【檜垣コーチ】利き足が使えるメリット
前回、利き足が使えないことのデメリットについてお話させて頂きましたが、逆に、利き足が使えるメリットに関しては、すべてがメリットしかありません。
正しい利き足は、すべてに繋がる
一番神経が通って、感度が良い利き側をどんどん使えば、その感覚はものすごく上がっていきます。
ですから、はじめは利き足だけと言われても、利き足だけでやるくらいに利き足を使うべきです。
それって、利き手と同じで、はじめは鉛筆を持つこともままならなかったことが、自然に鉛筆を持ち、自然に字を書けるようになることと同じです。
利き足も使えば使うほどに良くなるのは、当然なのです。
ですから、どんどん使ってほしいです。
問題は、ここからです。
利き足の感覚が良くなったからと、正しく利き足が使えてるかは、また別です。
利き手も、字を書くことが出来ても、きれいに書けているわけではありませんから。
要するに、字をきれいに書けるようになるには、正しい利き手の使い方が必要なように、正確なボールコントロールには、正しい利き足の使い方が必要なのです。
だからこそ、正しい利き足の使い方をお伝えしていきたいと思っています。
ボールを自分のものにする
正しい利き足の使い方が出来るとあらゆることのメリットとなります。
一番重要な「ボールを自分のものにする」という感覚、技術に繋がります。
利き足からボールを自分のものにするという、その利き足が「アンテナ」になるということです。
このお話は、おいおいお伝えしていきますが、まずは、正しい利き足がメリットとなるような考え方をお伝えします。
先ほどは、利き足をどんどん使ってほしいと言いましたが、果たして、その利き足だけでプレー出来るでしょうか?
利き足だけでプレーができる?
例えば、正しい利き足の使い方が出来ていれば、正確に利き足の前にボールを置ける(トラップ)、正確にボールを運べる(ドリブル)、正確に蹴ることが出来る(パス、シュート)はずですよね。
試合のプレッシャーの中でこれが出来ますか?
すごく難しいですよね。
だから、逆足を使ってる人がほとんどです。
トラップがズレて逆足を使う、ドリブルがズレて逆足を使う、ボールがズレてしまって逆足で蹴る。
これらは、試合に関係なく、普段の練習でもよくあることではないでしょうか。
それこそ、正しい利き足の使い方が出来ていないのです。
だからこそ、利き足をどんどん使ってプレーする中で、そのミスについて正しく向き合うことが必要なのです。
普段から利き足のボールコントロールが正しく出来ているのか?
そこと正しく向き合ってトレーニングし、その利き足の技術レベルが上がることが、ものすごく大きな武器となるのです。
世界のトッププレーヤーを見てください。
彼らは、両足を上手く使えてるのではなく、利き足が一番の大きな武器であり、利き足の技術がすべての支えとなっているのですから。
正しい利き足の使い方が出来てこそ、大きなメリットとなるのです。
檜垣裕志(ひがきゆうし)
1970年生まれ 石川県出身
ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム、日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。
ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有。
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。
現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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