サッカーを始めたばかりの子どもが意識すること

檜垣裕志

サッカーを始めるにあたってお子さんや初心者に意識してほしいことは、自分の利き足を知ることです。

まずは、利き足から①

小さな子どもや小学生などは、大人の指導によって将来が大きく左右されます。

そこで大人が間違った教え方をすると、せっかくの能力を伸ばすことができません。

特に、やみくもな両足指導は、本人の持っている能力を最大限に引き出すことができなくなります。

では、なぜ利き足からかと言うと、利き側というのは本人の最大の才能だからです。

利き側が使いやすいということは、誰に教わったわけではなく自然に一番使いやすいわけですから、その能力を見極め、最大限に伸ばすことはあらゆることにつながります。

まずは利き足から②

  • 絵を描くとき
  • 字を書くとき
  • 箸を持つとき

これらを行う時に最初は、必ず利き手を使いますよね。

これって、自然なことであり、繊細な感覚は必ず利き側が持っています。

だからこそ、利き手が中心になるのであって、利き足も同じです。

利き足を使えば使うほど、感覚はどんどん伸びていきます。

ただ足と手が違うのは、手は支える土台が足にありますが、サッカーでは、足を支える土台は立ち足になります。

両足は地面に着いている状態が一番安定していますが、サッカーの場合、立ち足の軸こそが最も重要で、利き足を正しく使えないと立ち足の軸が作られません。

はじめはとにかく利き足を意識させて、利き足でたくさんボールを触ってください。

なんとなく両足で適当にボールを触りがちになるのを防ぐために、普段から利き足でボールを触ることをしっかりと意識させてください。

とくに初心者やサッカーをはじめたばかりの小学生、両足適当にボールを触りがちな子には、徹底させてください。

利き足がわからない場合

ほとんどの大人や指導者は、とりあえず両足を使わせますから、時々、利き足がわからないという子がいます。

本当は簡単にわかっていたことを大人によってわからなくさせただけです。

それらは両足が上手く使えるわけではなく、ただの両足トレーニングによって、ただ両足を使ってるだけです。

まずは、利き足を見極める方法は、最初が肝心です。

ボールを蹴る足が利き足です。

初心者にドリブルをやらせようとしても、ボールは左右あちこちに動きますから、初心者はただ両足でボールを触りがちになり、利き足どころではありません。

だから、蹴る足が一番わかりやすく、それが利き足です。

両足指導を受けてきて利き足がわからない場合は、ドリブルやリフティング、アウトのターンなど、繊細なボール感覚ができる方が利き足です。

利き足に慣れさせる

とにかく早い段階で子どものうちから、小学生や初心者の頃に、「利き足」を使うことを意識させて慣れさせることが重要です。

プロサッカー選手で利き足を上手く使えない人などいません。

それに、

  • ボールを持つ
  • キープ
  • 仕掛けるポイント

は100%利き足ですから、正しい利き足を身につけるためには、初心者や小学生の頃に自然な利き足の使い方ができるようになってほしいです。

サッカーが上手くなる、ボールコントロールが上手くなるための「はじめの一歩」ですから、慣れるくらいに利き足の癖を身につけてください。

手と同じように正しい利き手を使える人は、逆の手も使えますから、正しい利き足を使えるようになるために、はじめの意識が肝心です。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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