相手の逆を取るフェイントをするために知っておきたいこととは

ドリブル

三浦です。

今年の夏は、感染拡大防止を徹底しながら高校野球もインターハイのサッカーも行われています。

やむなく辞退する学校もあるようですが、大会までの努力は無駄にならないと思います。

一日も早い収束が望まれます。

さて、小中学生は、チーム練習や自主練習を続けていると思われます。

1人で練習しているとなかなか上達しにくいのが、1対1の攻防です。

特に、「フェイント」ですね。

相手の逆をとるフェイントとは

相手の逆をとるというフェイントですが、相手の動きがわからないと練習ができません。

しかし、「型」となる動きはひとりでも練習できるので、トライしてみましょう。

相手の逆を取るということの意味を、考えてみてください。

相手は、ボールを持っているこちらの動きに合わせてきます。

右に移動すれば、右に行かせないように動きます。

その逆を取るということは、右に行くフリをして左に行くということです。

また、右に移動しながら急に方向を変えて左に行くことです。

つまり、相手の逆をとるということは、まず相手を動かさなくてはなりません。

相手を動かす動作とは

フェイントは、ボールにタッチして動かさなくてはならないと思っている選手が多いようです。

自分が相手のフェイントに引っかかった時のことを、思い出してください。

  • キックフェイントに引っかかったことはありませんか?
  • 上半身の動きに引っかかったことはありませんか?

ボールが動いていなくても、フェイントには引っかかりますよね。

肩を動かすだけでも、フェイントになります。

教えられていないのに反応してしまう

ボディフェイントに引っかかってしまうのは、なぜでしょうか。

それは、相手が動き出すときには足先だけでなく上半身も一緒に動くということを体が覚えてしまっているということです。

不思議ですよね。

コーチは「相手の体が動いたら走りだすかも知れない!」と教えたことがあるのでしょうか、おそらくないでしょう。

私も教えたことはないです。

逆に、「ボールを見ていればひっかからない」と教えているくらいです。

ボールが動く前に体が動くことを知っている

選手たちは、サッカーを始めてある程度経つと、ボールが動く前に

  • 上半身

などが、先に動くということを覚えます。

サイドステップのフェイントというものがありますが、これもボールに触らず足を横にステップさせるものです。

  • シザース
  • ステップオーバー

のフェイントも、ボールに触れませんね。

ボールに近い足の動きによるフェイントは、とても効果的です。

自分がひっかかることを知っているのに、動きで相手の逆を取るとなると、なかなか上手くいかない。

このような悩みの解決には、ふたつの方法があります。

最初のアクションで引きつける

相手の逆を取れるようなアクションを起こすこと。

これが、フェイント成功のポイントです。

上半身や足のステップだけで相手を引っかけることに成功するためには、そのアクションが

  • 本当に見える
  • 本気そうに見える

ことが大事です。

コツは、「動きを大きくすること」です。

自分が思っているよりも大きく、大げさに動くことで相手が引っかかります。

自分が引っかかった時のことを、思い出してください。

相手の動きが小さかったら、引っかからなかったのではないですか?

相手のフェイントを、見破ったこともあるでしょう。

それは、相手のアクションが小さかったからではないですか?

自分の動きの大きさは、意外にわかりにくいものです。

でも、保護者が動画を撮ってあげると理解が早まります。

自分で思うよりも、実際の動きは小さいです。

60%くらいだと思ってください。

相手の逆をとったらスピードアップ

本気モードのフェイントで相手の逆をとることに成功したら、そこで満足してはいけません。

相手がひっかかったと思ったら逆を取る動きを起こしますが、相手からできるだけ離れるようにスピードアップすることが大事です。

もたもたしていると、体勢を整えられて追いかけられてしまいます。

  • 相手の逆をとる
  • スピードアップする

これらはどれも「先手」です。

自信を持って主導権を握ろう

ボールを持っているあなたが主導権を握っているということを、忘れないでください。

フェイントを成功させる最も大きな要素は、「自信」かも知れませんね。

ミスするかもしれないなんて、思う必要はありません。

フェイントの成功率は50%だと思えば、気が楽ですよね。

2回に1回成功させればいいってことです。

野球だったら、すごい打率です。

チーム練習でも積極的にフェイントを使う

10分間のミニゲームでボールを持つ回数が20回あって、そのうちフェイントを使うような場面が10回あったら、5回は成功させてみてください。

フェイントを使える場面でも、フェイントを使わないでパスを出したりドリブルする場面が多くないですか。

ダイレクトでパスをすることしか選択肢がないという場面を除けば、フェイントを入れることは可能なはずです。

トラップする前に左に行くフリを入れて右に持ち出すなど、

  • ワンフェイント
  • フェイク

を入れることを習慣にすると、プレーに余裕が生まれます。

チーム練習でフェイントする余裕がないのに、体外試合でフェイントを使えるようにはなりません。

すべてはチーム練習から生まれてきます。

そのチーム練習のための自主練習では、フェイントの動きをできるだけ大げさに大きくできるように練習することが、フェイント王になるための方法です。

フェイントしたくなりましたよね。

ボールに触れないフェイントは、たくさんあります。

ぜひ、得意なフェイントを見つけてください。

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この記事を書いた人三浦直弥三浦直弥
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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