【鬼木コーチ】身体の動かし方なのか、身体の動かされ方なのか…

スキルアップ DVD教材 鬼木祐輔 フットボールの勉強 講師

はじめまして。

フットボールスタイリストの鬼木です。

紆余曲折を経て、現在、トルコのイスタンブールで長友佑都選手のサポートをしております。

このブログでは、DVD「重心移動アナライズ」で紹介した内容の補足に加え、僕がヨーロッパの舞台を見て感じたことなどを紹介していけたらと思っています。

初回は「身体の動かし方」という言葉の解釈について考えていこうと思います。

僕は、2014年からフットボールスタイリストとして活動を始めました。

「身体の使い方」を通してサッカーを見る。をテーマに成功するプレーや失敗するプレー、技術の解釈をこういう風に身体を使ったら…ということをさまざまなカテゴリーのチームに伝える活動をしてきました。

その過程で日本一なるチームと関われたり、書籍を1冊、DVDを2本も出すことが出来ました。

そして、まさかの展開で海外でプレーする選手と一緒に活動をすることになっています。

今でも、根本のところは変わっていません。

しかし、イタリア、トルコと生活しサッカーと触れ合っていると今まで見てきたサッカーとこちらに観るサッカーがまるで別のスポーツに感じるのです。

先日、クラブワールドカップが開催されました。

僕たちの代表である鹿島アントラーズが欧州チャンピオンのレアル・マドリーに1-3、南米チャンピオンのリーベル・プレートに0-4で負けてしまいました。

試合後に何人かの選手たちがいつものごとく「世界との差」を語っていました。

また、世界に活躍の場を移した日本人選手たちも皆さん口を揃えて「こっち(海外)に来て初めてサッカーを知りました」のようなことをインタビューで答えているのを目にします。

そうなると僕たちが今までやってきたサッカーはサッカーではないのか?なんだったのか?と思ってしまいますね…

 

■サッカーをちゃんとやったらそうなるんだ

イタリアに来て1週間ほどで、セリエBの試合を見に行きました。

そのチームはぶっちぎりで最下位のチームでした。

アップで彼らの動きを見ていると、そこで目にしたのは当たり前のようにみんな伸びるようにして止まってるし、低くパタパタ踏ん張るように止まっている選手は一人もいませんでした。

動き出しもニョキップをうまく使って動き出したり、スキマもリセットも標準装備でした。

それをキッカケにその後もいろいとサッカーをを見ていく中で、「身体をどう動かすか?」ではなくて僕が理想としていたものは「ちゃんとサッカーをしたら勝手にそうなるんだ」ということに気づいたのです。

ここで一つやってもらいたいことがあります。

階段を駆け上がる時、皆さんの意識はどこにあるでしょうか?

  • 自分自身でしょうか?
  • 登りきったフロアでしょうか?
  • 登り始めるフロアでしょうか?

試しに意識の置きどころを変えて全力で登ってみてください。

同じように全力でスキップをして見てもらいたいのですが、

  • 意識を進む方向の前方に
  • 意識を進む方と反対方向に
  • 意識を進む方の右(左)側に

置いてやってみてください。

いかがでしょうか?

そんなの当たり前だろと思われるかと思いますが、無意識かもしれませんが意識は当然進行方向側に置かれますよね。

進行方向側と違うところにあるとうまく進めませんよね?

これって当たり前のことなんですが、僕らがやってる海外に出た人たちがこぞって言っている「世界との差」はこういうことだと思っています。

僕たち日本人とサッカーを得意としている国の人たちでは世界の切り取り方が違うということが分かってきました。

それによってピッチ上に立った時に、行くべき方向に意識が行きづらくなるのです。

同じ景色を見ていても、目に入ってきやすいものや頭の中に浮かぶもの、解釈が違うのです。

その詳しい理由はのちに徐々に説明していきますが、この前提を抜きに何をやってもそうならないんじゃないかと思っています。

そして、その代表的な例が「身体の使い方」という表現になるのだと思います。

パスを例にとると、目的はパスを通すことなのでどんな蹴り方だろうがどんなところにボールがあろうが関係ありません。

蹴るべきタイミングで蹴るべき場所に蹴れていれば良いのです。

しかし、日本人は意識がイマココになりやすいので、いいところにボールを置いて…軸足を踏み込んで、いい質のキックを蹴ろうとして…結局相手に追いつかれて蹴れない…笑

という本来の目的はなんだったのか?!ということになりがちな気がしています。

じゃあ、意識しなくていいのか?ということではなくて、彼らがこだわれない部分にこだわれるのは良いことだと思うので、そこで差をつけれるようになれたらいいのではないか?と思います。

■僕らが今後していかなくてはいけないこと

Jリーグが出来て26年目になります。
日本代表選手の大半は海外のチームで活躍するようになってきました。

しかし、まだまだ世界との壁は高くて厚いものだと思います。
2002年で同じグループリーグを戦ったベルギーはその後本気で改革をし、今やFIFAランキング1位の強豪になりました。

今回のワールドカップで戦い、あと一歩のところまで追い詰めましたが、本当のところは圧倒的な差を感じる試合だったと思います。

サッカー大国と言われる国々では、協会やプロクラブがどうこうというよりやはり、サッカーに関わる一人一人のレベルが本当に高いと思います。

僕もこの年末年始でイングランド、スペインで計6試合観戦してきましたが、観客のプレーを評価するレベルのすごさに圧倒されました。
Jリーグでは見られない光景で、こりゃ選手育つな…と思いました。

ですので、僕は一人一人がサッカーに対する感度を上げ、それぞれが今いるところで最大限出来ることをすることが大切なのだと思います。

幸いなことに僕はヨーロッパの最前線で日本を代表する選手に関わらせてもらっていて、そのフィルターを通しサッカーを見ることも出来ています。
ですので、出来る限りその体験は日本サッカー界に還元していかなくてはならないなと思っています。

このブログはそのいい機会にしたいと思っています。
僕らにはやることしかありません。

一緒に頑張っていきましょう。

 

次号の記事はコチラ↓

【鬼木コーチ】目的地の認識で動きが決まる

 

 

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