【サッカー上達塾】小学生の8人制サッカーにおけるボランチとは?
三浦です。
昨日(3月29日)、U24代表がアルゼンチンを圧倒して勝利!
前回の試合の弱点を見事に修正しての大勝利と、ファンは褒めちぎっています。
横内監督の采配で、よい攻撃はよい守備からというサッカーを見せてくれました。
このゲームを生で見られた人たちが、うらやましいです。
ボランチの活躍が大きいなと思いましたが、小学生の8人制サッカーではボランチのポジションは作りづらいです。
小学生のサッカーにおけるボランチ
ほとんどのチームが採用する3-3-1のフォーメーションの場合は、ボランチのポジションはセンターバックが兼任するか、センターハーフが下がる形になります。
センターハーフが下がるとフォワードとの距離が長くなるので、トップ下を作り
- フォワード1人
- トップ下1人
- サイドハーフ2人
- ボランチ1人
で中盤を作ります。
そうすると2バックになってしまうので、見た目はセンターバックが上がり目のような感じですね。
そもそもボランチとは守備的ミッドフィルダーの事なのですが、中田英寿選手や遠藤保仁選手などの活躍で、ゲームをコントロールする役割になって来ました。
ボランチとはイタリア語でハンドルを意味するので、ゲームのハンドルを握りコントロールすることは意味が通じています。
小学生サッカーのボランチは、センターバックの前で相手の攻撃を
- 食い止めること
- 遅らせること
- 攻撃の芽を摘むこと
これらが役割ですね。
攻撃の芽を摘むとは
小学生に向かって攻撃の芽を摘むと言っても、なかなか通じません。
ほとんど通じません。
私は、ゲーム中にこんなコーチングをします。
「相手がドリブルで攻め上がろうとしている時に、ずるずる下がってしまうと相手はどんどんスピードアップしてくる。スピードドリブルは止めづらい。スピードに乗る前に素早くプレッシャーをかけてドリブルを止めることが大事」
攻撃の芽を摘むとは、このような場面ですね。
試合中の場面が、イメージできると思います。
また、単純に
- 相手に前を向かせないこと
- 前を向いたプレーでパスやドリブルをさせないこと
も、攻撃させないプレーの基本です。
ボランチの場合は、相手がボールを持って前を向きそうな場面を察知して、体を使ってプレーを止める。
そんな地味なプレーを、期待しています。
相手から奪ったボールでよいパスを出すには
少年サッカーの場合はピッチが狭く人数が少ないので、1人で2役をこなせることが望ましいです。
ボランチが相手からボールを奪ったら、すぐルックアップして前線にパスを出す。
ここまでできれば、100点です。
しかし、私はボールを奪ったところまでで100点をあげたいです。
そのボールを仲間が受けて、良いパスを出すという連携を選手たちに期待しています。
- 味方がボールを奪う。
- 体勢を見てパスが出せないと感じたらサポートしてボールを受ける。
その時、ボールを守るためのサポートではなく、前線によいパスを出すためのサポートだと意識することが大事です。
前線の選手は、サポートが動いた時にボールを受けるアクションを起こすこと。
- 奪う
- サポート
- パスを受ける
という3人の動きが噛み合った時に、よいプレーだと褒めまくります。
ボールを奪うことはひとりでできるかも知れませんが、攻撃につなげることは2人、3人で行うことが大事です。
自主練習で意識したいこと
どのポジションでも言えることですが、
- 足もとにあるボールを見ること
- 顔を上げてピッチを見渡すこと
を繰り返す動作は、とても重要です。
サッカーは、ボールが足もとにあって、攻撃方向は顔をあげないと見えない仕組みになっています。
バスケットボールのように、手にボールを持って顔を上げた時に、ボールと周りは同時に見えません。
足もとにあるボールを、見る回数を減らすことが基本です。
ひとりで練習をすることの弊害は、ボールをじっと見過ぎてしまうことです。
その癖が試合に出ると、顔があがりません。
ドリブルやリフティングでも、ボールから目を離す(切る)意識で練習することが大事です。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら