敵がいる状態でのボールを止めるコツとは
前回の記事で、ボールを止めることの大切さについて述べました。
今回はそれをさらに進めて、敵がいる状態でボールを止めるコツについて、考えていきます。
敵がつくと意識が薄れる
ボールを止める練習は、はじめは敵がいない状態でします。
そして、次のステップとして、
- 3対1
- 4対2
などの練習にうつると良いです。
その際に、敵がいない状態よりうまく回せないことが起こることがあります。
なぜなら、敵のプレッシャーを感じてしまい、今までやってきたことがおろそかになるからです。
対策としては、とりあえず奪われても良いから、敵のいない状態でのパス回しと同じように丁寧にプレーすることです。
そうすることで、一見ゆっくりプレーしているようで、無駄の少ない動きになり、結果的に早いプレーになります。
慣れてきたら、よりスピードを上げたり、敵の動きを見ることをするようにしましょう。
まずは、基本的な止めて蹴るの動きを大切にパス回しをすることです。
トラップ以外にも意識を向けるために
トラップを強く意識すると、トラップに気を取られすぎて、今度は周りが見えなくなるという課題が出てきます。
トラップと周りを見ることを同時にしようとしてしまうからです。
そんな時の対処法は、トラップの前後の切り替えを早くすることです。
- ボールが来る前は周りを見る
- ボールが来たら、トラップに意識を集中する
- トラップしたら、再び周りを見る
このサイクルを早くすることで、トラップもしっかりとし、周りも見れるようになります。
このサイクルをごちゃごちゃに考えてしまうと、両方を同時にしようとしてしまい、両方とも中途半端になってしまいます。
優先順位を明確にしてプレーをしましょう。
ターン時のトラップ
敵がいる状態でのパス回しでは、ターンが大切です。
ターンは、
- トラップする
- ターンをする
という2つの手順があります。
良いプレーをするには、この2つをなるべく1つにまとめることです。
まとめることで、動作の効率が良くなり、早くプレー出来ます。
例えば、後ろから来たボールを前に運びたいと考えた時、ボールを止めた足でそのまま前に行くようします。
また、横から来たパスは、そのまま逆サイドへ運べるようにボールを運びます。
その時に大事なのは、なるべくタッチ数を減らすことです。
トラップでそのまま逆方向へ運べるワンタッチトラップが、理想的です。
これをすることで、次の展開がスムーズになります。
特にボランチの選手は、是非このスキルを身につけてもらいたいです。
前線とのつなぎやサイドチェンジに、欠かせないスキルだからです。
パスを受けれない方が悪い
言い方は良くないですが、流れの中で良いトラップをするためには、トラップできない方が悪いという考え方をしましょう。
そうすることで、パスの出し手は思い切って早いパスを出せます。
よく言われる、優しいパスというのは、味方にも優しいですが、敵にとっても怖くないパスになる可能性があります。
シュート性のような強いパスでも、止めれるように練習しましょう。
直前に脱力する
止める時に一番良い状態は、一瞬脱力することです。
つまり、力が抜けた状態でトラップをするとうまくいきます。
しかし、プレー中に脱力が難しい場面もあります。
例えば、フォワードが後ろからロングボールを走りながら受ける場合です。
全力で走っている時に、脱力するのは無理です。
なので、ボールを受ける寸前でスピードを緩め、脱力します。
このタイミングは、意外と難しいです。
脱力が遅いとうまくトラップが出来ず、脱力が早いと自分のスピードを最大限に活かせません。
この脱力のタイミングを計ることも、ボールを止めることのコツです。
自分が、どのタイミングで脱力するのがベストなのかは、色々と試してみましょう。
まとめ
今回は、敵がいる状態でのボールを止めることのコツについて考えてみました。
1対1でのトラップが練習してうまくなっても、それを試合の中ですぐに活かすことは難しいです。
敵がいる状態でその技術を発揮してこそ、ようやく試合で活躍できるようになります。
今回の記事で、流れの中でボールを止めることについて、是非参考にしてみてください!
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