なぜ、17歳から始めてプロサッカー選手になれたのか?(4)
目次
右利きだから、右サイドバック(1)
ブラジルのサイドバックは、
- 右利きは右サイドバック
- 左利きは左サイドバック
と決まっています。
日本のように、右利きで左サイドバックはほぼないですね。
ただ、僕が見てきた中で、
- ブラジル代表やフラメンゴでも活躍したジュニオール
- 名門クルゼイロのキャプテンも務めたノナット
は、ある意味例外で、右利きでありながら左サイドバックでプレーもしました。
(左利きで右サイドバックはいないですね)
右利きだから、右サイドバック(2)
利き足が
- 右なら右サイドバック
- 左なら左サイドバック
というのは、主に中盤から後方のサイドでボールを受けて、グラウンド全体を見渡して攻撃の起点となることが多く、前方では、センタリングなどで攻撃に貢献することにつながるので、利き足側がそのポジションとなります。
理論的に、正解なのです。
僕も例に漏れずに、ブラジル時代は右サイドバックとして勉強しました。
ただ、日本の感覚のままプレーしていたため、
- ボールコントロール
- ボールの持ち方
- ボールの置き場所
はめちゃくちゃでした。
ポジションは関係ない
ブラジルでは、みんなポジション関係なくサッカーをやります。
- 紅白戦
- 2タッチゲーム
- ハーフコートゲーム
- ミニゲーム
など、ポジションがどうこうではなく、攻めるときは攻めるために守るときには守るために判断し、ポジショニングを行います。
それは、彼らは正しくサッカーを理解している証拠です。
彼らは、そのポジションによるサッカーをしているのではなく、どのポジションでも自ら判断し、「自分のサッカー」をやっているのです。
自分のサッカー
そんな彼らを見ている中で、自分自身のサッカーというものが、自分にはありませんでした。
それは、「自分のサッカー」と言えるだけの基礎基本がなかったからです。
基礎基本がないのに、自分のサッカーなどありません。
最低限の基礎基本を身につけてこそ自分のサッカーにつながり、自分に合うポジションが与えられるのですから。
最大の欠点
ブラジルでプレーする中での僕の最大の欠点は、ボールコントロールが出来ていないことでした。
それは、サッカー選手としては致命的です。
試合でボールコントロールが悪ければ、ボールを奪われてピンチになります。
それは、当たり前のことですが、その感覚はブラジルと日本では全く違いました。
ミスする選手には、パスは来ない
ブラジルでは、練習でも簡単にミスする選手にはパスは来ません。
パスが来ないどころか、チームメイトから罵声を浴びせられます。
ものすごいプレッシャーです。
そりゃそうですよね。
彼らはプロ予備軍で、ここでは上がれるか落ちるかですから、簡単にミスをするような選手は相手にされないどころか邪魔なのです。
だからこそ、僕は自分の技術について必死に考え、練習に取り組みました。
ボールを持てるように、ボールを取られないために
すべてのボールコントロール練習は、「試合でボールを持てるようになるため、ボールを取られないようになるため」でした。
この意識・考え方が中心にあるかないかでは、練習の意味が全く変わってきます。
例えば、リフティング一つ取っても、
- リフティングのためのリフティング
- 試合でボールを持てる・ボールを取られない
という、そのためにやるのとでは、全く違う結果となります。
僕自身、この考え方・意識を持ってやっていたから、「気づき」につながり、上手くなるための方法を知ることになりました。
つづく
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1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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