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ジュニアサッカーの上達練習指導法

クーバーサッカースクール

【実話】ロングボールを蹴れることよりも大切な事とは?

三浦です。

鈴木陽二郎コーチの“親子で学ぶ!まったく新しいボールの蹴り方2”を指導者目線でレビューしています。

多くの指導者は「蹴り方の上達方法」と聞くと、インステップで強くて正確なボールを蹴ることをイメージするでしょう。
また、セットプレーでのロングキックや浮き球を蹴ることを想像するでしょう。

 

■少年サッカーにおけるロングボール

少年サッカーではコートサイズが小さいので、ペナルティエリア外からのミドルシュートが非常に効果的です。
ロングパス、ロングシュートで試合が決まることも少なくないです。

僕は指導者として長い間、小学生のサッカーに必要最低限のキック力を効率よく指導したいと考えていました。

ネットが発達したこの時代なので、日本のどこかに「蹴り方指導のスペシャリスト」がいるに違いないと思い情報を集めていました。

大人向けの蹴り方を指導出来るコーチは多いのですが、小中学生向けの蹴り方スペシャリストはいるようでいないものです。

そこに鈴木陽二郎氏が現れました。

前作のDVDでは理論編、実技編が紹介されていました。さっそく自分で練習し、チームコーチにも理論を伝えました。
チーム練習にも取り入れ、効果を上げていました。

ある日、チームコーチから「ロングボールの蹴り方を指導したい」という相談がありました。

高学年担当コーチなのですが、やはり試合の勝敗がロングボールで決まる場面が多く、チームの武器として持っておきたいという理由でした。

リアルスタイルさんへ鈴木陽二郎コーチに「ロングボールの蹴り方DVD」を要望したところ、新作で実現しました。

今回の新作を見て、チームコーチと相談したところ「ロングボールを蹴れることよりも、もっと大切な事があるんですね」という反応が返ってきました。

 

■ロングボールの使い方と育成

三浦のチームは、体格のよい選手をFWにしてロングボールを集めてシュートを狙うというスタイルではありません。

全国的に見ると、そのようなチームも確かにあります。試合である以上勝敗のための戦略はあってもよいと考えています。

しかし、ロングボールに「頼り切る」ことは良くないと考えています。

育成年代である小学生には、ショートパスも使える、ロングパスも使える。試合中に使い分けることが出来る。
このような選手育成を目指しています。

なぜなら、現在、体格のよい選手にボールを集めて勝利を掴むことが出来ても、中学生になれば体格差は次第に薄まっていきます。残るものはやはりテクニックです。

このような理由で勝敗と育成の両輪をバランスよく指導しているつもりです。

チームコーチが気づいた

「ロングボールを蹴れることよりも大切な事」とはいったいなんでしょうか。

 

■鈴木コーチにとってのロングボール

新作で鈴木コーチがロングボールの蹴り方について指導する場面がありますが、インサイドキック、アウトサイドキックでの指導内容とそれほど大きく変わりません。

ボールが目的でないこと、軸足、立ち位置の感覚、蹴った後のフォロースルーなど、特別なことは何もありません。

しかし、ロングボールを蹴って見せる選手たちはとても球筋のよいボールをたやすく蹴っています。

ロングボールは鈴木コーチにとってひとつのキックのバリエーションに過ぎないと感じました。

ということは、インサイドキック、インステップキック、アウトサイドキックという基本のキックが出来ないと、ロングキックも出来ないということになります。

僕のチームのコーチが気がついた事はそこでした。

「ロングボールが蹴れることよりも大切な事」とは、遠くへキックする事が出来ても、試合中にどこへどう蹴ればよいのか?判断出来なければ意味がないということに気づいたということです。

 

■それでもロングボールを指導しますか

いわゆるキック力が必要と感じる場面がいくつかあります。

・ゴールキック(特に低学年)

・コーナーキック

・フリーキック

これらはいずれもセットプレーです。じゃまする相手がいないのでロングボールを蹴れた方が有利です。

・シュート

ペナルティエリア外からのシュートは子供であろうが大人だろうが、サッカーの醍醐味のひとつです。
目的はネットを揺らすことなので、正確さと強さが求められます。

・ロングパス

これはどうでしょうか。パスとは味方に渡ってマイボールになります。少年サッカーの場合、ロングパスを蹴ることよりもトラップする方が難しいです。

対空時間が長いので、相手ディフェンダーと競り合う場面も多く、マイボールになることは難しいです。

サイドのスペースにボールを出して攻撃の起点を作るパスや、サイドからのクロスは有効ですね。

このようなロングパスの使い方を知った上でロングパスを指導する必要があると考えます。

いわゆる「蹴りあい」で、ロングパスを互いに蹴り合ってミスを誘うサッカーは少年サッカーでは意味が少ないのではないでしょうか。

 

 

 

三浦直弥(サッカーコーチ)

小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。

現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。
現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。

好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。
座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。

 

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