リフティングというトレーニングは、サッカーが上手くなるために不可欠なトレーニングです。
サッカーに必要な技術、ボール感覚、ボールコントロール、軸、体幹、ステップなどを覚えるためのトレーニングであり、さらには、自分自身の身体を意識し、上手くコントロールするためのトレーニングだということを正しく考えられねばなりません。
ほとんどの人は、そのトレーニングについての意味を知らないから、それを経験しているプロの人間から聞くべきと思うし、学ぶから上手くなれます。
意味がわからなければ、進化はない
リフティングトレーニングでは、利き足でのインステップリフティング千回をクリアしてからは、もも、アウト、イン、胸、頭という順番で、各部を使ってのリフティングのレベルアップしたトレーニングがあります。
さらには、ちょんちょんリフティング、ちょんちょんリフティングウォーキングや、テニスボールリフティングのトレーニングもあり、そのトレーニングの種類は、今もどんどん増えて、これからも進化していくでしょう。
このようにリフティングというトレーニングにおいて、中身をどれだけ熟知しているかが大きな鍵であり、その中身や意味がわからなければ、とにかくやる、やり切る、そうやってトレーニングレベルが上がるにつれて、感じられる、考えられる幅も変わります。
リフティングは学校の勉強と同じ
学校の勉強だってそうでしょう。
九九を覚えさせられたときは、その意味がわからなくても、それを身につけたときには、やがてその意味を理解することができます。
はじめは、とにかく一つ一つやり切り、リフティングトレーニングのレベルが上がれば上がるほど、感じられること、考えられることが増えていきます。
ボールを自分のものにするには、当然、それなりの努力が必要です。
だからこそ、はじめは意味がわからなくても、プロを経験した人間が推奨するトレーニングには必ず意味がありますから、しっかりとやる、やり切ることが大切です。
サッカーの技術を感じられる幅が広い人が本当に上手くなれる
そして、そのワンタッチワンタッチからサッカーの技術を感じられる幅が広い人が本当に上手くなれるのです。
サッカーの技術において、何よりも大切なのは、「一回でボールを自分のものにする」ことの技術であり、ファースタッチ、トラップが一番重要で、一番難しいのです。
「一回でボールを自分のものにする」には、普段のボールコントロールにおいて、目の前のボールが自分のものにならなくては、トラップが良くなることはありません。
例えば、リフティングを簡単に落とすような人が、ボールを自分のものにできるわけなどなく、ましてや、一回でボールを自分のものになど、絶対に無理です。
だからこそ、ワンタッチの大切さを知るためにもリフティングの数字の設定があり、ワンタッチの大切さ、やりきる大切さということを知ってもらうためでもあります。
ワンタッチの大切さ、ファースタッチの大切さを知らずに本当に上手くなることはありません。
檜垣裕志(ひがきゆうし)
1970年生まれ 石川県出身
ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム、日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。
ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有。
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。
現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。 |
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