ボールの置きどころではなく、自分の「立ちどころ」

鈴木陽二郎

やって頂きましたか?(笑)

↑で紹介させて頂いたトレーニングはやって頂きましたか?(笑)

すぐできるので、まだの方は是非やってみてください!(笑)

今から取り組んでくださる方は、

  • 成功した時はどのような状態
  • 失敗した時はどのような状態

かをメモしておいてください

お子さんと一緒にトレーニングを行った場合は、お子さんの成功、失敗を観察してあげてください。

前回記事の最後にも書きましたが、今回は答え合わせ的な内容です。

どんな答え合わせか?

は、成功したときは、大きな共通点があります。

その大きな共通点は何か?を答え合わせとして今回に取り上げていきます。

もちろん、

  • 認識の中心が目的地
  • パートナーを思いやる
  • パートナーの成功が自分の成功

は大前提です。

ボールの置きどころではなく、「立ちどころ」

大きな共通点というのは・・・・・(他にもあるので、また書きます(笑))

「自分の約一歩分前で足(手)とボールが出会う立ち位置」である!です!

その立ち位置を、私はボールの置きどころではなく、「立ちどころ」と呼んでいます。

解説動画でも、頻繁に出てくる表現です。

無論、「認識の中心が目的地」であることが「いい立ち所」が出現する条件になります。

鬼滅の刃的に言うと、痣の出現って感じですね(笑)

トレーニングをした方は、なんか気持ちよくはまったな!という時は、どんな立ち位置だったか思い返してみてください

きっと、「いい立ち所」が出現していたと思います。

例えば

  • ボールが脛に当たった時はどんな立ち位置でしたか?
  • のけ反ってしまった時はどんな立ち位置でしたか?

ボールが脛に当たるということは、ボールと自分が近い立ち位置です。

のけ反ってしまうということは、ボールと自分が遠い立ち位置ですね。

自分の約一歩分前で足とボールが出会ってない立ち位置であり、いい「立ちどころ」ではないわけです。

なぜ一歩分なのか?

それは、足が自動的にかつ、スムーズに出てくるからです。

なぜなら、歩く時や、走る時に、

  • 一歩の大きさを60㎝で歩くぞ!
  • 次は45㎝だ!

のように、足をどうだそう?など、一歩の大きさを具体的に考えて歩いたり、走ったりはしないですよね。

歩く・走る場所の状況を把握できてさえいれば、自動的に歩幅は決まっていきます。(ですので、一歩の大きさやルートなどを自動的に決めてくれる「目的地の認識」が重要なのです)

今歩いて頂くとわかると思いますが、どこかに向かって歩くときに、向かう先にどのルートを通っていくかなどは考えますが、歩幅は考えていないはずです。

自動的に歩幅は決まり、足がスムーズに出ていき進んでいきます

逆説的に言うと

「てことはよ?歩く・走る時の一歩ってのは、なにも考えずに足が自動的かつスムーズ出てくるわけだから、自分の一歩分前で足(手)とボールが出会う場所に立てば、足は自動的かつスムーズにでるじゃんか!」といった事になります(笑)

トレーニングをやってくださった方で、なんだか上手くはまったな!という時は、まさに自動的かつスムーズに足(手)がでる場所に立っていたわけです。

さらに、浮いたボール・バウンドしたボールを上手く蹴れたということは、浮いたボール・バウンドしたボールにタイミングが合っていたからです。

となると、スムーズに足が出る場所は、タイミングも合う場所でもあるといえます

自動的かつスムーズに足を出してくれて、さらにタイミングも勝手に合わせてくれる立ち位置が「立ちどころ」になります。

まとめ

  • 転がす
  • 投げる
  • パントキック(浮いたボール)
  • ワンバウンドキック

が成功した共通点は、「自分の約一歩分前で足(手)とボールが出会う立ち位置」である。でした。

なぜ、「自分の約一歩分前で足(手)とボールが出会う立ち位置」に立つか?

「自動的かつスムーズに足(手)が出てくる立ち位置」だからです。

そして、この立ち位置を、ボールの置きどころではなく、自分の「立ちどころ」と呼んでいます。

「立ちどころ」が、自分の持っている技術を発揮しやすい立ち位置だと考えています。

これは、キックだけでなく、トラップやドリブルでも同じです。

ボールに捉われない(認識の中心がボールにならない)事が、とても大事です。

基本的に、自分の考えとして「ボールをなんとかする」はなく、「自分をなんとかする」です。

実生活でも、意見の合わない相手を変える事(コントロール)は難しいですが、自分の対応を変える事(コントロール)は可能です。

そのように、自分自身はボールよりもコントロールしやすいはずです。

自分をコントロールする指針(基準)として、「立ちどころ」はおススメです。

実は、他にも共通点・指針(基準)があるので、また紹介しようと思います(笑)

この記事を書いた人鈴木 陽二郎鈴木 陽二郎
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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