【少年サッカー】苦手な種目がある理由は普段からやっていないから
三浦です。
夏休みに入ったかなと思ったらもう7月も終わりですね。
梅雨明け後の夏休みはしっかりトレーニングして、しっかり休養と栄養を取りましょう。
うちのチームの選手が4月からの試合続きのせいか、夏場に入ってちょっとバテ気味です。
勝ち進むと試合数が多くなり、試合が多くなると無理して頑張る選手も増えてしまいます。
夏休みは自分の体との対話をしようということで、無理せず、朝の涼しい時間を利用して、トレーニングすることにしました。
朝のリフティングで目が覚める
朝のトレーニングというと、あまり激しい運動ではなくフレッシュな体でボールコントロールの技術を磨いて欲しいですね。
そういう意味ではボールリフティングはうってつけです。
朝のボヤッとした頭への刺激にもなります。
ウチのチームではモーニングリフティングを夏休みの課題にしました。
トレーニングの順序も決めています。
まず、足首、膝、股関節をしっかり動かします。ひとりブラジル体操でもオッケーです。
そして、回数を稼ぐことが目的ではなく、種類を増やすことを目的にしています。
いつものインステップのリフティングに加えて、インサイド、アウトサイド、太ももを左右両足使えることをチームの目標に上げています。
苦手な足を作らないように、どの種目も1分行います。途中で落としたら手で拾って続けます。
足で上げることが出来る選手は足でもよいですが、時間がかかる選手は手でよいことにしています。
インステップ両足交互で1分、インサイド右1分、インサイド左1分、アウトサイド右1分、アウトサイド左1分。
太もも両足交互1分で1セットです。
6分で1セットです。実際は休憩を入れるので10分ほどかかりますが、これを3セット。
さすがに汗もかきますが、目も覚めるようです。
苦手な種目がある理由は普段からやっていないから
まだ1週間の報告しか受けていませんが、苦手な種目はインサイドとアウトサイドと胸を張っていう選手がいます。
ほとんどの選手が苦手な理由は、股関節の硬さが原因です。
そして、練習しないことが原因です。
回数を10回とか決めて行うと苦手な種目はやる気がなくなります。
落としてもいい、手で持って始めてもいい、とにかく1分やる。
さすがに1分あれば、落としながらでも10回は出来ます。最初はこれでいいんです。
股関節や膝も柔らかくなってきて、インサイド、アウトサイドでボールに当てる面を作ることが出来ます。
また、利き足も反対の足も1分やるので、苦手な足でもやれるようになります。
時間でトレーニングメニューを区切ってみる
このように「時間で種目を区切る」ことを僕のチームではトレーニングに取り入れています。
出来るまでやることも大切ですが、ドリル方式のトレーニングは時間で行い、セット数を増やすこともマンネリを防ぐことが出来ます。
特に夏場は暑さでボーッとしがちなので、時間で次々とメニューを変えることは集中力の維持に役立ちます。
対面キックのトレーニングでも、1分ごとにインステップ、インフロントなどを切り替えます。
数をこなすことも大切ですが、会心のキックをすることも大切なので、1分の中で自分なりのナイスキックが何本蹴れたかを答えさせることもあります。
コーンドリブルでは、5本のコーンを1分で何往復出来るか、しかもノーミスで競うということも行っています。
このトレーニングは自宅の朝練習でも出来るので、お父さんやお母さんがスマホを片手に時間を計ってくれているようです。
小さな目標を立てて、実行するという経験を積む
目標とは出来ないことを出来るようにすることですが、どんな小さな目標でも結果はどうあれ取り組むことが大事です。
ウチのチームの選手にヘディングが苦手な選手がいます。その子の目標はヘディングが出来るようになることではなく、頭に何秒ボールを乗せられるようになるか、というものです。
目標は1分ですが、これを続けることでヘディングだけでなくバランス能力もよくなるだろうなと思っています。
リフティング種目で誰もが苦手ナンバーワンに上げる「ヘディングリフティング」もこの子なら出来そうです。
なぜその目標を立てたのか聞いてみたら「外は暑いから、涼しい家の中でも出来る練習を考えた」との事です。
理由はどうでもいいので、実行することが大事ですね。
「涼しい場所での練習なら、サッカーノートを書くことも練習のひとつだぞ!」と言うと、その子は頭をかいていました。
夏休み期間中に出来る小さな目標は、ボールコントロールだけでなく、ストレッチや体幹トレーニングも有効です。
スクワットや腕立て伏せなど、自重筋トレもおすすめです。
習慣化して、夏休みの後も継続して出来るようになると「継続することの大切さ」に気づくことでしょう。
これもサッカーだけでなく、勉強や人間作りに役立つ指導のひとつだと信じて実行しています。
明日から8月です。皆さんも小さな目標を8月から始めてみませんか。
三浦直弥(サッカーコーチ)
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。 |
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