1対1の練習が不足している?
三浦です。
毎週リーグ戦が行われるようになって、自粛期間中の練習不足の影響が浮き彫りになってきました。
試合中の体力不足は、予想していたとおりですね。
20分ハーフをフル出場する体力は、戻っていません。
保護者からは練習不足だと子供に檄を飛ばすシーンも見られますが、我が子や我がチームだけの問題ではないので長い目で見るように話をしています。
練習不足の影響は、ボールコントロールに如実に現れると思っていましたが、そこは自主練習がボールコントロール中心だったせいか意外にも、
- 止める
- 蹴る
- 運ぶ
という場面では、ネガティブな印象は持っていません。
それよりも改善が必要なポイントが、浮き彫りになってきました。
それは1対1の攻防、デュエルです。
1対1の練習が不足している?
遠藤航がブンデスリーガが、デュエルキングと呼ばれるほど1対1に強いと評判ですね。
海外に行って大きく育つポイントはいくつかありますが、デュエルが強くなるとは思っても見ませんでした。
遠藤選手の、努力のたまものでしょう。
三浦のチームでは、自粛期間中の自主練習やチーム内練習でも、1対1はしっかりやっていたはずです。
しかし、実際にリーグ戦が始まってみると、
- 1対1の場面を恐れる
- 自信がない
- ダイナミックな動きがない
遠藤航選手も、国内では普通に勝てていたデュエルが、海外に行って通用しずらくなり徹底的にトレーニングしたのかもしれません。
三浦のチームでも、チーム内練習では馴れ合いになっていたのかもしれませんし、いつもの相手との1対1ではモチベーションが上がらなかったのかもしれません。
やはり、実際の試合のデュエルは「奪う気持ち」が大切です。
チーム内練習とは当たりもスピードも違うので、試合に慣れていくしかないのでしょう。
腕がうまく使えていない
三浦が選手を見た印象では、
- 体を使うという動きがギクシャクしている
- 腕の使い方
が、問題だと思いました。
相手を押したり引っ張ったりという腕の使い方は、ファウルに繋がります。
しかし、
- 相手を近づかせない
- 自分のプレーエリアを確保する
という腕の使い方は、ファウルにはなりません。
- ボールを持っている選手
- ボールを奪う選手
ともに腕の使い方は、体の使い方とともに「盾」の役割があると思います。
相手とボールの間に体を入れろ!というコーチングの声がありますが、私は体が入りずらかったら腕を差し込めと指導しています。
腕、肩と入っていくことで、相手の動きをおさえることができます。
もちろん、押すことはいけません。
このように腕を使うと、選手の体幹能力やボディバランス能力がよくわかります。
腕を使いたいけどバランスが崩れてしまうということです。
1対1のトレーニングには、体幹トレーニングも平行して取り入れたいものです。
1対1では奪い切ること、守り切ることが大事
1対1の場面では、結果を出すことが大事です。
奪いに行くなら奪い切ること。
キープするなら、味方へのパスやシュートで終わること。
曖昧なプレーを続けていると、1対1が1対2になり、2対2になって選手が集まってきてしまいます。
攻撃においても守備においても、スローダウンする原因になります。
短い時間で決着をつけること。
1対1のポイントです。
ボールが動いている時にスタート
1対1でボールを奪うコツが、あります。
それは、相手にボールが渡ってから奪いに行くのではなく、相手にボールが届く前にアクションを起こすことです。
「読み」が大事ですね。
- 読みの訓練
- 1対1のボール奪取
は、不可分です。
ボールが動いている間にアクションを起こすためには、視野を広げる必要があります。
視野を広く、勇気を持ってボールを奪う。
遠藤航選手のように、光って欲しいです。
監督やコーチは、ボールを奪える選手を高く評価するものです。
決してドリブル突破できる選手だけを、評価しているわけではありません。
実戦で、1対1の力を伸ばしましょう!
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小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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