【鬼木コーチ】comeの概念を通して見るフットボールとの向き合い方②
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こんにちは鬼木です。
前回は、“comeの概念”をどのようにフットボールに活かしていくのか?
“comeの概念”でどうフットボールを瞰ていくか?をお伝えしました。
今回は、“comeの概念”を通して見る、フットボールとの向き合い方の続きをお話しさせていただきます。
前回の記事はコチラ↓
■ボールホルダー
みなさん、このゲームをご存知でしょうか。
「倉庫番」と言います。
限られた歩数の中で、箱を指定された場所に移動させるというシンプルなゲームです。
僕はcomeの概念から見たボールとの向かい方はこのゲームに詰まっていると思います。
「来る」という言葉のイメージだと受身な感じがしてしまいますが、「come」の持つ「共通の地点に向かう」という概念から、ボールホルダーがcomeの概念を持つことがとても重要になると思います。
「ボールの置きどころ」という表現をされることが多いですが、その表現に少し違和感を感じておりまして、「ボールをいいところに置くこと」が目的になりがちで、目的地や自分の現在地がなくなってしまうケースがあるのではないか?と思っています。
最近は「ボールの置きどころではなく、ボール越しに目的地が見える場所に適切な距離感(ドーナツ)で立つこと」が大事だと思い、SNSにて「#置きどころではなく立ちどころ」という表現をしています。
適切な距離感とは、人それぞれ変わってきますが、ドーナツ内にあれば移動を伴うボール扱いは出来ると思っています。
詳しくはDVD「重心移動アナライズ1、2」内で説明していますが、
こちらをご参照ください↓
【上達動画】ドリブルが下手になる理由【重心移動アナライズ】
その「立ちどころ」の概念が詰まっているのがこのゲームです。
目的地に行くには必ず箱の後ろに立ち箱をそこに向かって押して行く。これは引越しなどの時も日常の中でも起こりうることですね。
思い荷物は引っ張ったり、通路にはまらない向きでずらしたりすることは出来ません。
これと同じことが「ボールを扱う」という概念で捉えて行くと起こってしまうのではないかと思うのです。
伝える方はそんなつもりはなくても、そのように伝わってしまう可能性が高いと思っています。
ですので、フットボールにおいては、
となるような立ち位置になるようにボールと向き合うと、動きが変わってくるという実感が最近はあります。
・目的地に対してボールの後ろに立ち続けた結果が「ドリブル」
・目的地がゴールなら「シュート」
・目的地が味方の目的地に向かうラインなら「パス」
になるだけです。
フットボールはボールをゴールに入れるシンプルなスポーツです。
いくらゴールに向かっても、自分の「前」にボールがないと意味がありません。
ですので、最近は「ボールは扱うものではなく、ゴールに向かうための乗り物にすぎない」と解釈するようになってきました。
その乗り物であるボールと一緒ではないと目的地にいけないのです。
車でも自転車でも目的地に行くために乗りますよね?乗る時は既に行く場所があるから乗る。
サイクリングやドライブ、ツーリング等は乗ることが目的かもしれませんが移動の手段としての乗り物の場合は目的地ありきです。
そんな向き合い方にしてから、出来ることが増えてきた印象があります。
ドリブル、パス、キック…ボールを大事にして活動をされている方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、なかなか上手くいかない、伝わらないという声をたくさん耳にします。
上手くいかない時、上手く伝わらない時は「ボールが目的地」になってしまっていることが多いと思うので、上手く行っている時とそうでない時の感覚を今回ご紹介した視点から振り返って見てください。
新たな発見があると思います。
同様に、味方にパスを出す時も受け手の目的地を認識しながら出すとパススピードに変化が出てくると思います。
これに関しては面白いエピソードがあるので次回以降紹介します。
■受け手
ボールホルダーのところで紹介しましたが、ボールとの関係は倉庫番のようになっている方がよいと思います。
ですので、自分が受ける先には目的地があるようにしておきたいです。
絶対ダイレクトのミニゲームを思い浮かべてください。
次にダイレクトで出す場所がない時にボールを受けてしまうとハマってしまいますよね?
これが自分のスクリーンにボールが向かって来る〔来るの概念〕でボールと向き合ってしまう時です。その瞬間目的地がなくなっています。
上手く行く時は次の場所、その次の場所とイメージ出来て適切な場所に立てているはずです。
その際は「共通の目的地に向かう」という〔comeの概念〕で見ないといけないと思います。
ボールを受けてコントロールする際もボールをコントロールするのではなく、ボールと出会う場所に「comeする」過程にボールがあるだけ。
そうしたら勝手にボールが止まっている。そんな感じにしたいです。
ボールを止めよう、いいところに置こうとする時、ボールとボールを触る足が繋がってしまっている印象です。
「このボールをどうにかしよう。」ではなく、「このボールと一緒に〇〇に行けるところに立とう(倉庫番のイメージ)」とすると結果的にボールがついてくることが多い気がしています。
そんなこともDVD内でご紹介しているので、こちらをご覧下さい…。
鬼木祐輔の「重心移動アナライズ2」 Vol 2
ですので、相手を食いつかせるため、起点を作るために縦パスを受ける時は例外となりますが、その時も本来であればその次のイメージがあるはずです。
ある時はその次の人と繋がってスルーしてワンツーなども出来たりしますよね。
逆にそれがなく、受けることが目的になりボールを扱うことが目的になっていると、相手に潰されてしまうことも多いと思います。
基本的にキックは体の構造上自分が向いている方を0度として、90度以内で行われるはずです。
そして0度に近ければ近いほど正確に強いキックが出来ると思います。
よくレアル・マドリードがSNSでシュート練習のシーンをあげてくれていますが、シュートの際の立ち足の向き、ボールとの距離を見てみてください。
ほとんどのシュートが、ボールがドーナツ内に入るところに適切に立ち(ボールのやや後ろ、倉庫番のイメージ)、立ち足が蹴りたい方に自然に向いているはずです。
ひねっているように見えるようなボレーやヘディングなども、蹴り終わりのヘソの向きは必ず蹴った方向に向いています。
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