サッカーが上達する正しい利き足の使い方①
僕自身、ブラジル時代に利き足の重要性に気づき、ブラジル1部リーグのプロサッカー選手になるための大きなきっかけとなりました。
その頃に「利き足のポイント」という言葉を使うようになったのですが、この言葉は本来、プロの技術を持つ者の言葉だと思っています。
利き足の前にボールを置く、利き足とボールがつながっているという表現に置いても、利き足のポイントでも良いとは思いますが、その場合は利き足がポイントとなっているという表現なのかなと思います。
ま、そんな言葉が重要なのではなく、利き足が重要なのは100%正しいことなので、正しく理解していただけたらと思います。
目次
利き足の重要性は世界が証明している
サッカーという歴史の中で現在に至るまで、利き足の重要性は、世界トップの選手たちが実証しています。
これは、人間の身体の自然な仕組みでもあり、紛れもない真実です。
利き側が中心になるのは自然であり、当たり前のことです。
人間の身体は、そういうふうに出来ているのですから。
脳が右脳、左脳あるのもそういうことです。
両方うまく出来ているように見えても、利き側は必ずあります。
日本人の場合は、両足、逆足と言われ続けて、どちらも正しく出来てないのに、両足が出来てるように思っているだけです。
日本人が勝手に両利きと言っている選手たちも、ちゃんと利き足中心ですし、日本人もみんな利き足は中心になっています。
要するに、正しく利き足を使えているか、そこが最も重要なのです。
見極められないからおかしなことになっている
人間の身体は利き側中心は生まれたときからそうですから、大人の指導次第で良い方向にも悪い方向にも行きます。
歴代の世界トップの選手たちが利き足中心なのは、見ればハッキリとします。
一番わかりやすいのは、ボールの持ち方です。
しかし、日本人のボールの持ち方と強豪国の選手たちとは、あきらかにボールの持ち方が違います。
日本人のほとんどがボールの持ち方は同じで、利き足指導を受けたと言われるプロ選手たちや利き足を中心にやっている選手たちだけが、他の日本人と比べると若干違いがあるだけです。
日本では、ブラジルを語っている指導でも、ブラジル人のようなボールの持ち方をしている人を見たことがありません。
それは、ボールの持ち方、ボールの置き場所などを見極めての指導がないからです。
なぜ世界はわかっているか?
ブラジルをはじめ強豪国では、ボールを持てることの重要性、ボールを失ってはいけない重要性を大人から子どもまでみんながわかっています。
その重要性の意味を感覚的に一番わかっているのがブラジル人であり、だからこそ彼らは世界各地でプレー出来るのです。
日本では「ボールを持てる」という言葉が間違っているから、「ドリブル」がどうとかという間違った指導や情報が蔓延っているのです。
ブラジル人は、簡単にボールを失うことを特に嫌います。
ボールを失えば、当然ゴール出来ません。だからこそ、ボールはゴールするためであり、個々がボールを持てることによってゴールが生まれることを感覚的に知っているのです。
だからこそ、ボールを持てるポイント、ボールを取られないポイントは「利き足」なのです。
利き足がポイント
誰もが利き足が中心かもしれないけど、誰もが正しく利き足を使えているわけではありません。
皆、利き手で字を書くけど、誰もがキレイに正しく書けているわけじゃないのと同じです。
特にサッカーは、足でボールを扱う競技ですから、手よりもかなり難しく、軸やバランス、ステップなど、利き足の使い方次第で、かなり変わります。
だからこそ、利き足が重要で、利き足から中心にボールを捕らえる感覚によって、すべてのプレーにプラスの影響があります。
利き足を正しく使えてないと身体が開いたり、軸がブレたり、バランス、ステップが悪くなります。
ボールを正しく捕らえる、ボール感覚、ボールタッチなど、ボールコントロールの軸となるのは間違いなく「利き足」であり、その感覚が正しくあるかないかでサッカーが全く変わります。
正しい利き足の使い方が出来ているか
利き足中心にボールを扱うというだけなら誰でも出来ます。
しかし、それは正しく利き足を使えていることとは全く違います。
日本のほとんどの人は、利き足の使い方を間違えています。
人間、誰もが利き側中心ですが、正しく使えているかは別です。
利き足の正しい使い方を知らないとボールの持ち方、ボールの置き場所、ボールの捕らえ方などに大きく影響します。
日本では、サッカーを始めた最初から、大人によって両足でバタバタとボールを触らされ、両足の間にボールを置けと言われ、両足でボールを蹴らされて、そんなことをしてたら、ボールの持ち方、ボールの置き場所、ボールの捕らえ方は絶対に良くなりません。
正しい利き足の使い方がサッカーを変える
世界のトッププレイヤーたちに共通している「利き足のポイント」という技術をどう理解していくかが最も重要です。
日本では間違った両足指導があるから、利き足だけというやり方であっても、ボールの持ち方は良くなります。
しかし、間違ったところと比較して良いというのは考え方として違います。
正しいやり方で上手くなり続けることこそ、最も重要であり、そこへの理解、見極め、考え方、意識、感じる力によって、すべてが変わることにつながるのです。
だからこそ、正しい利き足の使い方により、自分自身のサッカーが向上できているかを常に自問自答してやっていく必要があります。
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1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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