【三浦コーチ】少年サッカーのサイドチェンジに必要なスキルとは?
三浦です。
ここの所、毎週末に試合が組まれていますが、先週末に行われた大会の会場は観客席スタンドがありました。
大人用のピッチのタッチライン沿いにスタンドがあるのですが、小学生用に2分割するので、スタンドはゴールライン側になります。
ゴール裏から試合を観戦出来るので、選手の動きが俯瞰でわかりやすいです。
ウチのチームの選手たちにスタンドから他チームの試合を観戦させました。
ビデオに撮影して見せるよりも遥かにわかりやすかったです。
いかにピッチを広く使えていないか、狭いところでプレーしているか。
外側にいる味方の位置が見えていないか、スペースを見つけられないか。
ゴール裏スタンドからの観戦で理解が深まったようです。
人の振り見て我が振り直せ、と言いますが、自分たちよりも強いチームでも、意外に広く使えていないことを知りました。
■ピッチを広く使うために必要なスキル
小学生のピッチは縦が68mで、横が50mが標準です。
縦に対して横幅が広いのが特徴です。
サイド攻撃をしかけて、逆サイドにサイドチェンジするには、小学生のキック力だと1本のキックでは無理です。
中学生並みの体格の選手なら1本のキックでサイドを変えられるかも知れません。
標準の体格であれば、正確なキックでサイドを変えるためには2本のキックが必要です。
ピッチを広く使うためには、インステップやインフロントを使った正確で長いキックが必要ということになります。
サイドチェンジはなるべく素早く行うことが前提となりますので、中継する選手へのパス、中継する選手からのパスがそれぞれスムーズに行われることが大切です。
つまり、右利きの選手は左サイドへのパスは素早く蹴れますが、右サイドに蹴るときに左足を使わず、右足に持ち替えるようにすると、そこにロスが生まれます。
中継する選手は両足が使えることが必要ですね。
小学生のスキルとしては、ミドルレンジのキック(20m程度)は両足が使えるよう指導したいものです。
■1本目のパスの意味を知る
右サイドから中継の選手にパスが渡った時に、中継の選手の理解と左サイドの選手の理解が足りないとサイドチェンジどころか、同サイドに折り返すパスを出すハメになります。
小学生の場合、視野が狭い選手ですと、ボールを受けた時の視野にある目標に向けてパスを出しがちです。
「混戦を抜け出そうとして中央にパスを出したのにまた折返してしまった」小学生の試合ではよく見かける現象です。
サイドチェンジを意識した選手からのパスを受けた選手は、そのパスの意味を理解しないといけません。
■サイドチェンジのためのトラップ
1本目のパスの意味を理解していると、トラップの位置も違ってきます。
右サイドからのパスを受けた中継の選手は、左足でトラップするでしょう。
しかも、左サイドに向けてキックしやすい位置へコントロールします。
もし、右足のインでトラップするようだと、サイドチェンジの意識が足りないか、体の向きがよくないということになります。
1本目のパスを出される前から相手ゴールに胸を向けた体の向きが理想です。
パスの出し手に胸を向けた体の向きでは、逆サイドが見えないばかりか、右足でトラップしてしまう原因となります。
体の向きとトラップの足はセットで考えて指導しています。
■逆サイドの選手が意識すること
逆サイドの選手はフォワードやサイドハーフ、またはサイドバックという、ポジションになるでしょう。
サイドチェンジを劇的に使うためには、逆サイドの選手のポジションのとり方が大切になります。
サイドに張り付いたままだと、相手ディフェンダーに見え見えです。
さすがにマン・ツー・マンマークまでしなくとも、パスを出された瞬間に寄せて、インターセプトやトラップの瞬間を狙ってくるでしょう。
効果的なサイドチェンジは、中継の選手からのパスと後ろからタッチライン沿いを駆け上がる選手がスペースで出会うという形です。
動いているボールと動いている選手がスペースで出会い、スペースに進んでいく。
この形を作ることが効果的です。
1本目のパス、中継のパス、逆サイドの受け手の走り込み。
この3つがうまく噛み合った時、ピッチと相手を制した!という実感が湧きます。
■実戦を意識した練習をしよう
サイドチェンジを成功させるためには、キックやトラップ、視野の確保と体の向き。
スペースに飛び出すタイミングなど、複合したスキルが必要になります。
個人練習で出来るもの、チーム練習で出来るものに別れますが、土台となるのは、やはりトラップとキックのスキルになります。
狙った場所へイメージ通りの角度、速さ、軌道で蹴れるようになること。
そのようなキックを意識すること。
キックのスキルに完成はありませんが、日々上達を目指すことがサッカーを楽しむことに繋がります。
もっともっとボールを蹴りましょう、ボールに触りましょう。
頑張って下さい!
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