低学年にありがちな「団子サッカー」は辞めさせるべき?
サッカーを始めたての低学年の子どもたちは、試合が始まると必ずと言っていいほど、ボールに群がる「団子サッカー」になってしまいますよね。
団子サッカーをしていると、
- 広いスペースにボールを出せ
- 狭いところに行くな
と言った、ピッチ外の指導者の声がよく聞こえます。
ですが、本当に団子サッカーはダメなのでしょうか。
また、団子サッカーを辞めさせる声を出すべきなのでしょうか。
今回は、団子サッカーについてのメリットやデメリットについて解説してきます。
- これからサッカーの指導をする方
- すでに低学年の指導をしている方
の参考になる記事です。
目次
どうして団子サッカーになるのか
低学年の子どもたちは、試合が始まるとどうしてもボールを触りたくなります。
ボールに群がるのは当たり前で、サッカーの経験がなくボールを触る事がサッカーだと思っているからです。
1〜2年生は団子サッカーで、3年生以降は戦術的な要素を増やしていくことを心がけていきましょう。
はじめのうちは戦術的なことを教えてあげるよりも、サッカーの楽しさを教えてあげることを優先してください。
団子サッカーのメリット
団子サッカーをしていると、マイナスの声がよく聞こえてきますが、裏を返せばプラスな面もあります。
メリットは、主に二つあります。
- ドリブルの練習になる
- ボールを触る機会が増える
詳しく説明していきます。
ドリブルの練習になる
団子サッカーをすると、人が多くなりドリブルの練習にもなります。
比較的よくないイメージがある「団子サッカー」ですが、考え方によっては、ドリブル練習やキープの練習もする事ができます。
広いスペースを使うことも大切ですが、まずはできる限りボールを多く触る機会を作りましょう。
ボールを触る機会が増える
8人制やフットサルのように人数を減らして、できるだけボールを触れる機会を作ってあげましょう。
大きなピッチでプレーするのもいいですが、低学年のうちはフットサルのコートぐらいの広さで、多くボールを触る機会を作ってあげる。
サッカーを楽しくするには、ボールを多く触ることです。
できる限り、多くボールを触れる環境を作りましょう。
広いコートでプレーをすると、あまりボールを触れなかったり、ただ蹴るだけのサッカーになってしまいます。
それよりも、狭いコートでボールを触る機会を増やしてあげて、サッカーの楽しさである
- 得点を決める
- 相手を抜く
のようなプレーを体感させてあげましょう。
団子サッカーのデメリット
団子サッカーをすると、一人の上手い選手がボールを支配してしまって、周りの選手がボールを触れないこともあります。
低学年の頃は、体が大きく体格が良い選手が主導権を握ってしまうため、小柄な選手はボールを触れずに試合が終わることもあります。
また、メリットでもあるドリブル練習についても、人が密集し過ぎてしまうとできなくなってしまいます。
団子サッカーは辞めさせるべきか
「広いスペースを使え!」と指示すれば、おそらく広いスペースを使うようになるでしょう。
ですが、コーチに言われたことをするだけだと成長しません。
自分で周りを見れるようになって、空いているスペースを使えるようになれば、選手として一歩成長しています。
言われたことをやるのは、誰だってできます。
しかし、自分で考えて正しい行動ができる選手が上手くなれます。
低学年の頃からなるべく自由にプレーさせ、学年が上がるにつれて戦術的な声をかけていきましょう。
まとめ
結論を言うと、団子サッカーは3年生になることを基準に辞めさせましょう。
低学年のうちはできるだけボールを触る機会を増やし、サッカーの楽しさを覚える期間にする。
また、低学年は戦術的なことを言っても、あまり理解できません。
自由にボールを追いかけさせ、サッカーを楽しませましょう。
指導者が戦術的なことを指示するのは、ある程度サッカーができる土台を作ってからにしましょう。
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サッカー歴は10年以上にもなり、県選抜候補に選ばれたことも。自身経験を活かし、地元の小学生に指導した経験も持っている
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