三苫選手のプレーから考える、サッカー利き足ポイント理論の真実

檜垣裕志 練習法

Jリーグ、ルーキーイヤーでベスト11に選出された川崎フロンターレの三苫選手ですが、テレビ番組のデータによると、ゴール・アシスト時にドリブルの割合が利き足の右足が94%(66/70回)だそうです。

利き足の割合

このように、利き足の割合が圧倒的なのは、ブラジルのトップリーグを経験した自分にとってすごく自然なことなのですが、日本ではまだまだ少数派ということでしょう。

ということは、育成年代から利き足の重要性を正しくわかった上での指導は、なされていないというのが現状ですね。

利き足のアウトの重要性①

さらに、三苫選手のデータでは、ゴール&アシスト時の割合で利き足の右足によるアウトの割合が77%(54/70回)ということでした。

これも、僕自身が指導・ブログ・DVDでずっと伝えてきたことです。

日本には、アウトでのプレーを禁止したりと、未だにそのような指導があるのが現状です。

しかし、これはその選手にも問題がある場合もあり、正しい利き足の使い方が出来ていないアウトでのプレーだったりするわけです。

これは、双方が正しく技術を理解してないことに大きな問題があるのです。

利き足のアウトの重要性②

三苫選手のデータでもわかる通り、アウトというのは非常に重要な技術の一つです。

僕の指導するアカデミーでも、まずそのボールの持ち方から入ります。

それは、ブログでもDVDでも、ずっと何度も何度もお伝えしています。

これは、世界のトッププレイヤーたちが証明し、僕自身がブラジルトップリーグでも学んだことであり、この三苫選手のデータでも証明されたのは、ごくごく自然なことなのです。

日本では浸透していない

このように、三苫選手の利き足がクローズアップされるということは、日本では、利き足の意味がまだまだわかっておらず、この指導の意味や中身が浸透してないということです。

だからこそ、「利き足」という観点からやるべきことを正しくやることは、必ず成長・成果となり、世界にもつながることでもあります。

日本では指導が必要

このテレビ番組では、三苫選手は「利き足」を重視した指導を受けてきたと述べています。

実際に、利き足の指導は必要です。

なぜなら、日本は、強豪国とはあまりに環境が違うからです。

だからこそ、日本では世界につながる個々の正しい指導が必要なのです。

利き足だけでも良い

はじめは、周りから利き足だけと言われても良いです。

三苫選手もそうだし、僕自身もそうですが、プロサッカー選手として経験した人間が「利き足」を中心にやっているのだから、はじめは、間違ってるとか正しいとか関係なく、利き足だけでボールタッチ・ボールコントロールしてほしいです。

その利き足だけで、

  • ボールを持てる
  • ボールを置ける
  • ボールを取られない
  • ボールコントロールミスしない

という目的でやってみてください。

逆に、この方が難しいですから。

やってみると、いかにそれが難しいかがわかりますよ。

だからこそ、妥協なくやっていけば、必ず成長・成果・結果にはつながります。

正しく利き足が使えなければ、逆足も出来ない

利き足を正しく使えるから逆足もそれなりに出来るのであって、両足、両足と言っている人ほど、実は両足は出来ていません。

もし、本当に両足が出来ているのなら、利き足だけでのプレーも出来るはずです。

実際に僕は、利き足だけでも逆足だけでのプレーも出来るし、僕から正しく利き足の指導を受けている選手たちは、利き足だけでも逆足だけでもプレーしてと言えば、しっかりやりますよ。

なぜなら、利き足がそれなりに出来るからこそ、逆足もそれなりであり、両足という指導には、ただ両足を使っているだけのことが非常に多いからです。

改めて、利き足を中心に技術を考える必要がありますね。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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