試合の中でボールの持ち方を良くする方法とは
良い選手というのは、「ボールの持ち方がが良い」と言われます。
では、どういうことが「ボールの持ち方が良い」なのでしょう。
ボールの持ち方が良いとは?
良い選手たちは、常に利き足でボールを持ち、利き足にボールを置いて、利き足からプレーの起点となっています。
結果的に、逆足を使ったからといっても、
- 利き足にボールを置き
- 利き足でボールを持ち
- 利き足から仕掛ける
というのは、世界のトッププレイヤーたちの共通点です。
これこそが、良いボールの持ち方の基本です。
左利きは、ボールの持ち方が良い?
左利きの選手は、ボールの持ち方が良いと言われることがあります。
果たしてそれは、左利きだからでしょうか?
それは違います。
左利きだから、ボールの持ち方が良いのではなく、やはり
- 左足にボールを置き
- 左足でボールを持ち
- 左足から仕掛ける
という、ボールの持ち方が良い選手の共通点があります。
それでも、左利きがボールの持ち方が良くなる確率が高いのは、日本では、左利きだから左足ばかりでも良いと言われることがあるからです。
そんな左利きも、理論なき両足指導によって、ボールの持ち方が悪くなる選手も多々いるのは確かです。
ボールの持ち方を良くするために
まずは、普段から意識して利き足でボールを触ることです。
ほとんどの人は、何気なくボールを触っていることが多々ありますから、適当な両足ボールタッチがたくさんあります。
それでは、決して良いボールの持ち方にはつながりません。
普段から利き足に気をつけてボールを触る癖をつけることが、ボールの持ち方を良くするためのはじめの一歩です。
対面パスでは、逆足を使わない
ボールの持ち方を良くするためのドリブルトレーニングについては、以前からお伝えしてきましたが、対面パスのトレーニングについて、ボールの持ち方を良くする方法をお伝えします。
二人一組の対面パスでは、右側にボールが来たら右足、左側にボールが来たら左足を使うようにやらされることがあります。
そのやり方では、ボールに対して、合わせるだけの横の動きになってしまいます。
「ボールの持ち方を良くする」という観点から考えると、
- 利き足側に来たボールは利き足のイン
- 逆足側に来たボールには利き足のアウト
でトラップした方が、良いトレーニングとなります。
「ボールの持ち方を良くする」という観点から、このようにやってみましょう。
試合でボールの持ち方を良くするために
- ミニゲーム
- 紅白戦
など、普段からの試合形式の中で、ボールの持ち方を良くするためのポイントをお伝えします。
普段からの利き足での意識から、試合やゲームトレーニングにつなげていくことが重要で、試合だけ気をつけても良い効果にはなりません。
例えば、ゲームトレーニングのルールで、ボールコントロールは利き足だけでやったとしても、普段の意識が希薄な選手は、必ず身体が開き、ボールの持ち方は良くなりません。
これは、見る目があるプロが見れば、ハッキリとわかります。
だからこそ、普段から利き足を気をつけてください。
では、試合での意識の仕方ですが、先ずは、単純に「利き足」を意識しておいてください。
ボールがないときからの利き足の意識が、とっさの反応に
- 利き足
- 立ち足
- 技術
- 軸
- バランス
- ステップ
などにつながり、身体が開かずに良いフォームで反応できます。
利き足の意識から、ボールに対してまっすぐに反応し、ファーストタッチの後に利き足の前にボールを置き、次のプレーの準備に備えます。
- ボールキープ
- ドリブル
- パス
どれにしても、確実に利き足の前にボールを置ける選手は、あらゆることへの対応が可能となります。
だからこそ、ファーストタッチの後は、「利き足の前にボールを置く」ことを基本としてください。
ボールを持つときも当然、利き足ですが
- ボールキープ
- ドリブル
でも、
- ボールは利き足側に持つ
- 利き足側に持って行く
ことも重要な基本です。
ありがちなのは、利き足でボールは触っていても、実は、逆足側にボールを持って行くことがよくあります。
そうなっては、逆足側にボールを置いているのと同じで、ボールの持ち方が良くありません。
ですから、「利き足側にボールを運ぶ」が重要な基本を忘れないでください。
試合形式では、あらゆる状況によっていろいろ変わりますが、普段から利き足を意識しておくを中心に、
- 利き足にしっかりボールを置く
- 利き足側にボールを運ぶ
を頭に入れてトレーニングしてください。
その繰り返しが、必ずボールの持ち方を良くしてくれます。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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