良い認識、悪い認識はありません。あるのは・・・・

鈴木陽二郎

前回のブログでは、人間は認識した形(行動)になる性質をもっているので

  • 自分自身の行動は何を認識している結果なのか知る、想像する
  • 自分自身の認識の癖を知る、想像する
  • 何を認識するかで行動(形)が変わるという事を知る
  • TVや動画などで試合を見ている時に、選手の行動(プレー)は何を認識しているのか想像する
  • 蹴り方は状況を認識できれば勝手に決まる
  • 自分自身に正しい処方箋を!

など、お話させて頂きました。

そして、認識の話の続きとして、良い認識とは?悪い認識とは?といった話をさせて頂きます

実は良い認識、悪い認識は○○次第で決まります

認識は行動を決める(作る)要素

それでは良い認識とは?悪い認識とは?

ですが・・・・「良い認識、悪い認識は無い」です(笑)

いきなりですいません(笑)

認識とは、行動を決める(作る)要素です。

ですので、あるとしたら、良い行動をさせる認識であり悪い行動をさせる認識です。

そして、良い行動、悪い行動はコンセプトで決定します。

ものすごく雑な例えですが・・・

ドリブルで抜きまくる!コンセプトを掲げるチームであれば、ドリブルで何人も抜くように仕掛けるのが良い行動と成りえます。

ポゼッションしてで前進しよう!とコンセプトを掲げるチームであれば、何人も関わってパス交換をし進んでいくのが良い行動と成りえます。

ですので、コンセプト抜きでは、良い行動、悪い行動が決められないのです。

蹴り方教室のコンセプトは?

コンセプトとは、基礎、前提となる考え方です。

コンセプトに沿って考えの基準を決めておけば、余計な事(コンセプト外の事)を考えなくてすみますので、考えが絞りやすく決断しやすくなります。

私が行っている蹴り方教室のコンセプトは、「人間は認識した形になる」大前提のコンセプトとし

  • 目的地の認識を持つ
  • 移動を伴う(歩くに接続する)
  • ボールを中心に考えない
  • 蹴り足とボールを繋げない
  • 点で捉えず線で捉える
  • 認識した形になれるような体作り

など、サブコンセプトが続きます。

ちなみに、更にサブコンセプトを達成するためにサブサブコンセプトが続きます。

例えば、「目的地の認識を持つ」という(サブ)コンセプトに沿った、良い行動(させる認識)、悪い行動(させる認識)の判別基準は以下としております。

  • 良い行動
    パートナーが目的地になる行動(をさせる認識)
  • 悪い行動
    ボールが目的地になる行動(させる認識)
    ※対面パスの場合

このように基礎的な考えをまとめておくと、何が良い行動で何が悪い行動か決める事ができ、良い行動をさせる認識と悪い行動をさせる認識が区別、整理つけることができます。

「うまくいかない前提」でチャンレジ!

コンセプトを設定(決定)し、コンセプトに沿って(則って)良い行動、悪い行動を設定(決定)する。そして!

人間は認識した形になる性質を持っているからこそ、この認識をすれば良い行動になる、この認識をすれば悪い行動になると整理してください。

頭の中が整理が出来れば(出来てから)、後は行動(練習、プレー)するのみです。

そして、大事なのは「うまくいかない」前提でいることです。

「うまくいく」前提では、ストレスを感じてしまいやすいです。

実際、新しいチャレンジはうまくいかないことばかり。

その中で、試行錯誤していくのを楽しんでみてください。

試行錯誤を楽しむ!コンセプト(前提)でいれば、認識や行動も結果として楽しむこと向かっていきます!

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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