【檜垣コーチ】さらにボールと身体の感覚を上げるために
テニスボールリフティングトレーニングの前に、サッカーボールでのリフティングトレーニングは必ず、しっかりとやりきってほしいです。
それができてないと、サッカーボールでも、テニスボールでも、その効果は「それなり」でしかありません。
一つ一つ、そのトレーニング方法には意味があり、段階を経て、効果があります。
■テニスボールリフティングの効果
では、そのテニスボールリフティングの効果についてですが、当然、サッカーボールより正確なボールタッチ、ボールを捕らえる感覚と技術が必要です。
サッカーボールより、テニスボールはかなり小さくなりますから、より捕らえるポイントの精度が求められます。
だからこそ、サッカーボールでしっかりとトレーニングをやりきる必要があります。
■ボールタッチするポイントが小さくなる
テニスボールでは、ボールタッチするポイントが小さくなりますから、より意識し、集中が必要です。
そのときに、ボールタッチするポイントをより意識する必要があるので、ボールへの捕らえ方、ボール感覚の向上に繋がります。
テニスボールリフティングトレーニングでは、ちょんちょんリフティング、インステップリフティングを並行してやってください。
あくまでも、サッカーボールでのリフティングトレーニングをしっかりやりきってからやるのであって、サッカーボールリフティングのように、インステップリフティング千回からではありません。
■自身の身体をコントロールするため
ちょんちょんリフティング、インステップリフティングと、自分でやりやすい方を意識し、感じながら、両方ともに千回以上を目指します。
ちょんちょんリフティングだけだと、軸足に負担がありますから、ちょんちょんリフティングで疲れたら、インステップリフティングに切り替えてトレーニングしてください。
サッカーボールより小さなテニスボールでのリフティングは、ボールを捕らえるポイントの精度向上以外に、小さいボールでのリフティングトレーニングの効果は、自分で自分の身体をコントロールするためのトレーニングでもあります。
■日本での非常識は海外での常識
例えば、自分の利き腕を使ってペンを持つ、箸を持つ、ハブラシを持つ…その行為には、何かを意識することなく、自然に行なっているはずです。
では、利き足を使うときには、利き足を意識しなければならないし、利き足でボールを捕らえるポイントもまた意識しなければなりません。
それだけ、足を使って、正確に物事を行うのは簡単ではありません。
だからこそ、サッカーボールだけじゃなく、テニスボールという小さなボールを使ってリフティングトレーニングをすることによって、より自然に利き足を、身体を上手く使えるようにするためなのです。
サッカーはボールを扱える技術だけではなく、自分自身の身体を上手く使う技術も必要です。
上手く自分自身の身体を使うことこそ、実は非常に重要なことです。
リフティングトレーニングというのは、サッカーの試合でリフティングはしないから必要ないということではなく、リフティングトレーニングによって、ボール感覚の向上、ボールを自分のものにするため、ボールコントロールのレベルアップ、そして、自分の身体を上手く使えるようなるために、間違いなく効果的なトレーニングとなります。
次回は、テニスボールリフティングインステップ、ちょんちょん共に、千回以上をクリアしてからのトレーニングについて書きたいと思います。
檜垣裕志(ひがきゆうし)
1970年生まれ 石川県出身 ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム、日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。 |
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