利き足のボールコントロールを上げるには
もし、日本の子どもたちが誰からも指導をされなければ、利き足ばかりでボールを触ろうとするでしょう。
利き足でたくさんボールを触ろう
これこそが人間本来の自然な動きであり、サッカー強豪国の子どもたちは利き足を中心に上達していきます。
マラドーナやメッシの子どもの頃のリフティングを見ると、利き足ばかりでボールコントロールしています。
日本の子どもたちもその感覚は持っていますから、利き足で自然にボールを触らせた方が間違いなくボールコントロールは上達します。
日本と強豪国の利き足の違い
日本と強豪国の子どもたち自身の感覚に違いはなくても、強豪国のサッカー環境・習慣・歴史・文化は日本とは180度違います。
強豪国の子どもたちは、サッカーを見て、誰かに教わることなく自らサッカーをやり、試合で自分がボールを持つ・取られないことを当たり前のようにわかっています。
そうなると、
- 利き足でボールを持つ
- 利き足にボールを置く
- ドリブルしボールキープする
という良い感覚を覚えていきます。
しかし、日本では、子どもたちは大人にサッカーを教わりながらサッカーを覚えていきますから、大人の関わりによっては子どもたち個々のサッカーがまるっきり変わります。
だからこそ、利き足でボールをたくさん触り、正しいボールの持ち方を身につけることを学び覚えることが必要です。
正しい利き足の使い方が上達のはじめの一歩①
利き足でたくさんボールを触れば触るほど、ボール感覚やボールコントロールは上達します。
そこで、さらにボール感覚・ボールコントロールのレベルを上げるために、正しいトレーニングが必要となります。
DVDでも紹介しているドリブルトレーニングやリフティングトレーニングは、基礎の一番重要なトレーニングです。
- 利き足でドリブル
- アウト(小指)でボールを運ぶ
- アウトでターン
- 利き足のインステップのリフティング
は、はじめの一歩として、とても重要なボールコントロールのトレーニングです。
利き足でたくさんボールを触ろう
利き足のドリブルでは、先ず利き足のアウト(小指)でボールタッチしてドリブルし、次はアウトのターンです。
このポイントとして、利き足側にドリブル→利き足側にアウトでターン→また利き足側にドリブル→アウトのターンを繰り返しましょう。
そのときに、ボールの持ち方をよくするために、利き足側に斜めドリブルするイメージでやってほしいです。
ありがちな間違いは、ターンした後にボールは利き足側ではなく、逆足側にボールを運ぶパターンはよくあります。
これでは、正しい利き足の使い方ではなく、ただの利き足だけのボールタッチになります。
そうならないために、利き足側にドリブル(利き足側の斜め前にドリブル)、アウトでターンした後に、また利き足側の斜め前にドリブルすることで、ボールの持ち方の良さにつながります。
このドリブル練習こそが、ドリブルのボールコントロール・ボールの持ち方の上達の近道となります。
正しい利き足の使い方が上達のはじめの一歩②
利き足側にボールを運ぶドリブルトレーニングによって、ボールの持ち方・ボールコントロールの上達は間違いありません。
そして、ドリブルと並行して、利き足のインステップのリフティングトレーニングを行うことによって、さらに上達スピードが上がります。
利き足のインステップのみで、その場リフティング→歩きながら→走りながらと、段階に分けてトレーニングしてみて下さい。
利き足のインステップのみのリフティングは、利き足のボールコントロールの上達だけではなく、ドリブルのステップにもつながります。
両足でリフティングしたときと利き足のリフティングでは、あきらかにステップが違いますから、利き足のインステップリフティングは非常に重要なトレーニングです。
このような簡単そうなトレーニングも、正しく行うことで良い方向に向かいます。
正しい利き足の使い方は、正しいトレーニングによって培われるものですから、是非とも、上達のためにボールコントロールのトレーニングを行なってください。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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