ジュニア年代でアウトサイドキックがおすすめされない理由とは?

玉城翔

あなたは、アウトサイドキックに対してこのように思っているのではないでしょうか。

  • おしゃれなパスが出せる
  • ドリブルモーションのままボールを蹴れる

確かにサッカーをする上で、アウトサイドでボールを蹴れる事は選択肢を広げる事ができます。

ただ、ジュニア年代で考えてみると、あまりおすすめはできません。

なぜかと言うと、アウトサイドキックは怪我のリスクがあるからです。

しっかりと正しい蹴り方ができればケガはしませんが、間違った蹴り方や力の使い方をしてしまうと、ケガをするリスクが高くなります。

それでは、ここからアウトサイドキックのメリットやデメリットを見ていき、ジュニア年代で大切にするべき事を見ていきましょう。

アウトサイドキックのメリット

アウトサイドキックができるようになれば、プレーの選択肢が一気に広がります。

パスの選択肢が広がる

基本的なキックの種類は、

  • インステップ
  • インサイド
  • アウトサイド

です。

メインで使うのが、

  • インステップ
  • インサイド

でしょう。

アウトサイドキックができないとしたら、左右のインステップとインサイドで4パターンあります。

これにアウトサイドを加えると、6パターンになりますよね。

例えば、

  1. 左サイドでクロスをあげたい場面
  2. ゴールから離れるボールを蹴りたい
  3. 左足で内巻きのキックor右足のアウトサイド

フリーなら、左足で蹴った方が正確なボールが蹴れます。

しかし、相手と対峙していたとしたら、一瞬の隙を見てアウトサイドキックでクロスを上げることもできます。

このようにたくさんの選択肢があることで、その場面でできることも増えせます。

ドリブル(一対一)の選択肢が増える

ドリブル(一対一)で仕掛けるときのボールの運び方は、基本的にアウトサイドです。

その方がスピードに乗ったドリブルができるし、姿勢が良くなり広い視野を確保することもできます。
(インサイドでボールを運ぶイニエスタタイプの選手もいます)

今回は、ドリブルからパスをする事を重点的に考えてみます。

インサイドでドリブルをしていると、キックをする場面で足を振り上げる時間が必要になるので、少し時間がかかってしまいます。

ですが、アウトサイドだと、ドリブルしながらそのままのモーションでボールを蹴る事ができます。

アウトサイドが使えるようになれば、スピーディーにプレーできるようになります。

アウトサイドキックのデメリット

ここまでの内容からすると、アウトサイドキックができれば、もっとサッカーが上手くなれる気がしてきませんか。

ですが、アウトサイドキックには、デメリットもあるのです。

合わせてみておきましょう。

足首の怪我につながる

アウトサイドキックをするときに、大半の人が間違った蹴り方をしています。

足首だけで蹴っているように思いがちですが、正しくは太ももから蹴るのです。

簡単に言えば、インステップキックの時と同じ蹴り方をするのです。

これを知らずに足首だけで蹴ってしまうと、足首の怪我につながってしまうのです。

また、ジュニアの年代では足首が細く、力一杯蹴ると危険なので、まずはインステップとインサイドをしっかりと磨いておきましょう。

ある程度の筋力がないと強いボールを蹴れない

先ほども書きましたが、アウトサイドキックをするにはある程度の筋力が必要です。

筋力がなくても蹴り方でカバーできますが、ジュニアの年代でアウトサイドキックばかりしていると、確実に怪我につながります。

選択肢を増やすためとは言え、ケガをしてしまうと意味がありません。

まとめ

アウトサイドが使えると、選択肢の幅が格段に広がります。

が、やはり怪我のリスクを考えると、ジュニアの年代ではおすすめできません。

ワンツーで近くにいる選手に出すパスなどは積極的に使って欲しいですが、力一杯蹴るキックはできるだけ違う蹴り方で行いましょう。

しっかりと体を鍛え、正しい蹴り方ができるようになれば、どんどん活用して欲しいです。

アウトサイドで華麗パスを出して、観客を魅了できるようになりましょう。

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この記事を書いた人玉城 翔玉城 翔
サッカー歴は10年以上にもなり、県選抜候補に選ばれたことも。自身経験を活かし、地元の小学生に指導した経験も持っている
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