子どもがトラップをする重要性
トラップの重要性は、サッカーボールとフットサルボールを比べたらわかります。
フットサルボールは、サッカーボールと比較して、弾みません。
それは、よりボールをコントロールしやすいためです。
狭いスペースでサッカーボールのように弾むボールだと、トラップに高度な技術が必要になりますからね。
これだけで、トラップの重要度がわかります。
だからこそ、子どもの頃から狭いスペースでのサッカーボールでゲームすることは非常に有効です。
フットサルがサッカーにプラスになるのではなく、狭いスペースでサッカーボールでゲームすることが、「サッカーが上手くなる」ことにつながるのです。
誰でもトラップはできない
フットサルは良い例で、サッカーと違い狭いスペースで手軽に出来ます。
手軽に出来ることの一つに、弾まないボールがあります。
狭いスペースでは、よりファーストタッチの正確性が必要です。
その狭いスペースで、サッカーボールでプレーした場合には、よりトラップの技術を求められます。
そうなると、誰もが気軽に楽しめることは、出来なくなります。
トラップの技術は、誰もが簡単には身につけることは出来ないのです。
すべてはファーストタッチから
日本の子どもたちのほとんどが一人に一個、ボールを持っています。
ブラジルのように、ボールがあればゲームするのではなく、ボールがあれば蹴る、またはドリブル練習が主流です。
しかし、試合では、蹴ることもドリブルすることも、すべてはファーストタッチでボールを自分のものに出来ていなければ、出来ません。
普段、一人一個ボールを持っていて、そのボールは好きなように蹴ることもドリブルすることも出来るけど、試合では、11対11、たった一個のボール、あらゆる状況、あらゆるところからのボールを自分のものに出来なければ、パスもシュートもドリブルも出来ないのです。
要は、ファーストタッチ(トラップ)でボールを自分のものに出来ないのに、ドリブルもパスもないのです。
ファーストタッチの重要性を感じられるか
上手くなることに、一番重要な感性は、「ファーストタッチでボールを自分のものにする」ということです。
もちろん、ファーストタッチでは、トラップが見極めの良い例ですが、ただトラップするだけではダメです。
ファーストタッチでトラップしたボールが本当に自分のものに出来ているか?ということです。
それは、トラップの後に、次の状況につながる技術でのファーストタッチでなければなりません。
ただトラップ出来た、ではいけないのです。
だから、指導においては、その選手のワンタッチからあらゆる要素を見極めて指導が出来なければならないのです。
ボールを自分のものに出来ているか
トラップ練習は必要ですが、トラップ練習さえしていればトラップが上手くなることはありません。
なぜなら、トラップが良くなるには、今目の前にあるボールと正しく向き合い、そのボールコントロールが上がらない限り、トラップも向上しないのです。
ですから、今目の前にあるボールをちゃんと自分のものに出来ているか、なのです。
トラップに対する考え方
ファーストタッチ、トラップこそ、一番重要と考えられていたら、普段のボールタッチに対して、意識も高くいられるでしょう。
しかし、ファーストタッチ、トラップに対して意識が低い人は、普段からボールタッチは雑になっています。
ファーストタッチ、トラップに対する考え方が技術向上の鍵となっているのです。
ファーストタッチ、トラップがすごく大事と考えられるから、普段からのボールタッチ、練習に対しての意識、考え方によりボールコントロールは変わります。
トラップの後
トラップは誰でも身につくわけではありませんが、一つ、ボールの置き場所に気をつけていれば、良い方向には進めます。
それが、トラップの後に、「利き足の前にボールを置く」です。
これを気をつけるだけでも、自分の技術チェックにもなります。
ファーストタッチの後に、それがちゃんと出来たかどうかは、非常にわかりやすいですから。
練習でも、試合でも、見れば、ハッキリとわかりますから。
その出来、不出来を見極めて、普段からのボールタッチ、ボールコントロールを大切に練習することです。
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1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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