【サッカー】よい体の向き「グッドボディシェイプ」は絶対か…?

スキルアップ トラップ

先週はお盆休みということで帰省していた家庭も多かったかと思います。

一方では、全国各地でカップ戦が開かれたり、遠征や合宿を行ったチームも多かったですね。

熱中症対策をしっかりしながら成果を上げることが出来たでしょうか。

僕のチームもカップ戦に参加しました。

カップ戦のよいところは、少ないチーム数で上位を狙うというモチベーションが高まることですね。

長期リーグ戦にはないメリットです。

指導者にもメリットはあります。

指導者どうしの交流で、知識が増えて考え方が広がっていきます。

今回はその中からひとつ紹介します。

 

よい体の向き「グッドボディシェイプ」は絶対か

少年サッカーを指導するときに「よい体の向き」というテーマは欠かせません。

サッカーは後ろから来るボールを前に運ぶのですが、その時に真後ろを向いていたのでは、相手ゴール方向が見えていないので、相手や味方の様子がわからず、よい判断が出来ないというものです。

後ろからボールをもらう時にちょっとバックステップをして体を開く必要があります。

後ろの選手がボールを持つ時にあらかじめ予測が出来ていればよいのですが、試合では予測する時間がない場合もあります。

あるチームのコーチは「後ろからボールをもらう時に、体の向きを作る時間がかかりすぎてパスをカットされてしまう」と嘆いていました。

僕は、体の向きは大事だけど、ボールを失わないことが最優先だよね、ちょっと考えてみよう。

お互いに試合を見ながら後ろからのパスの受け方について観察しました。

 

前を向いてボールを持てればよいのではないか

知人のコーチのチームには、中盤にとても積極的な選手がいました。

自分のチームのキーパーやセンターバックがボールを持つと積極的にパスを要求します。

「こっちにくれ!」と叫んで走り寄って行きます。

知人のコーチは、そのプレーに問題があると言うのですが、よく見てみるとその選手なりに工夫して受けているようでした。

走り寄っていくと、相手のマークも一緒について来るので背後にスペースが出来ます。
そのスペースを作ること、そのスペースに入って前を向くことを狙っているように見えました。

狙いを持ってプレーしている様子を見てとてもよい選手だと思いましたが、ターンの方法に問題ありです。

 

後ろからのボールを受けてターンする方法を考えてみる

バックからのパスをインサイドで受けてターンする時に、右足のインサイドで受けて左回転にターンする時、相手チームはそのパスをカットするか、ターンの瞬間を狙って奪いに来ます。

時々、危険な場面がありました。相手がいる方向にターンするのでボールを奪われてシュートされました。

知人のコーチとその場面を見て相談しました。

「ターンの方向が逆だよね」

「相手が来ているならアウトを使って相手から遠い方向へターンするとか」

「相手に気づかないのかも知れない」

ハーフタイムになったので、その選手と僕たち2人のコーチが話をしました。

 

素早くターンしたい、相手にも取られたくない

その選手が言うには「とにかくボールを受けたら素早くターンして前を向きたいんです」だからボールに走り寄って、相手の位置を見ることもなくターンを繰り返すのだと説明していました。

「それはいい考えだけれども、危険な場面があったね、どうすればいい」アウトサイドで逆方向にターンする方法を提案して、その場でやらせてみました。

「やりにくいです。それに、ボールが離れやすいと思う」なかなか実戦的なコメントがありました。

 

軸足の後ろを通すという発想

いろいろなターンを試しているうちに、軸足の後ろを通すターンを見て「そうだ、軸足の後ろを通してターンすればいいかも」この発想は、回りにいる選手たちからの提案でした。

ボールにまっすぐ向かって走りより、右のインサイドでタッチした瞬間に軸足の後ろを通し、体は左回りにターンするというものです。

子供たちのサッカーではよく見られるターンなのですが、なぜか試合では見る場面が少ないです。

「相手がボールを奪おうとしても軸足を蹴ってきたらファウルになるからね」後半に試してみようということになりました。

 

工夫の相乗効果

後半が始まりました。

軸足の後ろを通すターンが成功するか?と見ていると、左サイドハーフの選手が、左サイドバックからパスを受けるときにさっそく見せてくれました。

左サイドバックがボールを持っていて、相手選手もパスが出るのを狙っていました。

サッと寄ってボールを受けるサイドハーフは相手が軸足が側にいるので、軸足の後ろを通して無事にターンすることが出来ました。

「あれだよ、あれ!」知人のコーチは喜んで見ていました。やろうとしたことを試合でやってみるというお手本です。

センターハーフの選手もなんどかトライしましたが、センターバックからのパスが強すぎたり、弱すぎたりして、キレイに決まるシーンはありませんでしたが、トライする姿勢が素晴らしいです。

試合が終わり、選手どうしでの反省を聞いてみると「軸足側に誘わないと成功しないよね」「リターンパスするかも知れないと思わせると成功しやすい」などと改良点について話をしていました。

ちなみにこの選手たちはまだ5年生です。

「サッカーの技術は選手どうしの相乗効果があるねー」「ひとりの問題もみんなで考えると効果があるねー」将来が楽しみな5年生だと、知人のコーチと笑って大会を後にしました。

 

三浦直弥(サッカーコーチ)

小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。

現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。

現在は、東京都のある街クラブでヘッドコーチを努めている。

好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。

座右の銘は「諦めたらノーチャンス」。チーム運営や保護者対応などにも詳しく、近年はメルマガやブログへの寄稿活動も行っている。

 

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