【鈴木コーチ】蹴り方は何を認識するかで勝手に蹴り方が決まる(変わる)
上手くいかない、上手くならない方にとって、とても重要なのは、自分が何者か?知ることです。
自分が何を思ってるときに成功して、何を思ってるときに失敗するのか?
自分が何を見ている時に成功して、何を見ている時に失敗するのか?
目次
なぜか?
失敗する時自分がどんな状態か知ることで、失敗するルートを遮断できるからです。
例えば、自分の失敗が「力み」だと知れたら、力まないように工夫をすればいいわけですよね?
まず技術論でなく、自分自身の無意識に目を向けてください。
自分の特徴を知らずして闇雲にトレーニングするのはおススメしません。
自分が何を無意識に行動しているのかひも解いてみてください。
その無意識な行動が貴方に失敗させてる可能性が大です。
そしてその無意識な行動は、何かを認識している結果です。
そんなひも解きの以下の内容がヒントになると思います。
自分のプレーは状況が決めてくれる
よく、このような質問が頂きます
「DFラインの裏に落とすボールの蹴り方を教えてください」
このような質問を頂くと私は以下の内容を聞き返します
- 自分の位置
- 相手のDFラインの位置
- 相手のDFラインの後ろ側のスペースの広さ
- 相手のDFの特性(特に走力)
- 相手のGKのポジショニングや特性(守備範囲が広いのか、前に出てくるのか?)
- パスを受ける味方のポジショニング
- パスを受ける味方の特性(特に走力)
- 総合的な状況 etc
なぜなら、状況が自分のプレーを決めてくれるからです。
人間は認識した形になる性質をもっている
人間は認識した形(行動、思考)になる性質をもっていると言われています。
箸を持つ時、手は箸を持つ形になります。
箸を持つという認識をした結果、手がその形(行動)になるからです。
割れやすい物や壊してはいけない物をもつと、そーっと持ったり、大事に抱えるも同じです。
割れやすい、壊してはいけないと認識をした結果、そーっと持つ、大事に抱える形(行動)になるわけです。
物をもつだけでなく、通学、通勤時も同じです。
何時に学校や職場に着く(着かないといけない)という認識をした結果、何時に起きて、何時に出発して、移動手段、移動順路などの行動(形)になります。
もし初めて行く場所なら初めて行く場所という認識が、地図を見る、電車を調べる、カーナビをセットするといった行動(形)になります。
信号も同じですね。
車を運転している時に、信号で停車していたら、それは赤信号を認識している結果で停車しています。
そして、青信号に変わったら発車するのは、青信号を認識した結果であるといえます。
青信号に変わったのに、発車しない車があった場合は青信号を認識してないので発車しない(別の何かを認識しているから発車できない))という形(行動)になり、
その発車しない車に後続の車がクラクションを鳴らしたとしたら、青信号なのに前の車が発車しないという事を認識した結果、クラクションを鳴らすといった形(行動)になるというわけです。
何を認識するかで行動(形)がかわる
といったように、人間は認識した形になる性質をもっているわけなので
何を認識するかで行動(形)が決まります。逆にいうと、認識した形(行動)にしかなれないわけです。
さて、「DFラインの裏に落とすボールの蹴り方を教えてください」はどんな認識なのでしょうか?
きっと、質問くださった方の頭には状況があると思いますが、私には状況がこの質問ではわからないわけです。
状況がどうなっているのかと認識が出来れば蹴るボールは勝手に決まります。
なぜなら、人間は認識した形になる性質をもっているからです
といった考えから、「DFラインの裏に落とすボールの蹴り方を教えてください」の質問には
- 自分の位置
- 相手のDFラインの位置
- 相手のDFラインの後ろ側のスペースの広さ
- 相手のDFの特性(特に走力)
- 相手のGKのポジショニングや特性(守備範囲が広いのか、前に出てくるのか?)
- パスを受ける味方のポジショニング
- パスを受ける味方の特性(特に走力)
- 総合的な状況 etc
と、聞き返すことで、状況が明確化(明確に認識され)どんなボールがいいのか?と水が下に流れると同じように答えが導かれます。
例えば、相手のDFラインは非常に高いが、GKは前に出るのが苦手でPAの外にはあまり出てこない。
となると、DFラインとGKの間にいくようなボールがいいぞ!となるわけです。
そうなると球質も勝手にきまり、そのボールが蹴られる蹴り方になります。
もちろん仮の話でもいいわけです。
相手DFより味方がスピードが勝っているならどんなボールがよさそう?などなどディスカッションをして認識を増やす事もできるわけです。
今なぜあの選手はあの行動(プレー)は何を認識した結果なのか?
状況を無視して蹴り方(プレー)は決まりません。
私の好きなこんな逸話があります。
試合中華麗なテクニックで相手を翻弄し、抜き去るブラジル人に試合では関係ないところで
「あれ見せてよ!」と聞いたら「試合中じゃないとできないよ。今は相手がいないから!」と、返されたお話です。
相手がこうきて、味方がこういて、ピッチのここで、ゴールがここだから、といった認識があるからこそ、ポテンシャルを活かした華麗なプレーとして形(行動)作られたわけです。
ですので、沢山の状況を想像して、この状況にはこのキックがよさそうかな?どんなボールがよさそうかな?と想像してください
または、試合をみてこの選手がこのキック(プレー)したのはどんな状況でどんな認識したからだな?と想像してみてください。
どうしても技術に目がいってしまいます。
私もそうです(笑)
技術は、認識した形の表現方法です。
同じ場面でも同じ認識しても、右利きと左利きでは以下のように表現が違う場合があります
選手の右前にボールがあるように立ったら
右利きの選手ならは右足のインサイド
左利きの選手ならは左足のアウトサイド
のように、選手達のプレーをみて、技術の高さに憧れると同時に、今のプレーは何を認識した結果なんだろうか?
と、認識できると行動が変わってきます。
なぜなら、人間は認識した形になる性質をもっているからです(しつこい(笑))
自分自身に正しい処方箋を
具体的な技術論はもちろん大事です。超重要です。
それはプレーの幅を広げるからです。
しかし、状況にあわないプレーでは折角能力をもっていても全く意味をもたらしません。
これも繰り返しになりますが、失敗するときは失敗する認識をした結果です。
ですので、失敗する認識を持っている限りは失敗していきます。
いかに、成功する認識になるか。
その秘訣は状況が教えてくれます。
状況を認識した結果蹴り方が決まる。
ということは、沢山観察しないといけないですね。
状況は刻々と変化します
状況が刻々と変化する前提で、状況が変化している認識をもつことで、状況にあった形に成りつづける事が可能です。
人間は認識した形になる性質をもっている!
認識をもって、自分が今行動したのはこれを認識したからだ!
と沢山観察してください。
処方箋を間違えたら病気や怪我は治りません。
自分自身に正しい処方箋を出すには、自分が何を認識しているか?を知ることです。
是非チャレンジしてください!
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