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【三浦コーチ】ボールに集まるサッカーはサッカーじゃない

三浦です。

先週末も梅雨空でしたね。
去年の今頃は暑すぎて、熱中症対策に苦労していました。

先日の3連休に低学年の大会がありました。
去年は氷をたっぷり用意しましたが、今年はそれほど使いませんでした。

低学年の大会をこの時期に行うことは、子供たちにとって負担が大きいです。
しかし、今年くらいの天候なら子供たちは試合が終わっても元気一杯でした。

低学年とは一般的に4年生以下を指しますが、ウチのチームは4年生と3年生でチームを作っています。

大きい3年生、小さい4年生がいるのでパッと見ると同じ学年に見えます。

この年代は身体能力の差があまりないので、サッカーの技術向上に取り組むにはもってこいです。

さて今回は、低学年のサッカーにありがちなプレーとその改善策についていくつか紹介します。

 

■ボールに集まるサッカーはサッカーじゃない

3年生以下の子供たちはどうしてもボール中心のプレーになりがちですね。
いわゆる団子サッカーというボールに集まるサッカーになりがちです。

ウチのチームでは、小学1年生の時期からボールに集まらないように指導をしています。

ミニゲームでボールに集まるプレーを見るたびに「Jリーグや日本代表ってそういうサッカーしてる?してないよね。サッカーっぽいプレーってどんなプレー?」とコーチングして来ました。

ボールに集まっても何も言わないでいると、子供たちはそれでよいと思って、とにかくボールを触って蹴り出せばよい、というプレーが続きます。

海外経験のあるコーチ仲間に聞くと、子供のサッカーを応援している親たちがボールに集まっている様子を見ると「それはサッカーじゃない。サッカーをしなさい」と言うそうです。

日本はどうでしょうか。スクラム状態の子供たちに向かって「イケー!蹴り出せー!」とか言っていないでしょうか。

ガッツは大切ですが、ボールしか見えないってのは良くないですよね。

 

■ボールに集まってしまう理由

ボールに集まるということは、いくつか理由があります。

・味方のパスが欲しいので味方に近づく

・キックの飛距離が短いので、広がるとパスが届かない

・相手がトラップミスをするので、相手に近づいた方が得

・ドリブルスピードが遅いので、すぐに捕まってしまう

・1対1での奪い合いの後にスペースに展開出来ない

・1対1での奪い合いの後にまた奪い合いが連続して団子の出来上がり

このように、キックの飛距離がない、正確性がない、ドリブルスピードが遅いというボールコントロールのスキルが未熟さが理由のひとつです。

しかし、スペースの意識がないことも大きな理由です。

 

■ボールに集まらないミニゲームのルール

このような理由を分かった上で、低学年のミニゲームではあるルールを取り入れています。

・味方にも相手にも近づけないルール

5対5とか6対6でミニゲームをするのですが、お互いに近づけないようなルールにします。

味方にも相手にも近づけないルールというか、近づいてよい距離を決めます。

目安は1.5mくらいでしょうか。うちのチームには長さが1.5mくらいのスラローム練習用のポールがあります。

その長さが1.5mなので目安にしています。

相手がボールを持ったら、1.5mまではしっかり近づくけど、そこから先は我慢です。

相手がトラップミスをしたら、そのボールは奪っていいルールです。

味方どうしのパスも、1.5m以内に近づけないルールです。

このようなルールを用いても、ルーズボールを争う場面が多発するものです。

その時には、積極的にボールを奪い合うようにします。

この場面をデュエルと呼んでいます。

ハリルホジッチ前監督の時代からこの言葉を使うようになりました。その前の時代は「バトル」と呼んでいました。
カードバトルの影響で・・・

デュエルは1対1で行い、他の人が加わってはいけないルールです。

奪われたボールを奪い返してはいけないというルールではありません。

実際の試合では、1対1の場面にはすかさずサポートに行くことが大事です。

しかし、この学年でそれをやってしまうと団子になってしまうので、あえてルールにしています。

つまり、どんな場面でもボールに集まってしまうという癖を無くすことが目的なのである程度、サッカーの本質や実際の試合と離れてしまうことはやむを得ません。

この他にも「リレーゾーンルール」などもあります。

コートに縦に3本から5本くらいの線を引いて、隣のラインに移動出来ないルールです。

これもむやみに近づけない意識を持つことに効果的ですし、コートを一杯に使う意識が芽生えます。

 

■スキルアップとスペースの意識

最近はセンアーノ神戸のトレーニングDVDを毎日のように見て、練習に応用しています。

大木監督は、低学年にはスキルアップとスペースの意識を持つことが大切だと言っています。
そのために「パスしたら動く」というキーファクターを徹底しています。

センアーノ神戸の選手のプレーをよく見ると、動くサッカーの土台となる「止める、蹴る、運ぶ」というスキルの高さに驚かされます。

止める、蹴る、運ぶというトレーニングDVDを見るととてもよくわかります。

よい個が集まればよいチームになるということ、そして「積み重ね」と「指導方針の一貫性」が大切ということをセンアーノ神戸のDVDは教えてくれます。

よい個の育成のために頑張りましょう!

 

三浦直弥(サッカーコーチ)

小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。

現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。

現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。

好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。

座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。

 

 

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