少年サッカーだからこそ、シュートを打つ意識を持つ
三浦です。
一昨夜のW杯アジア2次予選日本代表対キルギス戦は、5-1で危なげなく勝利しました。
注目を浴びたのは、FWのオナイウ阿道!
なんと、6分間でハットトリック達成でした。
- 危なげないPKで1点目
- クロスを落ち着いて押し込んだ2点目
- コースを狙ったヘディングシュートで3点目
相手がキルギスということで、
- 格下だから
- マークがずれていた
とか、色々なコメントがあるようですが、チャンスを確実に決めるという力は評価できます。
フィジカル面が評価されがちですが、中盤での細かいパス交換を見ると、スキルが上がっていることがわかります。
少年サッカーのように、逆サイドでボールを持っている味方に対して大きく腕を振ってアピールする様子は、アグレッシブで元気いっぱいのプレーをアピールしています。
子供たちにも、見習って欲しいプレーですね。
オナイウ阿道のプレーで注目したいのが、もうひとつあります。
ミドルシュートです。
前半に、いったん中盤に戻ったオナイウ阿道選手が、味方からもらったボールをダイレクトでミドルシュートを打ちました。
惜しくもバーを超えましたが、
- シュートを打っていくこと
- 攻撃すること
を、チームに植え付けたように思います。
もっとミドルシュートを打とう
私のチームは、先週末に試合がありました。
リーグ戦の2節目です。
格上の相手だったのですが、どんどん攻撃していこうと声をかけました。
しかし、選手たちは攻撃をしかけても、ペナルティエリア内まで大事にボールを運ぼうとします。
相手のディフェンスは、ペナルティエリアに入ったボールは確実に奪います。
GKの守備範囲も、広いです。
ミドルレンジからシュートを打って、こぼれ球を狙うというバリエーションが欲しいと考えていました。
ゴールから15mから20m離れた位置からでも、浮き球でゴールを狙うキック力のある選手は数人います。
小学5年生以上になれば、ほとんどの選手はこの距離のシュートを蹴ることはできるはずです。
しかし、なぜかシュートを打たないですね。
相手ディフェンスに当たると考えているからか、打ってもGKにキャッチされると考えているからか。
少年サッカーではバー下を狙う
私は、シュートについてはグラウンダーでサイドネットを狙うということを指導して来ました。
将来に向けて、このコースをしっかり狙えるスキルを身に着けて欲しいからです。
また、慌てて蹴るとボールがゴールを大きく超えてしまうことを避ける意味でも、グラウンダーのシュートを指導してきました。
しかし、少年サッカーという大人のサッカーとちょっと違う部分に目を向けると、美味しいシュートコースはクロスバーの下ということに気づきます。
バーの高さは2mです。
- 小学生のGKが大型になったと言っても
- 160cm以下の選手が手を広げてもジャンプしても
クロスバーの下にシュートを打たれれば、セービングが難しいです。
もし、手が届いたとしても、コーナーキックに逃げることで精一杯ですね。
コーナーに逃げるスキルを持つGKはレベルが高い方で、腕に当てるのが精一杯。
ボールがゴール前にこぼれるという場面が、生まれるはずです。
シュートは正面からだけしか打てないか
サイドからゴール前にクロスボールを上げるキック力があるなら、サイドの角度がないところからでもシュートを狙っていいと考えています。
少年サッカーは、ゴール前からゴール前への攻防が目まぐるしく行われるため、シュートはゴール正面から打つという場面が多いですね。
サイドには、広大なスペースがあります。
サイドでゆったりとボールを持って、ゴールに浮き球のミドルシュートを放つ!
私のチームのサイドプレーヤーは、この方法で得点感覚をつかみ、チームの得点ランキングベスト3をキープしています。
オナイウ阿道選手のプレーをきっかけに、全国の少年サッカーではもっともっとシュートを打つ意識を高めて欲しいですね。
相手チームにとっては、ボールキープよりもシュートの方が怖いはずです。
そして、「そこから打つか!」という意外性が、相手チームにインパクトを与えます。
ぜひミドルシュートにチャレンジして、シュートの可能性を追求してくださいね。
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小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。
好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。
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