サッカーが上達する正しい利き足の使い方②
人間は、必ず利き側中心の生活をしています。
それだけ利き側というものは、自分にとって一番自然に使うものなのです。
しかし、利き側を普段からあえて意識して生活をしている人はほとんどいないでしょう。
自分の中で一番自然に使うからといっても、その質や精度は人によって違います。
よく言われる器用、不器用は人それぞれですから器用であればさらに器用に、不器用であれば器用になれるようにと意識して使うことがそれぞれの向上につながるのです。
上手くなるためには、その一番感度の良い利き側を中心に伸ばすことが最も効率的です。
そのためにこそ、利き足の意識です。
目次
そのタッチ、何を感じている?
リフティングはボール感覚を養う上で効果が高い練習メニューであり、トレーニングの一つです。
例えば、リフティングを100回という回数を落とさないでやったとしたら、少なくとも100回のボールタッチをしています。
しかし、そのワンタッチは100分の1ではありません。
100回ボールを触ったという感覚ではなく、すべてがワンタッチワンタッチ、すべてが重要なファーストタッチなのです。
そのリフティングの1回目も50回目も、99回目も100回目も、すべてのワンタッチはファーストタッチなのですから。
ですが、なかなかそういう感覚でボールを触ることが難しいから、あらゆるボールコントロールトレーニングをして、たくさんボールを触り、トレーニングレベルを上げていくのです。
トレーニング効果は意識と考え方によって違う
例えば、最初からワンタッチの感覚がある人もいれば、トレーニングレベルを上げるにつれて感じられる人もいて、効果はそれぞれです。
ボールタッチの中で重要な感覚を簡単に説明すると、リフティングで目標設定をしてそれを目指す中で、落としそうになることがあるでしょう。
その落としそうになったときには、落とすという危険を感じるはずです。
または、あと一歩でボールタッチをミスしてしまったときには、悔しいと思うことがあるでしょう。
目標を決めると、そのようなボールタッチからワンタッチの重要性を学ぶことが出来ます。
リフティングであれば、数字をクリアしていくプロセスの中でいろいろなことを学ぶために、そのトレーニングがあるのです。
だからこそ、目標を決めてクリアするというトレーニングは効果があるのです。
ボールタッチに何を感じるか
ボールタッチに対して何を感じることが出来るかが重要なファクターとなります。
例えば、千回簡単にリフティング出来る人と100回のリフティングがやっとという人がいます。
はじめはみんなワンタッチに対して必死だったはずですが、千回のリフティングが簡単になるとほとんどが慣れでボールタッチしています。
100回がやっとの人であれば、千回が慣れでリフティングしている人とはワンタッチの重みが違います。
だから、最初の伸び率、成長率の方が高く、伸びないのはただの慣れになり、レベルアップへの考え方、意識が出来てないのです。
最初の頃の意識があれば、伸び率、成長率は変わらずに上手くなることが出来るのですから。
プロの慣れとアマチュアの慣れは違う
プロは、周りから見るとトレーニングを簡単そうにやり、リラックスして簡単にやっているように見えることがあります。
しかし、その技術の質や精度はアマチュアのそれらとは全くの別物です。
プロの慣れがあるとしたら、プロまで行き着く努力があったからで、慣れというよりボールを自分のものに出来る技術になっているということです。
だからこそ、プロから正しく感じ、学ばないと、アマチュアの動画配信のように、プロが見ると小手先ばかりで薄っぺらくボールを触っているように見えるのです。
利き足から正しく学んでいる?
利き足ということからサッカーは確実に上手くなります。
しかし、利き足を意識して真剣に貫き通している人たちはどれだけいるでしょうか?
いつからか慣れてしまい、利き手を使うように無意識になり、字を書くときのように慣れてしまっている人たちがほとんどではないでしょうか。
そこには向上心があり、本当に上手くなっているのかどうかです。
上手くなるにつれて慣れにつながり、楽を覚えるのが人間です。
そこには無意識や自分勝手なアレンジが必ず入ります。
はじめは利き足のアウトのターンも真剣に取り組んでいたのに、それさえも雑になり、慣れてしまい、基礎基本から外れて、大事なボールタッチから感じられない、学べてないことが多々あります。
もっともっと利き足を意識する必要がある
利き足を正しく使えてくると、ボールコントロールがスムーズになります。
ボールの持ち方も良くなるし、良いことしかありません。
しかし、良くなるにつれて、利き足にボールを置き、敵のプレッシャーから瞬間的にダブルタッチでかわすことも簡単になります。
しかし、それこそが落とし穴であり、ボールの持ち方が悪くなり、上手くなれない原因でもあります。
ダブルタッチや両足のボールタッチを大袈裟に動画配信している人たちは、ボールの持ち方を正しく見極められていません。
そのレベルだけのサッカーならなんとかなっても、さらにレベルアップを目指す選手や、これから将来に向かってレベルアップしなければならない子どもたちにとっては、基礎基本を見極められてない指導はマイナスです。
では、どれだけ利き足にこだわらなければならないかは、その利き足ですべてのプレーを完璧にやり遂げて、ボールを持てて、ボールを取られないというレベルまで目指していれば、あらゆることにつながり、あらゆることが見えてきますよ。
そこまでを目指している人たちだけが本物の変化に気づけるのです。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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