膝から下の振り「だけ」になってませんか?
- 膝から下を早く!
- 膝から下を意識!
キックの代名詞ですよね!
面白いのは、トッププロ選手やトップコーチも口をそろえて、「膝から下の振りを意識」させます
けれど、これが上手い人が教える罠だと思っています。
ちなみに、私は「膝から下の振り」に関しては一切言及しません。
目的地の認識というコンセプトでは、膝から下の振りを意識して動くことはないと考えているからです。
歩くときに、膝から下の振りを速くして歩いたらおかしいですからね。
「だけ」か「だけじゃない」か 勝手に「だけ」と解釈してませんか?
この後に詳しく説明するのですが、トップ選手やトップコーチ達は、膝から下の振り「だけ」じゃありません。
けど、教わる方たちは、膝から下の振り「だけ」になってしまいます。
私も凄く気を付けているのですが、「~だけ」と勝手に解釈する方は非常に多いです。
例えば、「目的地の認識を持ちましょう」を「目的地の認識「だけ」持つ」と解釈してしまう場合がります。
そうすると、ボールがどこにあるかわからなくなります。
また、「たちどころを意識しましょう」を「たちどころ「だけ」意識」と解釈して、さっきまであった、大前提である目的地の認識の捨ててしまうこともあります。
フットボールは多様性に溢れまくっていて、フットボールは何かしながら、何かをするスポーツです。
「~だけ」というの発想は、多様性に溢れまくっているフットボールには辻褄が合わない行動になってしまいます。
トップ選手は何が「だけ」じゃない?
トップ選手がキックする写真を見ると、膝から下の振り「だけじゃない」のがよくわかります
- 頭が地面と垂直
- 体が伸びている
- 胸と背中は地面と垂直で張っている(反り)
- 蹴り足は自然と伸びている
- 前モモは地面方向へ向いている
- 裏モモは空を向くイメージで、弓が矢を放つ直前の目一杯張られてしなっているような状態。(よく言う全身を使ってる状態)
この状態から!!
「膝から下の振り」で、振り子のように一番高い場所から足が落ちてきます。
要するに「膝から下の振り」の前に、一杯詰まってるわけです。
それが「だけ」じゃない事ですね。
が!
キックが苦手な方は、トップ選手達が作る一杯詰まった「弓」ではなく、「膝から下の振りだけ」になってしまう事がすごく多いです。
前モモが地面と垂直のままで「膝から下の振り」をしても、強く蹴れないし、ケガの要因にもなります。
キックだけでなくプレーの選択でも、トップ選手「だけ」はないです
ですが、「だけ」な時にミスをする事が多いのは、とても面白いと思います。
改善は?
思考的にはまず、ボールを蹴る瞬間の事「だけ」を考える事無く、文脈を考えましょう。
「だけ」からの脱却です!
人間は認識した形になる性質があります。
ですので「だけ」の認識は、「だけ」の形にさせるという事になります。
なので、「だけ」と考えてしまううちは、だけ」の形になってしまうということです。
文脈で考える事に関しては、以前の記事に詳しく考え方の記載がありますのでご参照ください⇒こちら
前提が違いすぎるのに、同じ言葉で語られるのがややこしい!
体的には、「弓」を作くるようなエクササイズが重要です。
ただ、トップ選手と一般人とは体の前提が違います。
トップ選手は、普段からのトレーニングの成果で、簡単にかつ強力な弓を作る事ができます。
そもそも、
- 環境
- 体
- 競技レベル
の前提が違いすぎるのに、同じ言葉で語られるのがややこしくしてしまっています。
- 自分の前提
- 受け取る側の前提
を、同じにして教える行為が罠なのだと思います。
特に、アスリートと一般の方の柔軟性の差が出やすいのが、
- 胸椎
- お腹
- 脇腹
- 背中
などです
一般人の方が最も動かなくなる部分であり、特に目を使うお仕事の方は顕著です。
よくあるのが、お仕事など!で受けるストレスや疲れなどで体ががちがちになっていて、頭ではわかっているのだけど、体がそうなりたくてもそうさせてくれない!事です。
その状態では、ボール「だけ」蹴っていても改善はできません。
上半身のエクササイズは、エクササイズやトレーニングは検索するとすぐ出てきますので、是非やってみてください!(笑)
まとめ
フットボール(社会生活)は、「だけ」の発想は追いつきませんし、辻褄が合わなくなります。
「だけ」にならないように、自分が「だけ」になってる事に気づく努力をし、物事を文脈で考える癖をつける事。
さらに、体が硬いと「だけ」しか表現ができなくなります。
その状態で、ボール「だけ」蹴っていても、キック自体の改善は難しいですので、上半身を中心にエクササイズをしていきましょう!
多様性に溢れまくっているフットボールを理解するには、「だけ」からの脱却が超大事です!
「だけ」じゃない、帝人
このCMがとても好きです(笑)
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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