利き足の練習メニュー上級編

練習法

ドリブル練習からの初級編・中級編とお伝えしてきましたが、一番重要なのは正しい基礎であり、その基礎をどれだけのことを、どのように理解しているかが最も重要です。

単純なドリブル練習に感じたかもしれませんが、その練習をプロがやるのとアマチュアがやるのでは雲泥の差があります。

要するに、練習メニューは誰でもやれますが、その人物がプロレベルの技術を身につけられるようになるかならないかは、意識・考え方・質・精度を求めたトレーニング次第なのです。

だからこそ、意識・考え方・求める度合いによって、上手くなる人、ならない人に分かれてしまうのです。

では、ドリブル練習の上級編です。

アウトのターンから学ぶボールコントロール

利き足のドリブルからアウトのターンと続いていますが、このアウトのターンをさらに深く求めていきます。

アウトのターンは、利き足からボールが離れてはキレイに出来ませんから、利き足のドリブルから気をつけねばなりません。

そして、アウトのターンの後のボールの置き場所は、必ず利き足です。

ここで、アウトのターンをした瞬間、すぐにアウトでボールタッチしてください。

アウトでターンした後に、すぐにボールタッチができるということは、ターンの後もボールが利き足から離れてないことを意味しているからです。

アウトでターンし、ボールの置き場所がブレていては、すぐにボールタッチできませんからね。

さらに、アウトでターンし、すぐにボールタッチした後も利き足からボールが離れないことと、必ず利き足側にボールを持っていくことも絶対です。

  • 初級編:利き足からボールが離れないでドリブル
  • 中級編:利き足からボールを離さないでアウトのターン、そして利き足側にボールを置く
  • 上級編:アウトでターンした後、すぐにボールタッチし、利き足側にボールを持っていき、利き足からボールを離さないでドリブル

初級編がしっかり出来ていなければ、中級編のアウトのターンに繋がらないです

中級編のアウトのターンが正確に出来ないと、上級編のアウトのターンからのすぐのボールタッチ、そして利き足側にボールを持っていき、利き足から離れないドリブルにはなりません。

基礎というのは全てに繋がっています。

わかりやすい例を次の練習メニューでお伝えします。

アウトターンの後ボールを止める

次のアウトのターンの練習方法は、ドリブルからアウトのターンをした後、ボールをしっかりと止めてください。

アウトのワンタッチで、ボールを止めることができるからです。

アウトでターンする場合、アウトでボールタッチしますから、そのワンタッチによってボールを正確にピタリと止めて、利き足の前にボールを置くことができるかやってみてください。

「ドリブルからアウトのターン、そのボールをしっかり止めて、利き足の前に置くこと」

これも、簡単に出来そうなトレーニングですが、利き足からボールが離れずにスピードに乗った状態のドリブルからアウトのターンをして、ボールをピタリと利き足の前に置くということを考えれば、非常に意味があるトレーニングです。

ターンしたボールが止まらなければミスと思ってください。

基礎はすべてに繋がっている

タッチしたボールを止める、狙った場所に置くということは、トラップの基本でも同じです。

トラップは、相手からのボールを自分のものにするという非常に重要な技術ですが、このドリブル練習のように、すでに自分のものであるボールをコントロール出来なければ、トラップもできるわけがないのです。

このように、基礎というのはすべてに繋がっており、目の前のボールを正しくコントロールすることから基礎がスタートするのです。

初級編中級編、上級編とお伝えしましたが、意識し、考えてボールと向き合ってください。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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