【サッカー】サッカー用語2:ピボーテ・アンカー・レジスタ
今回は、サッカー用語の中からピボーテ・アンカー・レジスタの違いについてお話していきます。
ボランチ
突然ですが、MF(ミッドフィルダー)はどこのポジションを指すか分かりますか?
仮にフォーメーションが4-3-3だとすると、一般的には真ん中の3になると思います。
ここにいる選手を、MF(ミッドフィルダー)やボランチと言ったりします。
ちなみに、日本人は言葉本来の意味をしっかりと理解せずに曖昧に使って、選手自身を呼んでいることが多いです。
この曖昧さを本来の使い方と違うと指摘される方もいらっしゃいますが、現代の日本では色々な国のサッカーを見ることができるので、ポジションを指す言葉を使う時にお互いの中で共通認識があればいいという考え方になっています。
実際に“ボランチ”は、ポルトガル語で『舵取り、ハンドル』という意味でして、日本とポルトガル語圏でしか使っていないそうです。
本来は、中盤の底に位置して攻撃時のボールの展開、ディフェンスなどを期待される役割と言われるようにゲームメーカー的な役割になります。
ただ、日本では、攻撃も参加して守備も参加するMFという意識で3人の選手を“ボランチ”と言います。
なので、今日のこの記事の内容は、サッカーの話をしていてピボーテ・アンカー・レジスタの話になった時に、意思の疎通ができるようになる内容になればうれしいです。
4-3-3のポジションで、4人のDFの前にMFが1人いるとします。
このMFを、ピボーテ・アンカー・レジスタと呼びます。
なので、この3つの違いを一言で言うと、1人の選手の呼び方が違うということです。
なぜ、呼び方が違うのかと言うと、基本的には同じ選手を指しますが仕事の内容で使い分けられていると個人的に感じています。
レジスタ
イタリア語で、演出家・映画監督という意味があるそうです。
中盤後方からのゲームメークを行う選手を指します。
ゲームを作り、攻撃のタクトを振る選手を指します。
プレースタイルを指しているため、厳密にはセンターMFでなくてもレジスタと呼ばれる選手は存在します。
分かりやすい例で言いますと、ミランやユヴェントスに在籍していた“アンドレア・ピルロ”ですね。
レジスタはイタリア語のため、イタリアの選手に使われることが主です。
個人的な考えとしては、場所に関係なく攻撃の起点になる選手であり、守備面でのサポートを必要とするという意識で使えばいいと思います。
どういうことかと言うと、ピルロの場合、マルキージオやアサモア、ビダルなど、その時々の中盤でピルロの分の守備の役割を担う選手のサポートがあったため、ピルロは力を発揮できていたと思います。
日本代表だと、少し古くなりますが“遠藤保仁”かと思います。
なので、レジスタはMFならば”場所に関係なく攻撃の起点になる選手であり守備面でもサポートを必要とする選手”だと思います。
ピボーテ
スペイン語で、旋回軸という意味があるそうです。
中盤の底でパスを散らし、ピボット(軸)となる選手を指します。
ピボーテと言われて思い浮かぶ選手は、少し古いですが“グアルディオラ、レドンド、ブスケツ、シャビ・アロンソ”などになると思います。
個人的にピボーテという役割・選手を言葉で表すと、中盤で攻撃の起点となる選手であり守備面でも中盤の要になるような、攻守両面でチームの軸となる選手を指していると思います。
“グアルディオラ、レドンド、ブスケツ、シャビ・アロンソ”などの選手は、ピルロに比べて守備面で担う役割が多い印象を受けるため、上記のような解釈とさせていただきました。
アンカー
英語で、船で使う錨という意味があるそうです。
錨を下ろして船を安定させられるように、中盤の底に置くことによってチームを安定させる選手ということです。
なので、中盤の底、DFラインの前のポジションで、守備面のワイパー的な役割で活躍する選手です。
このアンカーで思いつく選手は、“キャリック”ですね。
中盤の底の位置でバランスをうまく取っていて、相手が使いたい危険なスペースに居続け、そこを見ることによって相手に自由にさせないという役割を担っています。
“カゼミロ”もここの役割を担っていますが、“キャリック”よりもアグレッシブにボールを取るために動いているイメージがあります。
個人的なアンカーの使い方としては、中盤の底で守備の要となる選手であり攻撃面での貢献度はこのポジションの選手を指す指標に含まれないとなります。
レジスタやピボーテの選手は、チームの中心となるパス回しをできていなければ、レジスタやピボーテを表現してはいけない選手ですが、アンカーはチームの攻撃の中心となる役割を担っていなくても、DFラインの前でワイパー(掃除や)の役割を担っていれば使っていいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レジスタはイタリア語で、ピボーテはスペイン語で、アンカーは英語のように、本来の言葉の意味から細かく説明しました。
このような言葉をきちんと使うことも大事ですが、話をするお互いが共通意識で持っていればそれでいいのかなと思います。
個人的には、難しく考えすぎず、サッカーの中にある言葉として使っていただければと思います。
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