【サッカー】静岡学園の優勝から学んだこと

スキルアップ ドリブル

三浦です。

第98回高校サッカー選手権大会決勝戦は本当に感動しました。

感動しやすい三浦ですが、キングカズが背番号11をつけることになったニュースと同じくらい感動しました。

連覇を狙う青森山田と24大会ぶり2度目の優勝を狙う静岡学園の試合は一瞬も目を離せない戦いでした。

全国大会の場を何度も経験している青森山田を前にした静岡学園の立ち上がりは、自分たちのサッカーが出来ずに2点を先行されました。

この時に流れた空気が45分後にあのような展開になろうとは予想しませんでした。

まあ、この試合の流れは皆さんもよくご存知かと思いますが、この2点のビハインドを跳ね返す静岡学園のメンタルとメンタルを支えるスキルに感動です。

試合後に、ハーフタイムに井田勝通前監督が「自分たちのスキルを全部出しきれ!」という喝が飛んだという話を聞きました。

後半の逆転劇は「自分のスキルを出し切ること」の結果と知り、最後まで選手を信じる指導者と自分を信じる選手たちの関係が「静学らしい!」とまた感動しました。

 

■サッカーというゲームにおけるスキルとは?

静学というとドリブル主体の攻撃というイメージを持つ方もいたと思います。

しかし、スキル=ドリブルではなく、トラップ、パス、ヘディングなどボールへの関わりが全てスキルです。

ヘディングの得点も見事でしたね。

サッカーをしていて不思議に思うのですが、ヘディングは得意だけどドリブルが苦手という選手はよく見かけますが、ドリブルが得意な選手はヘディングもそつなくこなします。

ボールへの関わり方全てがスキルなんだとあらためて思いました。

サッカーというゲームは、ピッチの中でボールを持てば相手が奪いに来るように出来ています。簡単に奪われないようにするためのスキルが必要になります。

サッカーというゲームは相手のゴールにボールを入れることで得点になり、試合終了時に相手よりも1点でも多く点を決めると勝つことが出来ます。

つまり、サッカーというゲームは相手にボールを奪われずに相手ゴールにシュートを決めるスポーツです。

青森山田はそのためにロングスローやセットプレーを徹底的に磨きました。サッカーというゲームで勝つためのスキルの確実性を上げていった結果です。

これも素晴らしいことです。全国連覇には必要な取り組みです。

しかし、静学は「ボールとボールを扱う選手」という関係をとことん極めて来たという自信がありました。

 

■狭いスペースを切り開くスキル

サッカーの試合ではボールを持っていると相手が奪いに来る、ゴールに向かうとゴール前を固めます。

固められたからと言ってサイドにボールを運んだり後ろにボールを下げていては、時間を空費するばかりです。先日のU23のゲームのように。

静岡学園はスペースを狭くされても、ゴール前を固められても諦めずにシュートで終わるスキルを持っています。

これまで多くの高校が「ドリブルサッカー」で全国制覇を夢見て来ました。

しかし、静岡学園はドリブルサッカーではなく、ドリブルもショートパスも、そして偶発的なリバウンドも利用して相手ゴールに迫るサッカーを見せてくれました。

相手に奪われることなく、ボールを正確にタッチしつつ、体を上手く使ってボールを隠し、奪いに来る相手をブロックする。

客観的に見るとこれが静学のサッカーです。

このようにしてシュートチャンス、アシストチャンスを狙うわけですが、サッカーを知る方なら「なぜパスを出さないのだろう」と思う場面もあるでしょう。

確かにパスが有効な場面もありますが、ボールが移動している間にも相手ディフェンスはボールに寄せてきます。

それならボールを持ちながらゴールを目指す方が相手にとっては怖いですね。

ボールさえ持っていればシュートを打つことが出来る。

誰もが考えることですが、それを実行するためのスキルを身に着けているのが静学でした。

三浦は思いました。

これからの小中学生の育成の現場に大きな影響を与える試合になるな、と。

 

■ゴール前の混戦でドリブルを使えばいいのか

小学生のサッカーでもゴール前の混戦はよくある場面です。

そもそもピッチの広さ、幅を使い切れずにゴールからゴールへの移動となる試合が多いものです。

ゴール前の混戦でよく見られる光景は次のようなものですね。

・シュートが短く相手に奪われる
・大きくクリアー出来なくて、攻撃側にこぼれ球を拾われる
・ゴールを狙うのではなく「ゴール方向へのキック」なので、相手に当たる
・攻守ともに慌てているので、ボールを正確に扱えない

このように攻守ともにスキルが伴わないケースが多いのですが、多くのコーチはこの場面で、次のように指導します。

「相手に当たるのがわかっていてシュートしない!」

「いったんサイドに振って、ゴール前にスペースを作ってから折り返せ」

言っていることは間違いではないですし、僕もこのようなコーチングをします。

しかし、静学のサッカーを見たからと言って、闇雲にボールを保持してシュートを狙えという指導はどうでしょうか。

静学が24年かかって掴んだ日本一の座の背景にはもっともっと長い歴史と積み重ねがあります。

見かけだけを真似しては子供たちの将来に影響があります。

では、本質として何を伝えればいいのでしょうか。

 

■静学から学ぶこと

ボールを思い通りに扱えるようになる練習をすることは言うまでもないですが、それだけでは練習のための練習になる可能性があります。

ボールを持てば相手が奪いに来る。つまり、ボールを自由自在に扱う時の前提に相手を意識することが大事だと考えます。

相手に奪われずにボールを持つことと同時に大事なことは「ゴールを奪う」事です。

相手のプレスが緩い場所でボールを持つことと、相手ゴール前でボールを持つことは必要となるスキルに大きな違いがあります。

ボールを持ったら相手ゴールに迫ること。

次のトレーニングではこれを意識するだけでも静学が全国に発信してくれた日本のサッカーのあり方のひとつを受け止めることになるのではないでしょうか。

 

 

 

三浦直弥(サッカーコーチ)

小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。

現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。
現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。

好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。
座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。

 

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