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ジュニアサッカーの上達練習指導法

クーバーサッカースクール

【センアーノ神戸】3対3対3(BOX)というメニューで得られるもの【レビュー3】

三浦です。

センアーノ神戸の強さの秘密である「ポゼッショントレーニング」について解説しています。

指導者目線の解説ですが、選手や選手の保護者の方にも読んで欲しい内容です。
きっと「気づき」があるはずです。

前回のメルマガで、三浦のオススメメニューについて紹介しました。

3対3対3で4つの部屋(グリッド)を使ったメニューです。
パスを出したら、自分の味方がいない部屋に移動しなければならないというルールでした。

そのメニューで大木監督が伝えたいこと、選手たちがつかもうとしていることは一体何でしょうか。

解説して行きます!

 

大木監督が選手に求めるプラスアルファとは?

前回のメルマガで伝え切れなかった大木監督のコーチングの秘密について迫ります。

このポゼッショントレーニングの中で、大木監督は何度かこの言葉を使っています。

「キャンセル」

プレーをキャンセルするという事ですが、単純にプレーをやめるのではなく、次のような場面を指します。

パスを出そうとした瞬間に相手の足がスッと伸びて来た。
このままではパスが当たってしまう。
寸前でキックをやめてボールを引く・・・・

ボールをもらう前に、やや離れたスペースに味方が入り込もうとしているのがわかった。
ボールを要求してそこへパスを出そうとしたが、その瞬間に相手ディフェンスがそのスペースに入って来た。

そこへのパスをキャンセルして、近くの味方へパスしてリターンをもらった。

ポゼッションとはパスやドリブルでボールを保持することですが、そのために必要な技術のひとつに、この「キャンセル」という発想があります。

 

ボールを大事にするという発想が大切

小学生のサッカーに限らず、サッカーには「イチかバチか」という判断でプレーすることがあります。

このままボールを蹴ったら相手に当たるだろうな、思ったコースに行かないだろうな。
でも、うまく相手の脇をすり抜けるかも知れないから蹴ってしまおう!

この判断で蹴ったパスは99%の確率で相手に当たるものです。
相手に当たったボールは、自分の背後にこぼれるので、相手ボールになります。

つまり、いい加減に蹴ったパスは相手ボールになるということです。

しかし、キャンセルという発想を持てるようになるとプレーが変わって来ます。

ボールを置いた位置、相手のリーチ、パスコースを考えてプレーするようになるので、より正確なパス、より安全なパスを出す技術が身につきます。

不意に相手ボールになることが少なくなるので、試合でも決定的なピンチの場面を迎えることが少なくなります。

ボールを大事にするために、ボールを持った状態だけでなく、ボールを持っている味方に対してのサポートやパスコースの作り方の意識が芽生えます。

ボールをロストすることが多い・・・とお悩みのコーチの方々の解決策になるでしょう。

 

3対3対3(BOX)というメニューで得られるもの

DISC1のメインメニューである3対3対3は4つの部屋(グリッド)で行うパターンともうひとつ、中央にボックスを作り、そこでパスを受けるというパターンの2つがあります。

三浦のお気に入りメニューは、このボックスタイプです。

皆さんのチームではこのような悩みはありませんか?

・狭い局面を打開出来ない

・スペースへの展開力が乏しい

・パスで相手を動かすという発想が欲しい

・広く、遠くを見られる視野が欲しい

・サイドチェンジがなかなか成功しない

三浦のチームの悩みは、サイドチェンジがなかなか上手く行かないこととボールをもらった方向へ展開することが多く、スペースへの展開力が乏しいという事でした。

このような悩みを解決するための練習方法として、この3対3対3(BOX)が効果的です。

 

3対3対3(BOX)のメニューとは

選手は3対3対3で、3人がディフェンス、6人がオフェンスになります。

4つの部屋(グリッド)のトレーニングでは、ポゼッションし続けることが目的でしたが、このボックスタイプのメニューでは、中央に置かれたコーンの中(ボックス)でパスを受けると
勝ちといルールになります。

広さに制限はありませんが、ボックスを中心としたプレーになります。

やってみると分かりますが、ボックスに入ろうとする味方へのパスを成功させるためには、ディフェンスの3人を散らす必要があります。

ディフェンスはボールを奪えばオフェンスに変わるので、必死にボールに食らいついてきます。
これは試合中の場面と一緒ですね。

3人のディフェンスを散らすためには、ボールを持っていない選手のポジショニングが大切になります。

そして、大事なことはボックスへ侵入しようとする味方へのパスをいつも狙っているという事です。

実際のサッカーの試合で言えば、横パスでポゼッションしながらも縦パスをいつも狙っているというプレーになります。

ボックスに入る味方へパスを通すために必要な事とは

このトレーニングでは、全てのパスがボックスに向けて出されるものではありません。

キープするための横パス、サイドを変えるためのスペースへのパス、ダイレクトで味方に渡すパス。
それぞれの意図したパスの組み合わせでゴール、つまりボックスへのパスが成功します。

実際の試合でゴールを奪うことと同じですね。

DISC1の中でも、このメニューは難易度が高いものです。

三浦のチームでも行ってみましたが、なかなかボックスの中でボールを受けることが出来ませんでした。

その理由のひとつとして、ボールを持っていない選手の動きの質に問題がありました。

もうひとつの理由は、ボックス入ろうと狙っている選手の動きを視野に入っていないことでした。

実際の試合で言えば、相手ディフェンスの裏を狙おうとしている味方を見てパスを出す場面に共通します。

 

高学年の指導のポイント

このメニューは難易度が高いですが、低学年でも高学年でも効果が期待出来ます。

高学年で効果を高めるためには、ディフェンスを強化することがポイントになります。

DISCでは、高学年の選手たちがワンサイドカットの声がけをしていました。
守備の3人が縦パスを入れさせないようにブロックを組んでいました。

このように攻撃力のレベルアップを図るためには、守備力を上げていく必要があります。
実際の試合でも「ワンサイドカット」や「守備ブロック」という場面に遭遇するはずです。

そのような守備にも想像力を駆使してゴールを狙い続ける事が、トレーニングの目的です。

センアーノ神戸が低学年から高学年を通して段階的に指導している様子が大変よく分かる練習です。

選手や保護者の方もこのトレーニングを見ることで、自分のプレーとの違いを発見することも出来るでしょう。

自分のプレーで、何が出来て、何が出来ないのか。それを知ることがトレーニングのスタートになります。

頑張ってください。

 

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