見ていないようで見ている○○選手
三浦です。
サッカーファンでなくても誰でも知っている遠藤保仁選手。
ガンバ大阪からジュビロ磐田に、期限付き移籍することになりましたね。
40歳になった遠藤選手ですが、さすがガンバ大阪では出場機会が少なくなり新天地がジュビロ磐田ということらしいですが、きっとガンバ大阪に戻ってきてくれるでしょう。
三浦としては、移籍のニュースよりも、もう一度遠藤保仁選手のプレーをよく見て欲しい、見直して欲しいと感じています。
見ていないようで見ている遠藤選手
サッカーの基礎を教えている三浦ですが、ときどき練習中に遠藤選手のことをお手本として選手に説明していました。
あんなにテクニックがある遠藤選手だけど、誰よりも周りを見ている。
だから、味方の動きも相手の動きもわかるし、いいパスが出せる。
クールな感じの遠藤選手ですが、首を振って周りを見る様子はとても印象的です。
ボールを蹴る瞬間だけでなく、ボールを持っていない時やボールを受ける直前のプレーも見て欲しいですね。
周りを見て、判断してプレーすること。
少年サッカーのお手本です。
周りを見るというスキルを身につけよう
サッカー指導の現場では、「周りをよく見よう」というコーチの声をよく聞きます。
どうしても、選手たちはボールばかり見てしまいます。
特にサッカーを始めたばかりの小学生は、ボールしか目に入っていません。
ボールを見ることはいいのですが、ボール以外のものを見ること。
これはトレーニングしないと身につきません。
- ゴール
- 相手
- 味方
- スペース
これらを見るトレーニングです。
今、
- 自分がどこにいて
- ゴールがどこにあって
- 相手と味方がどこにいるのか
そして見落としがちなのが、「スペース」を見ることです。
人は見るけどスペースを見ない選手が多いですね。
スペースを見れないから、どうしても足もとへのパスになってしまう。
周りを見ることのトレーニングのひとつは、「何」を見るかということです。
ボールから目を離すことで周りが見れるようになる
周りを見るトレーニングとは、ボールを見ないトレーニングとも言えます。
試合中に、ボールから目を離さないと見えない場所があるはずです。
見えない場所を見るためには、ボールとコート全体が一緒に見えるように体の向きを工夫することも大切です。
ボールをよく見ないと、トラップミスしてしまうかも知れない。
パスされたボールをじっと見ているうちに、相手が目の前に寄せて来ていることに気づかないで、トラップの瞬間にボールを奪われることもあるでしょう。
ボールばかり見ないで、一瞬でも顔を上げることができれば、相手が近づいていることに気づくでしょう。
ボールを見ないことが、周りを見ることになる。
できそうでできないスキルですが、習慣化することが大事です。
ボールコントロール力がないと顔が上がらない
遠藤選手はテクニックがあるから、ボールを一瞬だけみただけで素晴らしいコントロールやパスが出せる。
正解ですけど、それ以上に周りを見ています。
小学生の場合は止める・蹴るのテクニックに自信がないと、ボールをじっと見ないとミスをしてしまうかも知れません。
ボールコントロール力を上げることと、周りを見ることを同時に練習する必要があります。
周りを見れるけれど、コントロールがおぼつかないのでは本末転倒ですからね。
でも、コントロール力が完璧になってから周りを見るようにしようというのではなく、コントロール力アップのトレーニングもする、周りを見るトレーニングもする。
同時に行うことですね。
自主練習でも出来る
- 顔をあげる練習
- ボールを見ない練習
は自主練習でも出来ます。
コーンを使ったドリブル練習で、
- なるべくボールを見ないようにする
- リフティング練習でもボールから目を離してみる
など、意識するだけですぐに出来ます。
親子でパス練習をする時も、ボールが自分に向かってくるほんの僅かな時間で、首を振っみることも効果的です。
周りを見ることが身につくというより、ボールをチラッとみただけでもコントロール出来るテクニックがつくということです。
自主練習で、チーム練習で「周りを見る」ことに取り組んでみてください。
遠藤選手のようなサッカー選手が多く生まれることを祈っています。
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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