利き足でやり切ってる?

檜垣裕志

DVDでも、その重要性についてしつこいくらいに(笑)伝えておりますが、逆に「利き足だけ」と間違った捉え方をされていることもわかっています。

それでもあえて利き足についてお伝えするのは、強豪国の選手たちの技術の根幹は「利き足」にあるからです。

利き足の重要性

現在、日本の選手で海外で活躍する選手が増えてきています。

しかし、強豪国の選手たちとの「ボールの持ち方」と比較すると違いがあります。

それらは、やはり「利き足の使い方」の違いや「ボールの置き場所」など、利き足がどれくらいに中心となっているかの違いでもあります。

それでも、以前よりも海外で活躍する日本人選手が増えているからそれで良いという考え方もできますが、世界のトッププレイヤーたちとの比較はどうでしょうか?

そうなると、その技術の質や精度は、利き足が必ず重要なポイントとなっています。

サッカーは、ボールテクニックだけではないですから、あらゆる要素から日本の選手たちの海外での活動と言えますが、単純に「利き足」というポイントを見たとき、「利き足の使い方」は非常に重要であり、さらなる伸びしろにつながるはずです。

ファーストタッチの重要性

メッシのファーストタッチの質や精度は、世界一と言っても良いでしょう。

そのファーストタッチの後のボールの置き場所の質や精度は、必ず「利き足に置ける技術」が基本です。

ファーストタッチの後に、利き足にボールを置けるかどうか…

是非、やってみてほしいです。

世界のトッププレイヤーたちのこの技術の質や精度は、抜群であり、これこそが基本技術です。

これができないのに、スペースにボールを置くとか、トラップで敵を交わすなんて無理です。

利き足にボールを置ける、そのファーストタッチ、トラップの質や精度について、もっとこだわる必要があるのです。

まずは利き足で正しくボールを持てるかどうか

利き足でボールを持てないのに、両足はないでしょう。

世界のトッププレイヤーたちが、ボールを持って、顔を上げてる写真を見たことがあるでしょうか?

そのときの彼らは、必ず利き足でボールを持っているはずです。

  • 利き足にボールを置く
  • 利き足でボールを持つ

これらは、基本中の基本です。

これをどの程度まで突き詰めるかで、技術は全く変わります。

だからこそ、ブログでもDVDでもボールの持ち方を良くするために、利き足のボールコントロールトレーニングをお伝えしています。

ただの利き足ではありません。

正しい利き足の使い方ができるかどうかが、技術に関わるのです。

正しく利き足にこだわる

利き足、利き足とこれだけ言っていると、嫌悪感を示す人もいるかもしれませんが、実際に世界のトッププレイヤーたちを正しく見ることができれば、技術の軸が「利き足」にあるのは間違いありません。

重要なのは、その利き足も間違って捉えてはいけないということです。

例えば、先ほどのファーストタッチについても、利き足の前にボールを置けずに、逆足の方にボールがズレたとします。

そのボールを利き足でまた触ることも、逆足にズレたから逆足でボールを触ることも、すでにミスだと感じてほしいのです。

ズレたボールを利き足で触っても、それは利き足のボールコントロールではなく、それこそ、利き足だけと言われるようなことであり、ズレたボールを逆足で触ったからと、両足を使えてるわけではありません。

すでに、ファーストタッチのミスを犯していることに目を向けることができなければ、本物の技術向上にはならないのです。

だからこそ、正しく利き足にこだわらなければなりません。

利き足を鍛えれば確実に技術は上がります。

しかし、どこまで正しくこだわれるかで、技術の向上度合いも変わります。

正しくトレーニングをやりきり、本物の技術につなげてほしいです。

利き足でやり切れる技術こそが、本物です。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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