1点の重みを感じることでプレーの質が変わる
アジアカップで、森保ジャパンが「勝つサッカー」を見せてくれています。
森保ジャパンのプレーを見て思いました。
相手にボールを持たれてもシュートを打たせないことで失点を防げるということです。
僕が指導している少年サッカーでは、守備よりも攻撃を重視している傾向があります。
守備をしっかり学ぶことが大切ですが、守備の練習には面白みがありません。
しかし、守備の大切さを体験することで守備練習に興味を持つということはあります。
小学4年生以上になって、実力が拮抗するチームと戦い1-0で勝つ、1-1で引き分ける、0-1で負けるという経験をすることで、1点の重みを感じます。
1点を重みを感じることが出来れば、シュート1本の怖さを感じることができます。
シュートを打たせないという意識が芽生えてくるのはこのような時期、タイミングです。
■少年サッカーでシュートブロック出来る状況とは
少年サッカーでは、森保ジャパンのように引いて守って守備ブロックを作り、正面から立ち向かってシュートを防ぐということはなかなかお目にかかれません。
しかし、コーナーキック直後はどうでしょうか。
コーナーキックからダイレクトにシュートを打たれないとしてもこぼれ球からのシュートを打たれることはよくあります。
そのような場面で、シュートを打とうとしている相手の正面に立つことでシュートブロックは可能です。
■少年サッカーでのシュートブロック
この時、シュートをブロックすることが最優先なのですが、少年サッカーの場合は次のような現象を見ることがあります。
・ボールを奪いに行ってしまいかわされる
・シュートコースが読めない
・ゴールキーパーと同じ動きになってしまう
・ボールが顔や体に当たりそうで怖い、逃げてしまう
まあ、少年サッカーのあるあるですね。
■シュートブロックの練習方法
シュートを打つ、シュートを打たせないための練習方法として次のようなものがあります。
・ダブルボックス
ボックスとはペナルティエリアのことです。
少年サッカーでは、横幅が29mで縦が12mになります。
これを2つ作ります。
幅が29m(約30m)、縦が12m(約25m)のコートです。
このコートにゴールキーパーほか3~4人が入ってゲームをします。
攻撃のテーマは「ボールを持ったら迷わずシュート」です。
このコートの中では、どの位置でボールを持ってもゴールが視野に入るはずです。
小学4年生以上なら、ゴールを狙えるシュートが打てるでしょう。
打てない場合は、キックの練習をする必要がありそうです。
守備のテーマは「相手にシュートを打たせない」ということです。
ボールを奪うとか、カバーリングはその次の段階です。
ゴールキーパーはシュートコースをカットする方向を指示しますが基本は、ボールとゴールの中心を結んだ線上に立ちます。
これが大切です。
コーチは、ボールを持ってもパスを選ぼうとしている選手に積極的にシュートを促すことや、ボールを持っている相手にスペースを与えてしまう守備側に「積極的にアプローチ!」と激を飛ばすことです。
この練習は、コツがつかめるまではシュート数が少ないですがコツがつかめると、常にシュートを狙うようになるので日を変えて何度か繰り返すことが必要です。
シュートが打てるようになったら、守備側のトレーニングを強化してシュートブロックの場面を増やすことです。
■もうひとつのシュートブロック
ペナルティエリアでの守備では、正面からシュートブロックすることが重要になります。
しかし、カウンターアタックをくらった場合は、違います。
ハーフウェーライン付近で相手がディフェンスラインを突破してきたという場面を想定します。
センターバックは、相手フォワードと並走しながら、ゴールへ直行する相手を外へ外へと追いやる必要があります。
相手をスピードに乗せないことが大切です。
一緒に走っているだけではダメです。体を接触させて相手の自由を奪うことです。
それでもシュートを打たれそうな場合は、スライディングです。
ペナルティエリアに入る前にスライディングすることが大切ですがペナルティエリアに入られてしまっても、体を投げ出してシュートを止めることが必要です。
実際の試合で出来るようになるためにはこれも練習が必要です。
ハーフウェーラインからの1対1や2対2などが有効でしょう。
■サッカーの試合で勝つためには
サッカーの試合で勝つためには、終了のホイッスルが鳴った時に相手よりも1点多く取っていればよいわけです。
1点でも多く取る→多くの時間攻めるよりも多くのシュートを打つこと
1点を失わない→守備の時間が長くても、相手にシュートを打たせないこと
小学生にはこのような発想は難しいかも知れませんが1点の重みを考えることで、プレーの質が変わってくるはずです。
サッカーとは相手ゴールにボールを入れるゲームである。
1点の重みを意識してトレーニングしてみましょう!
頑張ってください。
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