利き足の練習メニュー(中級編)
前回は、初級ドリブル編ということで、言葉にすれば簡単なようなドリブル練習ですが、真っ直ぐにブレずにスピードを出して、利き足からボールが離れないで、ボールを見ずにドリブルするということまでこだわり、それが本当に出来るかということを考えてやれば、かなりレベルの高い練習になります。
本当の基礎、本物の基礎とは、こういうことです。
今回は中級編ということですが、今度はターンについて追求していきましょう。
ターン練習はアウトターン
ターンの練習はアウトのターン1つで十分です。
なぜアウトのターンなのか?
サッカーをやったことがない人にドリブルからターンをしてもらうと、必ず足の裏を使ってボールを止めてターンをします。
それは、足からボールが離れているからで、そのボールをターンしようとすれば、足の裏を使うのは自然な行為です。
そして、その次に使う箇所は、インです。
それもまた自然な人間の身体の使い方で、両足は横に揃っていますから、インを使うのもまた自然なのです。
ただし、それらがサッカーにおいて、正しい身体の使い方とは違います。
ボールタッチミスで足から離れたボールコントロールは、それはダメなドリブルで、そこで使う足の裏、インは良いプレーではないのです。
ですから、自然には、やりにくいアウトでターンをするのです。
ボールを離さない
アウトのターンができるということは、ボールが足から離れていないからです。
先ほどお話したように、足から離れたボールは足の裏かインを使うしかなく、そのボールをアウトでターンしようと思うと、ボールに近づくしかできません。
ですから、キレイにアウトでターンするには、利き足からボールが離れていないことが重要なのです。
このような考え方の下で、アウトのターンの練習をすることは、非常に意味があるのです。
ボールの置き場所
先ずは、利き足の小指を意識してボールを触り、利き足からボールが離れないように、そして、アウトのターン。
この次がまた重要で、アウトでターンした後のボールの置き場所です。
アウトでターンした後のボールの置き場所が、逆足側にあっては意味がありません。
アウトでターンした後、ちゃんと利き足側にボールがあってこそ、正解です。
初級編の利き足のドリブル、中級編のアウトのターン…
単純なようですが、これが本当に質や精度の高い技術として出来ているかは、また違います。
本当の基礎、本物の基礎は、ものすごく奥が深いのです。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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