なぜ、リフティングは上手いのにキックは上手くいかないのか?
こんにちは。YJRです。
ところで皆さんは
- リフティングはリフティング
- キックはキック
- トラップはトラップ
- ドリブルはドリブル
と、全部を別にして考えてませんか?
足でボールにタッチする行為は変わらないわけですし、目的地に向かう行為でるあることも変わらないにも関わずです。
繋がりを持つ認識になると、物事が簡単になります。
別に別に考えるから、上手くいかないのかもしれません。
そのような事を、春休みにとあるチームの新中1世代と、一緒にトレーニングした時に感じたお話しです。
それにしても
今の子供たちはリフティング上手いですね。
本当に。
最近の蹴り方教室では、まずは「立ちどころ」のトレーニングとして、1人でも出来るリフティングからスタートすることが定番になってます。
選手たちは、「リフティングしよう!」と声を掛けると楽しそうにやりますね!
普段からボールとじゃれる事が楽しいのだな~と、感じました。
そのお声掛け頂いたチームは、所謂「ボールを握る」チームなので、技術的にも高いなと感じる選手が多かったです。
不釣り合いだと感じました。
だが!!しかし!!(笑)
キックになった途端、リフティングの輝きを失いました(笑)
キックは酷くて(笑)、みんなボールを蹴ろう蹴ろうとしまくっていて、まさに「認識の中心がボール」でしたね。
そんな感じだったので、リフティングで感じたうまさを、キックでは全く感じることはできませんでした(笑)
ですが、私は「とても面白い事起きてるぜ!!」と感激しました(笑)
そして、その原因は「リフティングとキックが繋がらない(繋げられない)」事だと感じました。
その前に!
リフティングトレーニングは、前述したように「立ちどころ」(認識の書き換え)のトレーニングとして行います。
普段やっているであろう、みんなが大好きなリフティング(1人で、2人組で)を利用し、認識の中心をボール⇒目的地に書き換えを目的に行います。
色々とあるのですが、強調していたポイントは↓です。
- ボールをなんとかしようとしない!(止めよう、蹴ろうと思わない)
- パートナーの事を常に考える(取りやすいボールを返す、蹴りやすいボールを出す)
- 自分とボールの距離感を知る(一定距離離れる、一歩分離れる)
- 自分とボールの距離感を常に保つ
- ボールに触らない足から動き出す etc
併せて過去記事をご覧頂くと理解が深まると思います!
「認識が目的地に書き換わる」と「立ちどころ」もよくなり、リフティングも更に上手くいくようになりました。
この変化も、とっても面白かったです!
変化の前は
- どのような傾向で
- どのようなトレーニングで
- どのような変化がおきて・・・
などは、今後(後日)書きたいと思います!
今回は深堀せずに(笑)
蹴り方教室は何のトレーニングか?
リフティングで成功する認識・立ちどころは、キック(トラップ、ドリブル)でも成功する認識・立ちどころと考えているので、リフティングでの立ちどころトレーニングは、キックを上達するために、キックでの認識や立ちどころ(キックだけでなく、トラップやドリブルにも)に繋げる為のトレーニングです。
そもそも、蹴り方教室だから、キックが良くならないトレーニングはしません(笑)
蹴り方教室なのに、リフティングだけ上手くなったら詐欺ですよね(笑)
選手達は、(キック上達の為の)リフティングトレーニングで認識が書き換わり立ちどころがよくなり、リフティングも上手くなりました。
本来は、(キック上達の為の)リフティングトレーニングで行った事をそのままキックに繋げてくれたら、上手くいくようになっています。
しかし、いざキックになると、リフティングではそんな事はなかったのに突然「認識の中心がボール」になってしまい、立ちどころもなにもなく、前述したようにリフティングで感じたうまさをキックでは全く感じることはできませんでした。
「さっきまであんなに上手かったのに!」と、思わず叫んでしまいました(笑)
ですので、選手達が「リフティングはリフティング、キックはキック」とリフティングとキックの繋がりを持てず、全くの別物だと捉えている結果、「リフティングとキックが繋がらない(繋げられない)」と考えたわけです。
繋げてみると簡単に。
「リフティングとキックが繋がらない(繋げられない)」と感じた私は、選手たちに「リフティングとキックを別に考えるのではなく、リフティングの成功の基準でキックをしたら成功するよ!リフティングはどうやったら成功したっけ?」と、リフティングとキックを繋げるように問いかけました。
試行錯誤しながらではありましたが、繋がりを理解すると認識の書き換えもでき、キックもどんどん成功するようになりました。
後は、繋がったらもう簡単です(笑)
みんな楽しそうに、すごい勢いでボール蹴ってましたね(笑)
認識の中心がボール→目的地になったように、分断の認識→繋げる認識になったからこそ、キックが変わったのだと思います。
何故なら、人間は認識した形に成る性質をもっているからです。
傾向として
- 認識の中心がボール→分断してしまう
- 認識の中心が目的地→つながりやすい
です。
ほぼ。
正直言って、世代やレベルに関係なく「繋がりを持てない(繋げられない)」事は往々にあります。
なぜ、そうなるのか?は、非常に簡単です。
教える側も教わる側も
- リフティングはリフティング
- キックはキック
と、分断して考える事が当たり前だからです。
けれど、上手い方は勝手に繋がっています(こちらのが少数だからみんな分断する、勝手に繋がる方が多数になって欲しい!)
分断してしまう方に教わったとしても、本人が勝手に繋げる認識をもっているので上手くなります。
- 繋がりを持てる認識の方の「止める蹴る」
- 分断してしまう認識の方の「止める蹴る」
では、認識が違うので行動が変わります。
これが、同じ練習をしていても差がでる要因の1つだと考えています。
もっとやっかいなのは、教える側が自分では全く意識していないが繋がりを持てる認識で、教わる側が分断してしまう認識の場合です。
前提が違うので、話がはまるわけがありません。
大事なのは、前提・認識を合わせる事です。
過去記事と併せて呼んで頂くと理解が深まると思いますので、ご覧ください。
この機会に
「自分は分断して考えているのか?繋げて考えているのか?」と、考えてください。
要するに、自分がどんな前提なのか考えてください。
自分が何者かわからない限りは、対処方法はわかりません。
そして、フットボールは繋がりが途切れると成立しないスポーツです。
分断して考える事は、毎秒状況がかわるフットボールとマッチするわけないですよね。
認識が行動を作ります。
色々と考えるきっかけになったら、嬉しいです!
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(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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