【少年サッカー】団子サッカーになる理由とは?【上達法】
三浦です。
指導者の方にお聞きします。何年生を担当していますか?
お父さん、お母さんにお聞きします。お子さんは何年生ですか?
もし低学年(3年生以下)であれば、おそらく団子サッカーになっているか、団子サッカーをなんとかしようとしていることでしょう。
■団子サッカーになる理由とは?
海外でも我が子のサッカーを応援するお父さんお母さんはとても熱心です。
我が子のチームが団子サッカー状態になっている様子を見ると
「それはサッカーじゃない!」と言うそうです。
日本も海外も低学年の子供たちのサッカーは似たようなものかも知れません。
なぜ団子サッカーになってしまうのか?
それは子供たちのキックが飛ばないことと、ボールを受けてもトラップミスして、そこに相手が集まって来てしまうからです。
ボールを遠くへ蹴れるようになること、そのボールをトラップ出来るようになること。
団子サッカーがほぐれて、サッカーらしくなっていくためにはボールを蹴れることが必要です。
小学3年生を指導するコーチが「団子になるな!離れなさい!」「距離感が大事」「スペースにボールを出せ!」と叫んだところで、ボールが飛ばないので団子はちらばりません。
■早めに団子サッカーから抜け出さないといけない理由
少年サッカーでは、4年生から大会が本格化し、トレセン制度もスタートします。
4年生までにある程度蹴れるようになっておかないと、パスを出すことやパスを受けること、スペースに走るというサッカーらしいプレーが出来なくなります。
チームとして伸び悩むことももちろんですが、ひとりの選手としても伸び悩むことになります。
ボールを遠くに蹴ることは楽しいことですが、思い通りの場所にボールを蹴ることは少年サッカーの目的とも言えます。
4年生になってからボールを蹴る練習に目覚めたとすると、チームプレーは5年生にならないと練習出来ません。
システムや戦術という段階は6年生の後半にならないと取り組めなくなりますね。
サッカーの育成を競争に例えてはいけませんが、子供たちの時間は限られています。
黙っていても6年生は中学生になり、5号球という大きいボールを遠くに蹴らなければならない環境に進みます。
■小学1年生だからこそ正しい方法でキック練習をしよう
僕は、小学生がキックに取り組む時期に早すぎることはなく、1年生でもどんどんキックの練習をやって欲しいと
考えています。
そうすれば3年生ぐらいまでにはある程度の距離はキック出来るようになるでしょう。
キックというのは不思議なもので、小さな体でもボールを捉える事が出来る子がいるものです。
そのような子は体に無理をしている様子はありません。
力(ちから)で蹴っているのではないので筋肉や骨格を痛める必要がないからです。
鈴木コーチの「まったく新しい蹴り方2」は、小学1年生にも無理のないキック方法を紹介しています。
力まないキック、骨格や筋肉の作りに逆らわない自然な動きのキックです。
しかも試合で通用し、サッカーセンスも伸ばすキック。それが鈴木流のキックです。
■4年生からサッカーを始めた選手の場合
サッカーを始めた時期が4年生以降の場合、力(ちから)でキックしてしまう傾向があるので、正しいフォームを身につける必要があります。
ひょっとするとチームのコーチは、キックフォームをじっくり身につけることよりも試合に慣れることを優先して、キックは自然に覚えていくだろうとアドバイスするかも知れません。
試合に慣れることは大事です。サッカーは試合をするために練習するからです。試合で学ぶことはとても多いです。
しかし、サッカーを始めた時期が4年生で、筋力や骨格がしっかりしているからとは言え、力で蹴っている選手を放置してはいけないと考えます。
僕の経験でもありますが、正しいキックを身に着けて置かないと将来困る場面が必ずあります。
例えば6年生になってチーム代表として活躍する場面を迎えた時に、パスの精度がよくない、ロングパスが蹴れない、シュートがゴールのワクを大きく超えてしまう。
すべてキックミスによるものですが、実はミスではなく、正しいキックが身についていなかった結果という事も少なくないのです。
現に、僕のチームの6年生の数人は、練習時に早めに来てもらい、特別にキック練習をしています。
練習後は周囲が暗くなりますし、練習で疲れた体では効果的な練習が出来ないからです。
さらに、サッカーのキックの場合はよくない癖がつくと将来のプレーに影響があるだけでなく、癖を取るための練習も必要になりますし、余計な時間がかかります。
同級生が本格的なキックをしている様子を見ると焦りを感じることでしょう。
しかし、正しいフォーム、正しいキックを身につけることが大事なことをわかってください。
今ならまだ間に合います。
鈴木コーチの蹴り方2のDVDで学ぶことで、固定概念を持たずにキックを身につけることが出来ます。
まだまだサッカーの入り口にいる小学生の場合は焦る必要ありません。
正しい方法で楽しみながら練習を続けてください。
結果はついてきます。頑張ってください。
三浦直弥(サッカーコーチ) 小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 |
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