正しい利き足の使い方につながるように①

ドリブル 檜垣裕志

「利き足のポイント」という観点から世界のトッププレイヤーたちを見ていくと、その意味に納得された方もいると思います。

利き足の使い方こそが重要

そこで重要なのは、彼らのような技術を目指した正しいトレーニングです。

そして、その技術につながるには「利き足の使い方」が大切になります。

利き側は使いやすいけれど

利き側は、手でも足でも、逆側より使いやすいのは当たり前ですよね。

ただし、使いやすいからと正しく使えてるかどうかは別です。

きれいな字を書ける人とそうでない人がいるように、正しい利き手の使い方がきれいな字につながるように、正しい利き足の使い方こそがより良い技術につながるのです。

何を気をつければ良いか

利き足の何を気をつければ良いかということですが、先ず最初は、利き足を使うことを気をつけることです。

そんな簡単なことと思うかもしれませんが、ボールはあちこちに動きますから、それを利き足だけでちゃんとコントロールすることは簡単ではありません。

実は、ボールタッチで足こそ、両足を適当に使い、ボールを触っているのです。

だからこそ、あえて利き足を使い、利き足だけでボールを触ることから気をつけて始める必要があるのです。

利き足とステップ、軸、バランスの関係性

  • 利き足を使う
  • 利き足でボールを触る

ことで、両足でボールを触っていたときとは違うステップになります。

ドリブルやリフティングをして頂くと、それが顕著にあらわれます。

それは、両足のときは軸もブレていて、バランスも悪くても、利き足を使うことで、立ち足からの軸やバランスが安定し、ステップにもつながるからです。

ドリブルのときの両足ボールタッチと、利き足のアウトインのボールタッチでは、ステップが全く違います。

歩きながらのリフティングもまた、両足と利き足では、ステップも軸もバランスも違います。

意識を持ってトレーニングする

両足で適当にボールを触ることをやめて、利き足を意識してボールを触るだけでも、大きな変化となります。

だからこそ、普段から意識する、そして、意識を持ってトレーニングすることが重要です。

特に、ボールタッチに関しては、ちゃんと感じてほしいのです。

ドリブルのアウトでボールタッチするということも、アウトというより「利き足の小指」と明確に意識してボールを触ってほしいですし、大人や指導者も些細なボールタッチも見逃さないように気をつけて見てほしいです。

そうすることにより、より良い感覚を見つけられたり、

  • 当たるポイント
  • 触るポイント

の大切さを感じられるようになります。

そういう細かな部分を普段から気をつけることにより、あらゆる技術、サッカーのあらゆる場面での対応にもつながります。

ドリブルは利き足側に

利き足の使い方について覚えておいてほしいことの一つで、利き足を使うことから、始めれば必ず良い傾向となります。

しかし、試合で上手く出来なかったり、ボールの持ち方が悪かったりすることがあります。

それは、ボールコントロールの質や精度に原因があるのは当然で、だからこそトレーニングが必要なのです。

しかし、それだけではなく、人間の身体は構造上、両足が横に並んでいるため、利き足でボールを持っても、逆足側にボールを運びがちになります。

それこそが、ボールの持ち方の良くない部分につながっています。

それを改善するためには、円でドリブルして、右利きなら時計回り、左利きなら逆時計回りでドリブルしてほしいのです。

そうすることにより、利き足の小指でのボールタッチから、ボールの運び方が良くなります。

次回からも、正しい利き足の使い方になるように、いろいろご説明していきます。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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