サッカーの技術には基礎が必要で、技術の中心は利き足なのです。
利き足から伝えたいこと
日本には、「利き足」という言葉を使うだけで、嫌悪感を抱く人たちがいるのは知っています(笑)
でも、17歳からサッカーを始めて世界で唯一、ブラジル1部リーグのプロサッカー選手になった人間の言葉をぜひ一度、真剣に聞いてください。
僕の言いたい「利き足のポイントの技術」は、「利き足」という単純な言葉で語れるような安易なものではありません。
その程度で、プロサッカー選手にはなれませんから(笑)
要するに「利き足」が意味するものとしては、決してマイナスになることはないということです。
必ずプラスになりますから、ぜひとも、先ずはやって頂きたいです。
利き足が中心は絶対
プロサッカー選手の技術を見ていれば、利き足が中心であるのは当たり前です。
その中で、逆足も使うことがあるからと、ただ両足、両足という安易な指導ではいけません。
その両足という言葉の前に、プロサッカー選手の利き足が中心という意味から、正しく学ばなくてはならないのです。
一流選手の技術
一流選手の技術について、
- ボールの置き場所
- ボールの持ち方
- 仕掛けるときにボールはどこに置いているのか
- どのようにボールを持っているのか
- ボールキープのときは
などなど、要所では確実に「利き足が中心」なのです。
それは、見るだけでハッキリとわかる事実であり、そこからどう学ぶかなのです。
一流選手のダブルタッチ・マルセイユルーレット・ヒールリフト等、それらは両足を使っているでしょう。
しかし、目先のことに囚われては、真実は見えてきません。
僕の言いたいことは、正しい「基礎基本」についてです。
一試合を通じて一流選手たちを見ていれば、そういう目先のテクニックは、ほとんどありません。
正しく見ることが出来れば、その基礎力の素晴らしさ・すごさを感じられるはずだし、感じられねばなりません。
すべては基礎があってこそ
右利きの僕ですが、それなりに左足は使えます。
それは、左足の練習をしたからではありません。
ブラジルトップリーグのプロになれるだけの基礎技術があり、それが右足にあるのですから、そのやり方を左足でやれば良いだけなのです。
だから、子どもたちや選手たちを指導をしていて、左利きの子の左足より、僕の左足の方がはるかに上手いですよ(笑)
なぜなら、正しい利き足の使い方を身につけて、それを脳がインプットし、そのやり方を逆足に結びつけているだけだからです。
両足を使えてると思う人は、実は両足を使えていない
本当に両足を使えているのなら、利き足は利き足、逆足は逆足というように、単体のみで技術を使ってみればよくわかります。
利き足のレベル以上は逆足はできませんから、利き足のレベルを見ればハッキリしています。
両足を使えてると思ってる人たちは、使えてるのではなくボールに使われているだけです。
ボールが右にあったら右足、左にあったら左足というように、自分の意思でボールを置くでも持つでもなく、ボールに合わせて両足をバタバタ使ってるだけなのです。
利き足だけで良い
まずは、利き足だけでやってみると良いです。
- ボールを利き足に正しく置く
- 利き足で正しくボールを持つ
ことが、いかに難しいかがわかります。
それが出来ないのに、スペースにボールを置くということなんて出来ないし、逆足を正しく使うことも出来ないのです。
- ただ利き足だけを使う
- 利き足でしかボールを触らない
ということは、誰でも出来ます。
だから、まずはそこからなんです。
はじめは「利き足だけ」からスタートして、「利き足でボールを持てる」という感覚につながると、必ず技術は変わります。
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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