【サッカー】ルックアップのためのトレーニングメニュー
三浦です。
先週末から昨日まで土曜を含めると3日間トレーニングを行いました。
以前からまとまった練習日がとれる時にやっておきたいメニューがあったので今回行うことができました。
やっておきたいメニューとは「周りを見る」トレーニングです。
サッカーは足でボールを扱うのでどうしても視線が下がります。
手で扱うバスケットボールなら手の位置と視線が近いのでボールを持っただけで視野が確保できます。
しかし、足でボールを扱うサッカーの場合はボールの位置と視線が遠いので、意識して顔を上げることや視野を確保することが必要です。
少年サッカーでは1、2年生の練習から顔を上げるように意識して指導していますが、まだまだ自分とボールと相手というトレーニングなので、相手を見るだけで精一杯です。
これが3,4年生になると、相手の他に味方を見ることが必要になります。
味方もひとりではなく、近くにいる味方、遠くにいる味方を見る必要があります。
広い視野が必要になるという訳です。
5,6年生のトレーニングでは「視野の確保」が無意識に出来るようなメニューを取り入れています。
この3日間のトレーニングでは4,5年生を対象に行いました。
■周りを見ようと声をかけるだけでは足りない
土曜日の練習では、4対4のミニマッチを行いました。
テーマは「周りを見る」というものです。
ゲームをしながら「周りを見よう」と声をかけますが、その声に反応して顔が上がるのは5年生の数人です。
ミニゲームで「顔を上げよう、周りを見よう」という声がけだけでは、周りが見えるようにならないことがわかります。
その理由は選手たちに周りを見る習慣がないことと、周りを見なければならないという必要性がないからです。
■周りを見るためのトレーニングメニュー
翌日の日曜日には、周りを見る必要性があるメニューでトレーニングしました。
多色のビブスを使うメニューで、赤、青、黄色、緑の4色を用意しました。
2人が1組になり同じ色のビブスを着ます。
20m程度のグリッドを作り、その中で2対2対2対2を行います。
2人がディフェンス、その他6人がオフェンスなので6対2とも言います。
(1)自由にポゼッション
ボールを奪われたらディフェンス(オニ)になるというルールで、6対2を行います。
タッチ制限は行わず、ドリブルもありです。
このルールでは、オニとなったビブスの色だけ見ればよいので、周りを見るというテーマにはフォーカスしていません。
(2)2タッチ制限
次にタッチ数を制限しました。2タッチまでです。ダイレクトパスもOKです。
何度もボールをタッチできないので、ボールを持っていない選手がパスコースを作るようになります。
「声をかけてボールを呼ぼう!」「動いてパスコースを作ろう」この2つにフォーカスします。
パスミスも多いですが、あまり指摘しません。
2タッチ制限だけでも少し顔が上がるようになります。
(3)同じ色どうしのパス禁止
慣れてきたら、同じ色どうしのパスを禁止するルールを取り入れます。
今まで意識せずパス交換をしていましたが、判断要素がひとつ加わりました。
「周りを見よう」という言葉を使わずトレーニングを開始しました。
すると選手どうしで「あ!今のパスは同色!」と仲間どうしで指摘しあうようになりました。
「同色パスもオニになる」というルールを伝えると選手たちは急にキョロキョロし始めました。
「周りをみよう」と声をかけなくても選手たちが何が必要か気づきます。
■周りが見れるようになると何が変わるのか
日曜日のメニューと同じトレーニングをしました。
2タッチ制限で同色のパス禁止です。
日曜日のトレーニングでは思わず同じ色にパスしてしまうというミスをした選手たちもトレーニングメニューに慣れてきました。
顔が上がって来たことはよいのですが、自分が何色でパスを出す前に自分と同じ色のビブスがどこにいるのか確認すればいい。という「パターン的思考」も見られました。
見えるだけではいけない、判断が必要だと感じ、メニューの難度を上げました。
「リターンパス禁止」というものです。
これまで違う色どうしでもリターンパスありだったので、ディフェンスに寄られて苦しい場面でもリターンパスに逃げることが出来ました。
リターンパス禁止にするとパスが来る方向と逆を見ておく必要があります。
そこに自分と同じ色のビブスがいればパスは出せません。
リターンパス禁止はそうとうキツイようです。ディフェンスに奪われる場面が増えてきました。
パスがつながらないのでグリッドを少し広げてみました。
グリッドが広がるとディフェンスのプレッシャーは緩くなりますが、パスの距離が長くなるのでパスミスが多くなります。
4年生と5年生のレベルの差があるので、グループ分けでグリッドの大きさを変えて行いました。
■見ることが習慣化するまで続ける
このようなトレーニングはトレーニングで終わることなく実際のゲームで成果を確認しなければなりません。
昨日の練習の最後には6対6でミニゲームを行いました。ゲームが始まるとこれまでやってきたトレーニングの事を忘れてしまうのか、ヘッドダウンしてドリブルをする選手も相変わらずいます。
ここで言葉で「トレーニングを思い出そう」という声がけは簡単なのですが、顔を上げなければいけないと選手に気づかせることが大事です。
そのためには、顔を上げて視野を確保している選手を見つけて褒めます。その選手のプレーが成功した時に褒めます。
「よく見てたな、良い判断だ」という言葉を多く使います。
3日目でトレーニングの成果はわずかですが現れたように思います。
習慣化することが大事なので、今後も続けて行きたいトレーニングです。
サッカーはパスだけでなく他にも身につける必要のあるスキルがたくさんあります。
その他のメニューと平行させてトレーニングを進めることが大事です。
焦らずじっくり取り組んで行きましょう。
三浦直弥(サッカーコーチ) 小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 |
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