせていない。わけです。

そのような事をちょっとでも知ってもらう、変化していけるキッカケになれるようにこれからも記事を書いていきたいと思います。

それでは、皆様よいお年をお迎えください!

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この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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