相手のアイデアに寄り添おう。
先日、少しの時間ですが現役フットサル選手(GK)とトレーニングした体験を元に、今回は記事を書きたいと思います。
第一声はだいたい同じ。
フットサルGKサッカーよりもピッチが狭いこともあり、サッカーのGKよりもゴールに直結するパス(ロングキック、スロー)や、シュートの機会は多くあります。
そんな中、思うようにパスやシュートが成功しない事が多く、私に相談してくれました。
そんな選手の第一声は・・・「どうやって(どこで)、蹴ればいいですか?」
不思議なもので、私に相談してくれた方たちの第一声は、「どうやって(どこで)、蹴ればいいですか?」がめちゃくちゃ多いです。
キックにコンプレックスを抱いている方は、きっとそういった思考になってしまっているのだと予想されます。
ですので、声を大に言わせてください!(これまでも言いまくってきている(笑)
「どうやって(どこで)、蹴ればいいですか?」な思考、発想、認識が貴方に失敗させるのです!!
と考えています(笑)
過去記事に詳しい理由がありますので、ご覧ください↓
文脈で考えてみよう。
結果として、「どうやって、(どこで)蹴る」のは間違いありません。
が、それが先に来る思考だと失敗する認識に陥りやすいわけです
どうやって、どこで蹴るか(パスをするか)?は、どこに、誰に蹴るか(パスをするか)?が決まっていないと決まりません。
文にするとわかりやすいです。
補足をすると、今の状況を把握することで、状況にあった「どこに、(誰に)キック(パス)する」ことが決まります。
- 「状況の把握」
↓ - イ「どこに(誰に)キック(パス)する」が決まらないと!
↓ - ロ「どのようなキック(パス)にする」が決まらず!
↓ - ハ「どこでキック(パス)をする」も決まらない!わけです。⇒前段無視してここの相談が多い。
3m先でフリーで止まっている味方にパスをする場合と、30m先のDFと並走している味方にパスをする場合では、ボールの
- 軌道
- 弾道
- 速度
も違いますし、それに伴い体の使い方やボールに足を当てる場所などもおのずと(自動的に)変わってきます。
キックにコンプレックスを抱いてる方は、文を書いてみると後ろが前に来てしまい文脈が合わず、かつ思考が文(線に)ならず、思考が点になっていることが多いです。
ですので、自分がどのようにキック(フットボール)をとらえているのか考えてみてください。
まず、「どこに、(誰に)キック(パス)する」の思考、認識にしていきましょう。
逆に言うと、イ「どこに、(誰に)キック(パス)する」が決まれば、後のロ、ハは自動的に決まります。
なぜなら、人間は認識した形になる性質になっているからです。
相手のアイデアに寄り添う
思考や認識を変えるのに、おススメは「相手のアイデアに寄り添う」事です。
「どうやって(どこで)、蹴ればいいですか?」は、自分のイメージ優先になってしまってます。
自分のイメージを中心に考えるのではなく、相手のイメージやアイデアは何か?と相手ありきで考えてみましょう。
そこで、重要なのは「相手の目的地がどこなのか?」を知ることです。
その為に、DFの位置やスペースの場所など、様々な情報を得る必要があります。
前を向いて走っていれば、スペースが相手の目的地でしょう。
走るスピードによっても、目的地は変わります。
- ゆっくり走っているならゆっくり走って届くところが目的地
- 全速力なら、全速力じゃないとパスが通らない場所が目的地
その中でDFが邪魔をしてくるなら、DFを迂回したルートのボールにならないとパスは通りません。
浮き球なのか、カーブなのか。
相手の目的地がここだ!(イ!です!)がわかれば、そこに合わせてあげるだけ。
イを通過できれば、あとは(ロ、ハ)水が流れるように決まっていきます。
このように、自分が蹴るボールは、周り(状況)が教えてくれます。
「味方の目的地が自分の目的地」になるように、相手のアイデアに寄り添ってみてください。
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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