利き足とボールが点と線でつながっている理由
人の身体というのは本来、開いています。
身体が開いていては、良いプレーにはつながりにくくなります。
要するに、人間の身体というのは、スポーツ競技用に出来ていません。
だからこそ、それぞれを見極めた上での指導とトレーニングが必要なのです。
いろいろな人がいて、いろんな身体がありますから、そのスポーツに向き不向きはあったとしても、いきなりサッカーをやって、サッカーが抜群に上手い人はいませんから、それなりにトレーニングは必要不可欠ということです。
目次
身体が開いているという理由
人間の身体は足が横並びにあります。
その時点で、身体は開いているということになります。
幼児がよちよち歩きするのは、身体が開き、身体を上手くコントロールできないことが理由の一つです。
ですから、走るという行為も、身体が開いていてはキレイに速く走ることは出来ません。
さらに、サッカーという競技においてボールを運ぶことは、身体が開かずにプレーするということにおいて、非常に難易度が高いです。
身体が開いてしまうやり方
サッカーは、走るだけではなく、ボールを捕らえて自分のものとして、そのボールコントロール技術はとても重要です。
にも関わらず、身体が開き、ボールの捕らえ方、ボールの持ち方が悪くなるやり方があります。
それは、両足で適当にボールを触ることです。
身体が開いた状態で、両足でボールタッチをしているということですから、確実にボールの持ち方は悪くなります。
さらに、初心者などにすぐにやらせてしまう両足バタバタでインのボールタッチ、ダブルタッチは確実に身体を開かせてしまい、ボールの持ち方は悪くなります。
全国トップですら間違っている
全国大会に出場するような選手や全国トップクラスであっても、「ボールの持ち方や身体の開き」などは全く見極めることなく指導されています。
そういう選手たちの特徴は、身体が開き、ボールを捕らえる感覚は身体の真ん中、ボールの持ち方は両足バラバラ、ボールの置き場所は両足の間など、ボールの持ち方は非常に悪いです。
しかし、そんな彼らも全国トップクラス、Jリーガーにもなったりしますから、その特徴としては、フィジカル的にかなり強いということがあります。
サッカーはただのボール競技ではないですし、フィジカル要素は、特に育成年代ではその差が強くあらわれます。
そこで、結果重視、結果のみで判断されがちなため、ボールの持ち方などは全く見極められないわけです。
また、フィジカル重視とは別に、ドリブルやボールテクニック重視の指導もあり、それもまた小手先だけで終わります。
どちらも、ボールの持ち方については全く見極めてないということです。
ボールの持ち方が良い
利き足だけでボールを触っていても、両足適当にボールを触っている人よりは、身体は開かずにボールの持ち方は良いです。
と言うのも、両足適当にボールを触っている人は身体が開いた状態でボールを捕らえて、身体が開いた状態でボールを持っているからです。
利き足だけでボールを触っている人は、少なくとも利き足という一点でボールを触っているから、身体が開きにくくなります。
もちろん、利き足だけでは本当の技術向上ではありませんから、利き足から本物の技術を目指していかねばなりません。
「利き足」には身体が開かないためのポイントがありますから、正しく利き足を徹底し、利き足のボールコントロールの技術向上を目指すことは大きな効果を生みます。
利き足でまっすぐドリブルしているときは
利き足でまっすぐにドリブル出来ているときは、身体が開いていません。
例えば、そのときに利き足からボールが離れていたとしても、利き足からボールが点と線で繋がっていれば、ボールの持ち方が良いということにもなります。
プロの選手でも、利き足でボールを持っていても、コントロールミスなどにより、逆足でボールタッチし、修正している場面があります。
そのような時は、身体が開いていてボールの持ち方は悪い状態です。
逆足でボール持った時は開く
人間の身体は開いていますから、利き足でボール持っても、逆足側に行きがちです。
また、逆足側にボールを運んだ時も身体は開くので要注意です。
そうなりやすいからダブルタッチでごまかす人たちばかりです。
だから、ボールの持ち方は一向に良くならないのです。
ボールの持ち方が良い選手は、逆足側にボールを運んだ時も、利き足とボールが点と線で結ばれていて、それが出来るから身体とボール、敵との向き合い方も非常に良いのです。
利き足とボールを点と線で結ぶ意識
普段からボールを持っていない状態の時からも利き足を意識していれば、ボールへの入り方、軌道、捕らえ方が利き足とボールを点と線で結ぶことに繋がります。
このような感覚を自然に持つことができるようになるために、普段から利き足を意識して取り組む必要があります。
ボールが50メートル先であっても、目の前にボールがあっても、同じように利き足とボールが点と線でつながっている感覚と技術が必要なのです。
なんとなくボールを触っていたら身につかない感覚と技術ですから、しっかりと「利き足を意識する」ことがすごく大切なのです。
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1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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