キック力が上がる筋力トレーニングの考え方
今回は、「筋力トレーニングをサッカー選手が行うポイント」についてご紹介します。
- キック力を向上させたい…
と思ったら、あなたは何をしますか?
多くの方は、筋力トレーニングをすると答えるのではないでしょうか?
しかし、キック力は筋力トレーニングだけをしても向上しません!
キック力を向上させたければ、ボールを蹴らなければ向上しないのです。
筋力トレーニングの考え方
いくら筋力があっても、そのパワーを足のスウィングに変換できないと、キック力は絶対に上がりません。
しかし、スムーズなキック動作ができるようになると、筋力がある人のほうが強いボールを蹴ることができます。
つまり、キック力=筋力と考えるのではなく、キック力を上げるための一つの要素と考えるようにしましょう。
筋力トレーニングのポイント
トレーニングの目的によって、変えなければいけないことがたくさんあります。
- 負荷
- 回数
- セット数
- 休息時間
- 頻度
この5つです。
あなたは、
- 筋力アップ?
- 筋肥大?
- 筋持久力?
どれを向上させたいですか?
その目的で、トレーニングの内容が変わります。
ですので、自分が何を強化しないといけないのかを考えてから、行うようにしましょう。
- 筋持久力→長時間、筋肉を動かし続ける力
- 筋肥大→筋肉を大きく(太く)する
- 筋力→筋肥大によって向上させたパワーを動作スピードに変える力
これらの3つのうち、どの項目を向上させたいかによって、
- 負荷
- 回数
- セット数
- 休息時間
- 頻度
を変えるようにしましょう。
トレーニングの原則
よりトレーニングの効果をだすためには、下記の3原理、5原則を理解しておくことが重要です。
- 過負荷の原理
→一定の負荷では、体がその負荷に適応していくため効果が薄くなる - 可逆性の原理
→トレーニングを止めてしまえば元の体力や筋量レベルに戻ってしまう - 特異性の原理
→向上させたい動作と同じ動作、もしくはそれに近い動作のトレーニングを行う - 漸進性の原則
→トレーニングの質と量を徐々に上げていく - 全面性の原則
→体力(筋力 持久力 パワー スピード 敏捷性 調整力 柔軟性)をバランス良くトレーニングする - 反復性の原則
→トレーニング効果はすぐにはでない、反復して長期間続ける - 意識性の原則
→なぜこのトレーニングを行うのか、どこの筋肉を鍛えているのかを意識してトレーニングを行う - 個別性の原則
→個人個人の目的によって各々に合ったトレーニング種目を行う
まとめ
今回は「筋力トレーニングをサッカー選手が行うポイント」についてご紹介しました。
- 筋力はキック力を上げるための一つの要素
- 自分が何を強化しないといけないのかを考える
- 目的によって、負荷・回数・セット数・休息時間・頻度を変える
- トレーニングの3原理、5原則を理解する
これらのことを意識して、筋力トレーニングを行うようにしましょう。
ぜひ、実践してみてください。
この記事を書いた人サッカー上達塾 編集部
私たち編集部は、森島寛晃選手・檜垣祐志選手などの元プロの選手や、鬼木祐輔さん・大木宏之さんなど日本代表を指導した指導者や有名校の指導者から、直接ノウハウを教えていただき、そのノウハウを取りまとめ、DVD教材として制作しています。
このブログでは、関わった元プロの選手や有名校の指導者のノウハウ・上達方法なども含めて、上達につながる有益な情報を発信していきます。
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