【サッカー】強豪チームと自チームとの「差を知る」大切さ
11月に入り、2019年度JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会の都道府県大会が行われていますね。
都道府県代表が決まりつつあります。
三浦のチームは既に敗退してしまいましたが、選手たちは悔しさから立ち直り、上位に残っているチームの応援と観戦に張り切っています。
自分達のチームに足りないものとは何か、ベスト4に残るような強豪チームとの違いは何なのか。
自分たちの将来のサッカーのために研究し、サッカーノートに書いています。
■ゲームプランの考え方
都道府県大会はトーナメント方式で行われることが多いですね。
三浦の地域はトーナメント方式でした。
1点差、1ゴールの差で勝敗が別れますし、同点ではPK戦により勝敗が決まります。
三浦のチームのゲームプランは次のようなものです。
「まず守備から入る。相手の自由を奪うことから入り、プレッシャーを与え続ける。その中からチャンスをモノにしてシュートを狙う」
しかし、結果はゲームプラン通には行きませんでした。
相手にプレッシャーを与えるどころか、相手のプレッシャーを前にして引いてしまいました。
自陣でのゲームが続き、1点を失いましたが得点のチャンスを作れませんでした。
■上位チームから学んだこと
選手たちは上位チームを観戦するうちに次のような事を学びました。
- 相手陣地でボールを持つことでシュートを打たれる危険を避けることが出来る
- 引いて守って奪ったボールをカウンターでシュートにつなげること
- 引いたままでは攻撃できない、相手陣内にボールを運べない
- 守備から攻撃への切り替えの速さ
- 全員が戻らないこと、フォワードは残ってボールを受けること
- フォワードは相手ゴールに近くポジショニングして、サイドはタッチラインまで開く
などなど。たくさんの事をメモしていました。
その外の感想は次の通りです。
上位チームは切り替えの判断が速く、選手全員が連動していた。
集中力も高く、次に何が起こるか予測していた。
足もとのテクニックが高いので、相手陣内でパスをつないでいた。
相手チームに囲まれる前にスペースへボールを運んで、決して焦らずにボールを持っていた。
■どんな練習をすればいいか?
試合をたくさんするだけで上位チームのようなプレーが出来るわけではない。
どんな練習をすればいいのか。
チームミーティングを開きました。
すると、次のような意見が出てきました。
- ボールコントロール
トラップミスをしないようにする。パスミスしないようにする。 - パス
短いパスは正確に蹴れるが、15mくらいの強いパスは不正確なので練習すること。
サイドチェンジのパスは速くて強いパスを出したい。 - シュート
サイドからのクロスにヘディングやボレーで合わせられるようにする。
(実際の試合では1点もヘディングを決められなかった)
ペナルティエリアの外からミドルシュートを打てるようにする。
(ゴールキーパーが出ているところを見ておくようにしたい) - 守備
プレッシャーの迫力が弱い。もっと強い当たりが欲しい。
インターセプトでボールを取れるようにしたい。 - GK
守備範囲を広くしたい。手が使えない場所でもどんどん出ていってディフェンダーとしてプレーする。
パントキックを正確に蹴りたい。
プレーやポジションごとにいろいろな意見が出ました。
しかし、個人技術に偏った意見だったので、チームプレーについて考えてみました。
■チームプレーとしての反省
攻撃でのサポート、守備でのカバーリング、攻守の切り替えの速さなど、チームとしては
どうすればいいのか。
- 味方どうしのコミュニケーション
特に守備の場面では、誰がプレスに行くのか曖昧になる時があった。 - 味方を見ること
ボールばかり見てしまい、味方を見ていない場面があった。
味方の状況を考えずにパスを要求することもあった。
味方がマークされているのにパスを出してインターセプトされることがあった。 - チームとしての意識
今はピンチなのか、チャンスなのかはっきりせずに、選手どうしがバラバラの意識で闘う場面があった。
練習試合などで、どんな時がチャンスでどんな時がチャンスなのかお互いに分かるようにしたい。
このような意見が出ました。
最後の「ピンチとチャンス」については、三浦からの提案でした。
「ボールに近い人はピンチだと思っていても、遠い人がピンチと思っていなければカバーリングが出来ない」という提案でした。
ピンチもチャンスもチーム全員が関わること。これを感じて欲しかったので提案しました。
■個人はチームのために
今回の大会を通して選手達は「チームのために何が出来るか?」自分のプレーが成功するか失敗するかだけを気にするのではなく、チームのために当たりを強くすることや、チームのために全力疾走することなど、今、自分が何をしなければならないのか?そこを考えながらプレーすることに気づき始めたようです。
サッカーを通して成長する姿をこれからも応援したい、サポートしたいと思うひとときでした。
三浦直弥(サッカーコーチ)
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 |
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