【センアーノ神戸】試合で活躍するために必要な最短距離の練習方法とは?【レビュー1】
三浦です。
試合で活躍出来るように練習しているにも関わらず、試合で実力を発揮出来ない選手たちがいます。
僕にも経験がありますし、多くの指導者が抱えている悩みでしょう。
選手は皆同じ能力ではないので、個人差があるのだろう。
経験豊かな指導者は、そう結論づけてしまうかも知れません。
僕も10数年の指導歴がありますが、個人差だけでは片付けられないなにかがあると、いつも思っていました。
今回、数々の大会で全国を制したセンアーノ神戸という街クラブが練習内容を公開しました。
DVDに収録されて販売されます。
目次
試合で起きている現象を練習に落とし込む工夫
僕はDVDを見て、試合で活躍出来る選手を育てるためのひとつの結論に気づきました。
試合で活躍するために行っているはずのいつもの練習ですが、本当に試合で活躍するための内容になっているのか?
センアーノ神戸の練習は、メニューの多くが試合の一場面を切り取ったかのような内容です。
DISC1のテーマは「ポゼッション」でした。
ボールを失わず相手ゴールに迫り、シュートを打つことがサッカーの攻撃です。
ボールを失わないでボールを運ぶこと。
僕たちは、このシンプルなサッカーの原理原則について、どれほど肉薄した練習をしているのだろうか。
そう考えさせられました。
ボールコントロールが上手いだけではサッカーの試合では活躍出来ない
子どもたちはサッカーの技術の発展途上にあります。
試合で起きている多くのミスはボールコントロールのミスだと片付けられてしまうかも知れません。
センアーノ神戸の練習を見ると、ボールコントロールも大切ですがもっと大切なものを感じました。
それは選手たちの「動き」です。
相手のプレッシャーが無い状態で、トラップ、パス、ドリブルが上手に出来たとしても、試合で活躍出来る保証がないことを全ての指導者は知っています。
ボールを持ったら相手が寄せてくるのがサッカーですから、相手をつけた練習の大事さも全ての指導者は知っています。
相手から奪われないようにボールをコントロールするのですが、それは決してひとりだけで行うものではなく、味方とともに行うものです。
つまり、パスをした後の動きとボールを持っていない状態からボールを受けること。
この「動き」を身につけることが試合で活躍するために必要なファクターです。
このキーファクターを身につけるためにどうすればいいのでしょうか。
相手、味方そしてスペースを意識することや、ピッチ内を移動し続ける事をどのように練習して身に付けているのでしょうか。
様々な角度から選んだ練習メニューで選手たちに気づきを与えること
センアーノ神戸の練習をメニュー(DISC1のポゼッション)に共通することは、動きの質と量を高めることをテーマとしながらも同じメニューを続けるのではなく、様々な角度から選んだメニューで選手たちに気づかせることでした。
動き方は教えるものではなく、選手に気づかせることが大事です。
試合での動きは選手たちの自由な発想にかかっているので、練習レベルでも自分の判断で動くことが大事です。
様々な角度とは、スペースの大きさを変えることやオフェンスやディフェンスの人数の増減などで試合で起こりうる現象を作り出すことです。
様々な練習メニューの目的が統一されていなければ選手は混乱してしまいます。
しかし、センアーノ神戸の練習メニューには一貫性がありました。
パスを出したらスペースに動くことや、スペースに入ってボールを受けることなどの基本について一貫しているので、メニューが変わっても選手が混乱することはありません。
むしろ、メニューが求めている目的を理解することがサッカーの本質をついているので選手へのよい刺激になっています。
指導者の方に注目してほしいこと
DISC1のメニューは、最初のメニューから最後のメニューに向かって難易度が高くなって行きます。
淡々と練習をこなすセンアーノ神戸の選手たちですが、まだまだ出来ないことも多く、大木監督からの激が飛ぶ場面や、フリーズコーチングの場面もあります。
魔法のような練習方法ではありませんが、この内容をこのレベルで出来るようになることが全国大会レベルなのだという理解が出来ます。
大木監督の言葉、選手たちの言葉を聞くと、ここに至るまでには相当な努力があったことが分かります。
短時間で上達する方法ではありませんが、試合で活躍するために必要な最短距離にある練習方法であることは言えるでしょう。
このDISC1のポゼッション編を活用して、全国レベルのポゼッション力を身に付けてください!
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