【ドリブル】フェイント練習で気づいたこと

スキルアップ ドリブル

三浦です。

台風19号で被災された皆さんにはお見舞い申し上げます。

僕のチームでは14日に大会参加を予定していたのですが、参加出来るチームだけで交流大会を行いました。

互いのチームの安否確認もありました。
サッカーが出来ることをありがたく思いました。

ラグビーワールドカップでは日本代表がチーム一体となって闘志あふれるプレーを見せてくれました。

チームプレーの大切さを認識したスポーツファンも多かったのではないでしょうか。

そんな中、交流大会ではあらためて「個の力」に注目しようと考えました。

ひとりで打開する力。

オフロードパスというタックルを受けて倒れ込みながらパスを出すプレーも一見すると仲間との連携プレーに見えますが、やはり個人の力だと思います。

サッカーで言えば、相手をひきつけてアタックを受けながらも味方にパスを出すというプレーが似ているなと感じました。

 

フェイントを使えというコーチング

交流大会が始まると、あるチームから「もっとフェイントを使おう」というコーチングが聞こえました。

そのチームは「試合でフェイントを使うこと」が今大会のテーマだそうです。

フェイントこそ「個人の力」ですし、ラグビーでもサッカーでも局面を変える、大事なプレーです。

しかし、なかなか試合中にフェイントを使うことが出来ずに悩んでいるようでした。

「いろいろなフェイントを身に着けさせたいんです」そう言うコーチの熱意はよくわかります。

しかし、試合中にフェイントはほとんど見られませんでした。

練習ではどんな事を行ってきたのか聞いてみました。

 

フェイント練習の中身に問題があるのか

マーカーを使ってグリッドを作り、1対1で4種類のフェイントを使ったトレーニング。

シザース、ステップオーバー、ダブルタッチ、マシューズの4種類です。

全てのフェイントを左右の足で出来るように練習を積んで来たそうです。

「練習のやり方がよくないのでしょうか」練習方法には間違いがないようですが、何か問題があるようです。

交流大会では、試合と試合の間が1時間以上空いてしまうので、僕のチームと一緒に「フェイント」についてトレーニングすることにしました。

 

フェイント練習で気づいたこと

2チームでグラウンドの空いている場所で合同練習を開始しました。

フェイントに悩むチームの方法で練習を進めてみると次の事に気づきました。

・自分が一番得意なフェイントがない

・相手を抜くよりもフェイントを使うことにこだわっている

・相手との間合いが近い

・相手を抜く方向が同じ

・相手を抜くまでに時間がかかっている

自分のチームを他のコーチに観察してもらうことはお互いにメリットがあります。
自分が気づかないこともたくさんあるからです。

上に上げた問題点は両チームの問題点です。

僕のチームの選手は、間合いが近いことと抜く方向が同じということです。

その他は相手チームの問題点です。

 

フェイントを身につけるために必要なこと

フェイントは誰かに教わるものではなく、上級生や仲間のプレーを見て、言葉は悪いですけど「盗むもの」だと思っています。

なぜ成功するのか、なぜ失敗するのか。自分であれこれ考えて自分のやり方を見つけることが大事です。

つまり、複数の種類のフェイントをまんべんなく出来るようにするという発想に問題があるのではないか?

それなら得意なフェイントをひとつ身につけて試合で試してみたらどうか?

僕の提案で、両チームとも「得意なフェイント」を決めることにしました。

そして練習方法ですが、1対1で行う練習方法に問題があることがわかりました。

1対1で相手に向かってフェイントをしかけても、その後ろにはスペースがあるので、どこに抜いても奪われることはありません。

しかし、これが2対2とか3対3のキープ練習にすると状況がガラッと変わります。

キープ練習(ポゼッション)は、とにかく相手がいないスペースに向かって抜くことが、大切なので、相手とスペースの両方を見る必要があります。

試合で使えるフェイント練習として

・得意なフェイントで勝負する

・相手を見ること&スペースを見ること

1時間ほどの練習でしたが、この2点に焦点を当てて練習し、次の試合で効果を試してみることにしました。

 

やることが決まっていると迷いがない

1時間ほどの練習でフェイントが急に上達することはありませんが、その日までに練習してきた内容を引き出すことは出来ました。

まず、どのフェイントを使っていいか迷いがなくなったので、相手にしかけるという場面が多くなりました。

ほとんどの選手は「ダブルタッチ」が得意なようです。

しかも、右利きの選手が多いので、右に抜けそうな場面にダブルタッチを使うということに集中しているようでした。

・相手を見る

・スペースを見る

・使うフェイントを決める

試合のテーマとしていた「フェイントを使う」ということの30%から50%は達成出来たように思いました。

 

得意なフェイントからバリエーションを増やすこと

自分が得意とするフェイントで試合で相手を抜くことが出来れば、それが成功体験になります。

相手との間合い、相手の裏のスペースを見ることも身につきます。

ダブルタッチが得意という選手が多かったですが、それぞれのダブルタッチには個性がありました。

縦に抜ける早さ、横にずらすタイミング、それぞれの間に個性があります。

見よう見まねで自分流にアレンジする能力がフェイント上達の秘訣です。

試合でフェイントを成功させた選手が言っていました。

「フェイントを使わなくても相手の逆をとれば抜けるね」

そうなんですね、フェイントの目的は相手を抜くことなので、ドリブルする緩急や角度を変えるだけで、相手はつられます。

テクニックの型にとらわれずに、本質を指導していくことを僕も相手チームのコーチも体験しました。

あなたも、練習時にはこの練習の目的は何か?試合のどの場面をイメージしているのか?

そんなことを考えながらトレーニングすることで、集中して効果がある練習が出来るでしょう。

 

 

三浦直弥(サッカーコーチ)

小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。

現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。
現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。

好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。
座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。

 

 

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