2種類のボールコントロール
三浦です。
残暑が厳しいと思っていたら、朝晩は涼しいどころか寒さも感じる日もありますね。
サッカー少年のみんなは、半袖に短パンで過ごしているかも知れませんが、体を冷やさないようウェアで調整しよう。
さて、U12選手権の都道府県大会予選の動きはどうでしょうか。
北の地域から、実施されている情報が入っています。
三浦のチームも戦術というと大げさですが、ゴール前の動きに磨きをかけています。
予選が楽しみですが、気負いすぎないように注意しています。
去年は緊張でガチガチになり、実力の7割くらいしか出せずに悔しい思いをしたので。
ボールコントロールには2種類ある
ゴール前でのプレーにバリエーションを持たせるために、いろいろと工夫をしています。
- 足もとにボールを止めてシュート
- 足もとから離れたところにボールをおいてシュート
この2つのバリエーションだけでも、確実にできるようになると強みです。
サッカーでは、「止める」というスキルは「コントロール」と言いますが、コントロールには大きく分けて2種類あります。
クッションコントロール
文字通り足をクッションのように扱って、ボールの勢いを吸収するコントロールです。
真上からのボールを、インステップでクッションコントロールする様子はよく見ますよね。
左右からの浮き球を、インサイドやアウトサイドでコントロールして勢いを吸収し、足もとに落とすというコントロールは出来ますか?
素早く足を引くことがコツなのですが、股関節や膝の柔軟性が必要です。
体が硬いと、コントロール上達の妨げになります。
このクッションコントロールは、相手がすぐそばにいない時やスペースがある時に使うのが効果的です。
コントロールしたボールを、さらわれてしまいますからね。
ウェッジコントロール
もうひとつのウェッジコントロールは、クッションコントロールとは逆で、足と地面でボールをサンドイッチするようなコントロールです。
インサイドでもアウトサイドでも出来るといいですが、三浦はアウトサイドのウェッジコントロールを磨くことを提案します。
相手ゴール前の攻撃の場面では、足もとにボールを止めるとブロックやタックルでボールを狙われます。
しかし、ウェッジコントロールで体から離れた場所に素早くボールを弾いてすぐに移動してシュートを打つ!というプレーは、相手も予測しにくいです。
浮き球をウェッジコントロールする時に、左右両足のアウトサイドのどちらも使えると武器になります。
相手がいない方向へ、アウトサイドでコントロールしてシュートを打てるからです。
サッカー少年の多くは、右利きかと思います。
利き足を使うことはいいことなのですが、右のアウトサイドでウェッジコントロールしても、相手がそちらの方向にポジションをとっていればボールを奪われてしまいます。
利き足はどちらでもいいのですが、両足を使えることはメリットが大きいです。
ぜひ両足でキック・ドリブル・コントロールが出来るように練習してください。
ボールを体から離す勇気を持とう
三浦のチームで、ウェッジコントロールからのシュートを練習した時に気づいたことがあります。
どうしても、体の近くにボールを置いてしまうのです。
思い切って2m以上離さないと、相手の逆はとれません。
上手く逆をとることができれば、GKの逆をとることが出来るでしょう。
相手ゴール前は密集しているから、体からボールを離さない方がよい。
その考え方は間違いではありません。
しかし、相手の逆をとることで、ポッカリとスペースを作ることが出来ます。
そのスペースに、ボールを持ち出してシュートを打つことが狙いです。
スペースが出来るはほんの一瞬です。
ゴール前のチャンスは、またたく間に消えます。
スペースを作ることは、時間を作ること。
シュートを打つための、時間を作ることです。
そのためには、ミスして相手にボールを奪われることもあるかも知れませんが、思い切って体から遠いところにウェッジコントロールでボール置いてみる。
大きいプレー・ダイナミックなプレーを心がけましょう。
相手が予想しないプレーで勝負しよう
ゴール前では、相手ディフェンダーやGKが予測しないプレーが効果的です。
相手の予測するタイミングでシュートを打っても、キーパーの正面かディフェンダーにブロックされてしまいます。
ぜひ、今度のチーム練習では、ディフェンダーが予想しないプレーや相手のタイミングを外すプレーに挑戦してみてください。
大事なことは、仲間のチャレンジを認めることです。
「ナイスチャレンジ!」と声をかけることで、自分もチャレンジしやすくなります。
次の練習ではぜひ実践してくださいね!
一緒に頑張りましょう。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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